沈むことを知らない
沈めば沈むだけ悲しくなるし、寂しくなる。
イライラして人と関わりたくなくなる。愛想笑いなんてろくにできなくなる。
浅瀬に浸る人はそれを知らないでしょう。
沈めば沈むだけなぜか多くを感じるようになる。無でいたいのに。
感情と感覚は違うみたいだ。
浅瀬に浸る君はそれを知らないでしょう。
沈めば沈むだけなぜかいい文章が書けたりする。それは浮かんでいるより暗い方が心地いいからだろうか。精神的にはそんなことないのに。
太宰治みたいだね。
下から見ると浅瀬に浮かびつっかえてる浮き輪は可哀想にみえる。海と老人のサメはこんな気持ちだったのかもしれない。
自尊心の高い人たちは沈みたくとも沈めはしない。そこに悲観さなんてかけらもないから。
いや、そもそもそんなこと必要としていないかもしれない。
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