月を見ること

外はすべてうるさい。
うるさすぎて40分で2ページしか進まない。
太陽が暑すぎて頭が回らない。

〜がほしい。〜がしたい。
人間は欲深い生き物。
欲が満たされればすぐ次の欲が芽生える。
幸福を感じるのはほんの一瞬。

理想郷(ユートピア)の最初の定義(トマスモア)は清潔な衣装を身につけ財産を私有せず、6時間の労働を日々行うこと。食事は昼と夜の2回。

これだけでよかったのだ。最初はこれだけで。そう思うと生きるのだるいとか言ってる自分が阿呆だと思う。

月を見よう。
今日は大きいな。今日の三日月の鋭角は鋭いな。今日は月なんてないな、寂しいな。
月は火のない時代から地球を照らしてきたんだ。トマスモアの時代にもあったはず。
でもモアのユートピアには月が含まれていない。モアは月で満足はできなかったみたいだ。

これだけで月なんか気にも留めず歩いている人間よりは贅沢な1日に感じる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?