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大名茶人 織田有楽斎@サントリー美術館

有楽齋と茶室「如庵」

禅宗を学ぶために栄に渡った栄西が、栄で親しまれていた碾茶(挽く前の抹茶)の製法と喫茶法を日本に持ち帰ったのが、茶の湯の始まりと伝えられている。

その後、抹茶法を体系づけて茶道を確立した人物が千利休。

茶道は、鎌倉から室町にかけた戦国の世において、武家にとって心の拠り所。

織田信長の実弟の織田長益は、戦国の武将というよりは織田有楽齋の名で茶人として知られた。長益は利休の弟子となっている。

有楽齋は京都で隠居生活を送る建仁寺の塔頭正法院境内に茶室「如庵」を創建した。

写真は、京都建仁寺正伝院茶室起絵図(江戸時代18世、東京国立博物館蔵)と如庵の扁額(江戸時代18世、正伝永源院蔵)。(内覧会にて)

京都建仁寺正伝院茶室起絵図 (江戸時代18世、東京国立博物館蔵)

絵図という模型があったんですね。

扁額「如庵」 (江戸時代18世、正伝永源院蔵)


有楽齋の如庵は、利休作の侘びた草庵茶室とは趣を異にするという。侍と瞑想家との違いか。

大名茶人 織田有楽斎
サントリー美術館
3月24日(日)まで

21marzo2024