私は300兆円持っている

「私は300兆円持っている」と言えば、きっと皆が「そんな馬鹿な」と思うだろう。むしろ思って貰わないと困る。何故なら持っていないからだ

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史上屈指のお金持ちと言えばジョン・ロックフェラーが挙げられる。彼の資産は現在の日本円で300兆円には成ると言われる。どんな素晴らしい贅沢な暮らしをしていたのだろう、と疑問に思う人が居るかも知れない

彼は1839に生まれて100歳近くまで生きた。
つまり1924年で85歳。
彼はどんな時代を生きただろうか?

テレビもない
映画もない
レコードもない
ネットもない
漫画もない
冷蔵庫もない
クーラーもない
テレビゲームもない
飛行機は全然飛んでない
電話はある
車はちょっと走ってる

吉幾三もびっくりだ

何兆円貰おうがそんな世界には住みたくない人も多いだろう。
少なくとも私は無理だ。住みたくない。
加えて医療も全く発展しておらず、料理技術も今の方が優れている。
お金で買えない価値が有るとは好く云ったものだ

私たちは豊かな暮らしをしているはずだ。はずなのだ。
しかし幸福にはいつか慣れてしまうのだろう。
よって私は時々思い出すようにしているのだ。
「私は300兆円以上の価値が有る何かを持っている」と

私は特にロックバンドを愛好しているので、21世紀に生きていて良かったと考える。昔の音楽を聴くのは造作も無いが、未来の音楽を聴く事は出来ないし、100年後にロックバンドの文化が残っているとは限らないからだ。そう考える事で、私にとっては今この時こそが生きるべき時代に成り得るのだ

愛する物事はみんなバラバラだ。人それぞれ異なる筈だ。
しかしそれらの愛する物事はほぼ全て、100年前では出会えない。100年後でも出会えない。そんな物事ばかりだろう

私はそんな風に考える事で、今この時代で生きる事を肯定的に捉えている

2024年06月26日