日記 今夜すきやきだよ、こっち向いてよ向井くん、セクシー田中さん についてなど

久しぶりに、日記程度の文章を。

2023年も終わるなぁ、今年もたくさんではないけれど色々とドラマを観た。
朝ドラ二作は勿論だけれど(ブギウギは継続中)、「今夜すきやきだよ」→「こっち向いてよ向井くん」→「セクシー田中さん」に、個人的に一連の流れを見出してしまう年末である。

表層は現代的なジェンダー論で、その理想をかなえるには、まず目の前の他者と向き合うこと。という文脈だよなぁと。
そして、このテーマだと必ず「社会の中の女」が大きな主語になってきた中で、「社会の中の男」の辛さについても描かれていたのが良かったなと思う。

「今夜すきやきだよ」の、ある種のお伽話感。帰る場所が前提とされていることの安らぎ、人と人が積極的に関わり続けることへの祈り。

転じて、「こっち向いてよ向井くん」で描かれた、ある意味で「人間とは根本的に孤独なもの」という部分。社会的規定(結婚)も、平等の理想も、人を縛れないその時に、「それでも誰かと関わりたい」という欲求の肯定。

その上で、「セクシー田中さん」の、「他者と向き合うことは自分と向き合うこと」のメッセージが強く強く突き抜けるなぁと感じる。

大切なのは誰でもなく自分なのだけど、それを二項対立(自分:自分を搾取する誰か)の構図では捉えない。自分への愛情を前提とした上で、自分自身を選択することの必要性についてだ。その作業があった上で、その愛情を受け入れるかどうか。
(「セクシー田中さん」の田中さん・笙野の顛末を、「向井くん」の麻美・元気の文脈を重ねて観ることの可能性)

「セクシー田中さん」のラストシーン、野外での結婚式。良かったなぁ。
これまさに、「コタツがない家」で万里江が語った「ゴッドファーザー」の結婚式のシーンだなと思った。ゴッドファーザーでウェディングプランナーを目指す人はかなり少数派なのではと思うけど、結婚式(特に野外のパーティー)のシーンって、なんだか不思議な非日常感があるよな、天国のような。=幸福なのかはわからないけれど。

コタツがない家はまだ見終えていないので、年末年始の激務が終わったらゆっくり観る予定。

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