通知表所見

前回は通知表のAの数について書かせていただきました。
今回は続きの所見欄について書かせていただきたいと思います。

以前勤めていた私立学校では学習に関する所見と生活に関する所見をそれぞれ400字以上の制限があったので、担任を持っているとちょっとした物書きの人くらいの文章を書いていました。
内容についても、できていたことがんばったこと9割・どうしてもさらにがんばってほしい学習面、生活面でもここは直して欲しいところ1割という感じで書くようになっていました。

現在の自治体へ来て最初の所見を書き学年で見合います。
その時点で、他の先生方は表面的なことしか書ないんだなぁ(正直つまらない)と思っていました。
からの副校長チェック。

開口一番「これは所見じゃないね」
私「・・・?」
副「先生の書いているのは、先生の感想でしょ。所見というのは事実だけ書くもの。書き直して。」
私「はい(内心:あと1週間で渡すんでないの?)」

で、かなりがんばって言われた通りに書いたつもりで再提出。
副「まだ先生の感想が入ってるね。もう一回かな。」
自分としては、これだけはできるようになって欲しいとか、こんなことができるようになったという点を伝えたかったのに、そういうのは書いたらダメなようでした。

3度目の正直。
本当につまらない、「算数の〜の単元では〜ができました。」の羅列。
こんなのもらって、嬉しいか?むしろ読むのか?というレベルの所見にしました。
そうしたら「初見はこうやって書くもんだよ」と。

周りの先生の書いたものを見ると、確かにつまらない文章のられるばかりでした。
中には基本構文を作って、そのコピペで済ませる先生も・・・。

実際娘と息子の所見を比べると同じような文章が散見されました。

確かに下手なことを書いてクレームのお電話をもらわないための自己防衛なのかもしれませんが、どうせやるなら意味のあるもの・子供の成長につながるものにしたいと思うのですが。
本当にこんな所見ならわざわざ時間かけて作って、誤字脱字のチェックして、管理職が全部読んでなんていう時間が本当に無駄に思えます。

自治体によって差異はあるかもしれませんが、Bばかりの通知表になってしまうのであれば、所見ではしっかり励ましてあげられるようなものにしてあげたいと思います。

もう通知票はやめて、テストの結果一覧表に学年やクラスの平均点や中央値を載せたに変えた方がよっぽど子供が何をやってきたのか分かる気がします。

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