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本が好きだった自分へ(本の話)

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図書館司書の資格を取るくらい本が好きだったのに、最近ほとんど読まず。気になる話やまた読みたい記事も載せてます。
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#昭和

家にある角川文庫の横溝正史作品、表紙絵が恐すぎる(『三つ首塔』の感想)

昭和のミステリー良いです。昭和30年~50年くらいのやつ。 今回は、家にあったこちらを読みました。 『三つ首塔』  / 横溝正史 横溝正史氏の作品読むのは初めてじゃないはず?!だが記憶が無い。 氏とゆかりがある、江戸川乱歩作品は10代の頃の愛読書でした。 ↑大人向けのやつ。今思うと内容的に思春期に読むのは刺激が強すぎでは。 そんな頃を思い出しつつ、 「探偵・金田一耕助の犯人当てミステリーいいかも~」と、 軽い気持ちで『三つ首塔』を手に取ったら・・・ 箱入りお嬢様目線

【読書メモ】『砂の器』 著:松本 清張(新潮文庫 / 1973年刊)

自分が思う松本清張作品の魅力 この夏、『点と線』にて松本清張氏の作品を初めて読みました。 昭和の日本の雰囲気を感じる事が出来てとても興味深いのです。 ミステリーとしても、先が気になって止まらないストーリー。 そして、欠かせない要素である(?)ミステリアスな美女の存在・・・。 当時のあらすじや表記への素朴な疑問 まず気になったのは、あらすじの「老練刑事」という主人公の人物紹介。 主人公の今西刑事は45歳です。盆栽と俳句を嗜むなど渋さはありますが、息子さんはまだ10歳くらい

【読書メモ】学園ミステリー『ガラスの天使』作:田中雅美(集英社文庫 コバルトシリーズ)

先日から、昭和60年代の少女小説と少女漫画がマイブーム。 昭和60年代って…4年しか無いですね。 西暦だと1985年~1989年。 今回もそんなニッチな読書記録です。 年代を問わず「学園ミステリー」というジャンルが一番好き ↓ 約30年ぶりに「ティーンズ・ハート文庫」を手にした自分 ↑  次は懐かしの「コバルト文庫」も再び手に取ってみたくなり、 ネットでポチっと衝動買いしたのが今回のノベル。 あらすじなど読まずに買ってしまい、届いてから気づいた。 「これ、お嬢様高校

【読書メモ】『ひとりぼっちの幸せ チッチ、年をとるほど、片思いは深くなるね』作:みつはしちかこ

<<著者の漫画作品『小さな恋のものがたり』のラストについて「ネタバレ」してます>> こんにちは~ 「推しカプ(CP)」ってオタク用語でしょうか。 推せるカップル・推してるカップル、というニュアンスで自分は使ってます。 「推し活」という言葉が世間に広まった昨今、伝わりやすくなったのでは。 みつはしちかこ先生の代表作「小さな恋のものがたり」(以下「ちい恋」)。 著者略歴の箇所に、「1976年にミリオンセラーを記録」とあります。 約50年間ロングセラーの「叙情まんが」です。

【読書メモ】『ねらわれた学園』作:眉村卓(講談社・青い鳥文庫)

こんにちは~ 「あ~ひさびさに読書したーい!」と思いました。 noteの効果です。 読書大好き娘だった時代の日記をふり返ってるうちに、無性に少女小説が読みたい。 しかし手元にはコバルト文庫もティーンズ・ハート文庫も無い。 (たまらずネットでポチっと購入) とりあえず、何年か前に買って積んでいた青い鳥文庫を。 有名なジュブナイルですね。 裏表紙には1976年に刊行とあり、何度も映像化されてるようで。 1976年生まれの自分、作品の存在は知ってましたが初めて読みました。 ・