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いま話題になっている酸素カプセルの事故、原因は「高地トレーニング用の低気圧・低濃度酸素環境を再現する機械」です。「酸素カプセル」ではありません。

今話題になっているこのニュースですが、各種メディアの報道内容が酸素カプセルに対して誤解を招くような内容なので取り上げたいと思います。

まずは、事故にあった渡辺選手と女性の無事を祈るばかりです。

さて、今回の事故に関して各種メディアの報道で気になるのが『事故の原因は酸素カプセルだ!』のようなという表現です。

一般的に酸素カプセルとは高気圧、高濃度酸素の環境下に入って、通常よりも多くの酸素を取り入れる健康器具のことを指します。また、酸素カプセルの形状は名前の通り、筒形タイプで横になり一人で入るモノになります。


酸素カプセルのイメージ

今回事故の原因とされている機械は、低酸素・低気圧空間で運動をすることで、運動強度を高める、いわゆる『高地トレーニング』を再現するための機械になります。また、中にサイクリングマシンやルームランナーを設置してトレーニングをするため非常に大きく、カプセルタイプのモノはありません。

高地トレーニング用の低気圧・低酸素マシンのイメージ

今回の事故の原因となった低気圧・低濃度酸素を再現する機械と酸素カプセル(高気圧・高濃度酸素カプセル)は全くの別物です。そもそも、機械の仕組みも得られる効果も全く違います。

今回、各種メディアが酸素カプセルというワードを使っているのは不適切であり、酸素カプセルの印象を悪くしています。
現にいまXでは酸素カプセルについてネガティブな投稿が多く見受けられます。

ちなみに、酸素カプセルは非常に安全で事故情報データバンクシステムで調べても過去15年で17件しか事故が起きていません。また、ほとんどの事故が耳抜きが上手くできなくて耳の中を痛めたモノになります。
酸素が原因の事故は一件も確認されておりません。

既に何件かお客様から今回の事故のことについてお問い合わせが来ていますが、サンキュアで導入している機械と今回の事故の原因となった機械は全くの別物ですのでご安心してください。

現在、事故の原因は調査中とのことですが、メディアにはもっと正確な報道を心がけて欲しいです。

最後に冒頭と重ねて、事故にあった渡辺選手と女性の方が無事であることを切に願っております。

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