男はこんなに辛いんだぞ理論にあまり共感出来ない

何だか冷めた目で見てしまう物はこの世に沢山有る。男女論とか男女対立と呼ばれる物はその代表格だろう。ネットではかなりの衆目を集めるようだが、白けて居る人は少数なのだろうか?


白ける理由その①  男はこんなに辛いんだぞ!と出て来るデータに当事者性が欠けている

ホームレスは男が多い、餓死者は男が多い、自殺は男が多い、データを見た感じでは事実と言える

しかし私達はホームレスではない。
別に餓死する兆候も無い。
自殺する予定も無い

理由は知らないが、生粋の弱者を盾に使い、自分達の不幸話を反論不能な物へと組み変えるのは卑怯ではないだろうか?
自殺した男達を自殺していない男達が利用している。それは非道だと感じるけれど、それは私だけなのか?
先ほどゴブリン論法という丁度良いネットスラングを覚えたので、早速ここで使わせて頂く。
これはゴブリン論法である、と


白ける理由② モテなくて辛い!と宣うインフルエンサーに恋愛経験が有る

男の大半はモテない、モテない事はこんなに辛いのだ、と嘆くツイートはバズり易いのだろう。しかしそんなインフルエンサーには何故か恋愛経験が有る。これはどっちらけと云えよう。
いいねしている人は気付いて居るのだろうか?


白ける理由③ 矛先の向きが変

元カノにこんな事をされた、女は嫌な奴らなのだ、と経験知を語るのは自由だが、自分達の悲哀を他者への刃に使うのはおかしい。
元カノに酷い扱いを受けたのなら、元カノを恨むべきなのではないだろうか。
何だかんだ好きだった女性を悪く言えない男のサガが垣間見えて、ちょっと面白いとは思う


白ける理由④ 能力の基準値が高すぎる

女はマナーが悪い、気が使えないのだ、と言い放つ人は多いと思う。結構な回数見かけたものだ。
恐らく発言主は高スペックなのだろう。想定している平均的な能力値が高すぎる事は、優秀な人間あるあるだ。殆どの国民は別段気が使えないしマナーも良くない方だと思う。彼らはきっと優秀な学校で育ったのだろうなぁ、と白けてしまう。
もちろん他人に厳しく自分に甘いだけ、という可能性もあるが


白ける理由⑤ 嘘臭い意見たち

バズる意見はどれもこれも嘘臭いのがネットの特徴だ。
バズるから「生きてるだけで辛い」などと書いてるだけで、実は辛くも何とも無い可能性をかなり感じる。これはツイッターの仕組みに問題が有ると思う。
現代人て恵まれてるじゃん、とか思っている私は気狂いなのだろうか。
現代社会はIQ180くらいの人向けに設計されているのだ!とか言う人も何回か見かけたけど、私はアインシュタインだったのだろうか


白ける理由⑥ 頭のイカれた女性を話題の中心に置き過ぎ

パパ活とかホスト通いをしている女性や、整形依存の女性や托卵女子などが、話題の中心へと据えられるのはおかしい。
そんなイカれた女達に包囲網をしかれている男の生活が気になってしまう。面白過ぎる日常を歩んでいるに違いない。私はそっちに興味が沸く


白ける理由⑦ 目的が見えない

男は辛いのだ理論を言い放つアカウントは、珍妙な言説を跋扈させてばかりで、一体何を目指しているのかが分からない。目的の無い思想は空虚だと感じる


白ける理由⑧ 架空のサンドバッグたち

時折りだが、想定に過ぎない女性像を集団でブチかましている気がする


白ける理由⑨ 所詮はお金儲け

どれだけ言論が交わされようが結局は、プラットフォーム提供者とアフィリエイトまとめブロガーの懐が肥えるだけである。他に青いバッジを付けているツイッターアカウントも儲かるらしいと聞いている。
よって私は青いバッジを付けているアカウントは問答無用でブロックしている。例外は認めていない。
社会を煽って金儲けする人間は、己が持つ本当の意見は発信していない。大衆に受けそうな事を狙って書いて居るだけだ。虚構そのものと云える


白ける理由⑩ 誰もが恵まれたい、と望んで居る

主張の是非はさておき、恵まれたい/報われたい/豊かに成りたいといった願望は誰もが抱えている。これは当たり前だ

もし100億円の貯金が有るAさんがどこかに居たとして、105億円も貯金が有るBさんの隣に立てば、「俺は恵まれていないのだ」と考える可能性は高い。
「貴方は豊かなのだから社会にもっと恵むべきだ」と言われて納得するお金持ちは極稀れだろう。少なくとも上記のAさんは納得しない筈だ。Bさんが恵む側に立たないとAさんは納得しないし、2人が結託して何も社会に恵まない確率はそこそこ有る。
人はそう簡単に自分の財を社会へ分け与えたりはしない

現代の老人層を痛烈に批判している若者達や中年達だって、自分が老人の立場だったなら同じ行動を取っただろう。残念だが社会はそんな物だと思う。
誰もが豊かで居たいからこそ、誰も今より豊かに成らないのだ


などなど。
この様に冷めた目で見てしまう理由は幾らでも思い付く。
とは言え、結局の所は彼らと私の性格が合わないだけなのだろう

2024年09月14日