デデデデが凄く良かった

デデデデの後編を観てきた。
この映画は通して観ると4時間くらいになる。テレビアニメなら12話分。濃厚な映画だ

私は浅野いにおさんの漫画を読んだ事は無かったが、彼はとても私好みの漫画家らしい

2010年代のアニメ映画では「天気の子」と「さよならの朝に約束の花をかざろう」が特に好きなのだが、2020年代は「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」になるかも知れない、そんな予感がしている。
気の早い事だ

3.11の震災を描いたアニメ映画といえば、「すずめの戸締まり」だと思うけれど、福島原発を描いたアニメ映画はこれまで何があっただろうか。私には思い出せない

震災と、そしてコロナ禍を少し思い出す。
この映画はいつの日か、スマートフォンとSNSの時代を象徴するような物語になれるだろうか。
(多分ならないだろう)

福島原発が爆発したあの日。
記録的な猛暑が私の地元にやってきたあの年。
あの頃の空気、リズム、社会の息遣いを私は映画の中に見つけた気がする。
しかしそれは本当に描かれていただろうか。
私の脳が作り出した幻影だったかも知れない

このアニメの欠点は「人に勧められない」という所だ。
とても暴力的なのだ。PG12指定も仕方がないと思う。なんならR15でもよかったくらいだ

私は凄く好きだが、鑑賞を人に勧める日は来ないだろう

未来の私はきっと、この映画を観て思い出すだろう。
2010年から2024年にかけての日本という国を

2024年05月30日