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重曹万能説に懐疑的な思考は大泉さんのセリフで納得できる

マイボトルを持ち歩くようになって久しい。

SDGsな私に悦に入っているわけじゃなく、単純に毎日毎日缶コーヒーやペットボトルのお茶を買うよりも、2リットル入りのお茶や1リットル入りの珈琲を買ってきてマイボトルに詰め替えた方が安上がりだからだ。

ただ珈琲はどうしても美味しくない、そういうでっかいサイズのは。
なので自分で淹れて持って行くこともあるけど、よっぽど時間があって機嫌が良い時だけだ。

ところで、マイボトルの洗浄って皆さんどうやっているんでしょう。
筒の内側やパッキンの部分がすぐに黒くなってしまい、それは黒カビらしいんだけどなかなか取れないんっすよね、あれ。

ネットで色々と調べていると、頻繁に出てくるのが「重曹」を使った洗い方なんだけど、例えば今日は小さなタッパーにぬるま湯と重曹を入れてよく混ぜて溶かし、その中にパッキンの部分を漬け込んで30分以上放置というやり方で試してみました。

46分後(忘れてたw)に取り出してみると・・・変わっとらん。
贔屓目に見れば、まぁ16%くらいは取れているのかもしれん。
にしても、

「重曹水を使って落とすことができます。」
「重曹が活躍します。」
「重曹は万能なのです!!!」
「重曹こそが世界を救うのです!!!!!」

とそこかしこに書かれているのに、あんまりではないか。16%て。
重曹を使った色んな洗浄方法が功を奏した試しがありません、私の場合。

私のやり方がおかしいのか、万能というぬるい効果じゃもう効き目がないほどの汚れっぷりなのか。
そもそも「万能」って「特化」の対義語じゃないのか?
などとひねくれたことを考えていて、ふと水曜どうでしょうのワンシーンを思いだした。

「ユーコン川160キロ~地獄の6日間~」のエピソード1。

現地のホテルでガイドの熊谷さんから色々とレクチャーを受けている時のシーンの中で大泉さんと熊谷さんのこんなやり取りがある。

カヌーでユーコン川を下るというこのシリーズ。
大自然の中でキャンプ泊をして旅していくんだけど、当然風呂などない。

大泉:「髪を洗えない?」
熊谷:「環境のことを考えたらシャンプーの石けん水を流したくない・・」

熊谷:「髪の毛にいいかどうか分からないけど環境にいい石けんを持っていきますので・・・」
大泉:「髪の毛にいいかわかんねぇけど環境にいいってのはおっかねぇなぁw」
ヒゲ:「髪の毛には悪いけど環境にはいいんだよ!」
大泉:「環境にはいいかもしんないけど髪の毛に悪かったらこっちはおっかなくてやってらんねぇじゃねぇか」

熊谷:「でもね、それね、髪にもいいし、手にもいいし、お皿洗いにもいい!っていうそういう石けん・・・」
大泉:「お皿洗いにもかい?!いや、おかしいよ、熊谷ちゃん。そら、おかしいよ。お皿洗っていいってのはないよ。体も洗っていいしお皿を洗っていい、ってのはないよ、そんなのは。」

髪も体もお皿も洗える、まるで「重曹」のような万能石けん。
きっとそういう「万能」なものは、字の通り「万遍なく効きます」なんだろね。どれか一つに特化しているんじゃなくて。

髪も、体も、お皿も、そこそこキレイになるけど、ちょっとゴワゴワするし、乾燥しがちだし、油汚れは少し残るかもね、くらいの立ち位置じゃないんだろか。

そう考えると「重曹万能説」も、私みたいにこじらせたパッキンの黒カビが16%しか落ちなかったことも納得しようと思えば納得できる(笑)


熊谷さんが言っていた「環境にいい万能石けん」は、ユーコン川の自然のことを考えたら当たり前のことだ。

アウトドアブームも少し下火になってきたようだけど、キャンプ場の流しに残飯を放置したり、そのまま流したり、家庭用の普通のどぎつい色の洗剤で洗い物をするキャンパーが多い。

キャンプ場にある、ポツンと一軒家のようなとってつけたような流し台からの排水がきちんと環境に優しい処理がされているようにはとても見えないのに、なんでそういうことが出来るんだろう。

家庭で使う「水切りネット」を持っていって、その中に食べかすや洗った後の水を流すだけでだいぶ違うし、洗剤もSARAYAの「ヤシノミ洗剤」を使えば排水はすべて微生物によって分解される。

力説していて反省した。
重曹も天然素材だからこれだけメジャーになったのか。
すまん、重曹。
もう少し汚れがソフトなうちに小まめに使うようにするよ。

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