現代人が選挙に行かないのは幸せだからである

若い世代ほど選挙に行かない。それは彼らが幸せだからだ

若者たちの知能は高くなりすぎてしまった。認知機能や非認知機能が上がることで得られる便益と失う恩恵は様々あるが、高知能の主な特徴としては主体的な思考が身につくという点が挙げられる。つまり彼らは自分の考えをはっきりと持っているのだ

高い知能を持つと気づいてしまう事が有る。それは社会問題と自分自身の幸福に相関関係は殆ど無いということである。
ジャーナリストたちがこの世は悲劇で出来ているかのように報道しても、見なければ関係ないという事に気付いてしまう。自分の幸福は自分の物であり、社会は社会、と分けて考える事が出来てしまう。
世の中の不幸と自身の幸福を分けて考えてしまえば選挙など児戯に等しい。個人の幸せは政局や社会傾向にほとんど左右されないためだ。高い知能を持つ人間は自身が幸福であることを多角的に認識できる能力と知識を持っている。情報の取捨選択も上手い。概して頭の良い若者たちは全体主義と相性が悪いのだ。仮に不幸に見舞われても社会のせいにはしないだろう

私はあまり見覚えが無いが、ネットでは不平不満の書き込みが多いらしい。なので勘違いしている人も多いかもしれないが、幸せな人間はわざわざ「幸せです」などと書くような、そんな無駄な事はしないだけで、世の中の大多数の人間は幸せであり、若者たちは特にその傾向が顕著なだけだ。
高い知能は幸福を呼び寄せてしまう。幸福な人間は全体主義と相性が悪すぎる。彼らは選挙に行かない

そして以下の3つの点にも気付いているだろう
1.自分が選挙に行っても結果を左右しない
2.政治家などが投票率を上げる必要性を持っていない
3.政治≒経済である

1は絶望的だ。これは絶対にどうにもならない。2もどうにもならない。投票率が下がるほど野党が有利になるため、むしろ積極的に下げようとしてくるほどだ

3は大事な観点だろう
選挙の概要を読むと、国民は政府に経済やお金の問題解決を望んでいる事がわかる。政府に金銭問題の解決を望む場合、私達はパレート最適に直面する。つまり、誰かに損をさせなければ誰も得をしないのだ

国家の予算には限りがある。世界が保有する資産の量や総価値にも限りがあり、これらは突然増えたりはしない。結果として貿易を黒字化させるか、税収と財政支出を増やすしかない。それらが出来なければパレート最適が発生する。とはいえ政府は増税を避けたいだろう

政府は貿易黒字化のために健闘している。最大多数の最大幸福を守るために、昨今の超円安政策がおおよその最適解なのだ。若者向けの投資関連事業も進めているようだ。年金用途もそこそこ健闘しているように見える

現在の途上国たちこそが大事な貿易相手だ。先進国には豊かさを他国に分け与える義務がある。その義務を大々的に遂行する時代がやって来た。
そして、それにあやかり私達のお給料も伸ばそうという魂胆だ。インバウンド需要なども増える上に欧米諸国への輸出も有利になる。塵も積もれば山となるのだ

国は未来を見据えている。賢い若者たちは直感的に気付いているのかもしれない、目の前の物価高に身構える必要性はあまりない事に

また、パレート最適への対処法としては、社会保障費を大幅に削るといった過激な案も見受けられる(厳密には対処できていない気もするが)こちらのルートへ進む可能性もゼロではない

賢い者たちは社会がどちらのルートへ進もうと別に構わないと考えるだろう。どちらも自身の幸福とは無関係だからだ。知識や頭脳は我々に幸福をもたらしてしまう。社会とは殆ど無縁のなにかしらに、幸せや有意義を見出してしまうのだ

2024年04月30日