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ぱらぴりこの感想

めちゃくちゃ遅くなってしまいましたが、にぼしいわし第1回単独ライブ「ぱらぴりこ」ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。アンケートも全部読ませてもらっています。ありがとうございます!

2/25は東京の新宿バティオスさんで、3/1は大阪のZAZAHOUSEさんで開催させていただきました。

まさか自分たちが初回の単独ライブを大阪と東京のツーデイズでやるとは思っていませんでしたし、まさかこんなに大きい会場でできるとは思っておりませんでした。今から今回の単独ライブを作って感じたこと、終わって感じたことを綴っていきたいと思います。

準備は12月からしました。THE Wが終了した時に、社長から単独ライブをやろうとお声かけいただき、まさに私らも”今”単独ライブをしたいと思っていたのでガッテン承知の助でどんどん準備が進んでいきました。我々はライブを主にして食べていきたいと思っているので、単独ライブに関してはさぞかし力が入っていました。しかも初回です。全部の漫才やコントが繋がってる系にする?とか、ネタを逆から再生したら違う物語になってるとかにする?とか、いろいろ考えました。どうやってお客さんが並べたハードルを超えるか、次も見たいと思っていただけるかに焦点を当てて作らせていただきました。その結果、3本目のネタでWで敗北を期したそのこさんが登場しました。そのこさん、ありがとうございました。Special Ultra Hyper Thanksです。

一本目はコント「鬼」です。これの元ネタはKOCの一回戦で落ちたネタです。そこからだいぶ変えて足して7分になりました。人間としての尊厳がなくなるとこうなるんだよ・・・というネタです。このコントはにぼしのチープな鬼感が異常に似合ってて好きなので単独ライブでやりたいなと思っていました。でけてよかったです。

ちなみに芸人仲間から1本目がコントであるということを驚かれたのですが、私は1本目はコントと決めていました。作家の山田ボールペン君は基本的に私の言うことにgoサインを出してくれるのですが、最初「1本目のネタがコント」に関しては止めていました。にぼしいわしのイメージは漫才なのでお客さん拍子抜けしちゃうんちゃうかと・・・間違い無いですね。そりゃあそうだ。でも私の自我がぶっちぎりまして、幕が開いたら板付スタートとなりました。私たちの単独で1本目を漫才にすることはおそらく誰もが予想できただろうし、なんやったら裏かいてコントにすることも予想できたと思っています。なので私は最初はダンスとかにしようかなと思っていました。山田さんがもし、「漫才始まりはお客さんが予測できるんちゃうかな、コント始まりの方がいいんちゃう?」とコントをノリノリで押してくれてたら私は「そんな予測できることなのだったら・・・・」とダンス始まりにしていたかもしれません。

2本目は漫才「カンボジア」新ネタです。これは私の大好きな腐った理屈形漫才です。反省点は多々ありますがこのネタはスルスル書けました。私の傾向として、唸って考えるとあんまり良くなくて、スルスル書けると良いというのがあります。

3本目で漫才「やはり勝てない」ですね。この案は山田ボールペンです。山田さんもまさか採用されるとは思っていなかったと話していましたが、こんなん今しかできないと思いましたのでやってみました。途中で漫才のタイトルの意味がわかってくださったお客様が多くてうれしかったです。

VTRがありまして、4本目はにぼしが踊るだけのネタですね。ネタって頭の中でこうしたらいいなっていうのはあるけど、自分の技術力ではできないことが多くて自由度が低くなってしまいますが、最強助っ人妹のおかげで想像通りのネタができました。打ち上げでこのネタをリップグリップの岩永が褒めてくれたのが嬉しかったです。

そして休憩を挟みました。東京に関しては開始30分で休憩。私も早かったと思っています。前半のネタのジャンルがバラバラなので咀嚼する時間を作りたいと思って休憩を取り入れました。にしてもですよね。「コントで謎を作り、漫才で説明をする」というネタをやりたかったので、その前にみなさんの頭の中のそのこさんを消したくて休憩を取り入れました。いや、にしてもですよね。

そして5本目コント「トイレ」と6本目漫才「トイレ」。もともとこういうのを10卍(山田ボールペンが主催している10分間を使って何をしてもいいという神ライブ)でやりたくて、

その当時もまた別の題材で考えていたのですが、どうしてもコントでやったことを漫才で説明することの矛盾点に自分が違和感を感じて上手く作れずできませんでした。(ネタバレしちゃうので細部まで色々と書けないのでこれだけ見た人わけがわからんと思いますが)コントだけでも面白いで成立させないといけないし、漫才でもバレ"すぎ"ず匂わせないといけないし、難しかったです。次の単独でもこれ系はやりたいですね。反省点が多いのでもっともっと巧妙かつ、両方面白いネタにしていきたいと思います。

そして「漫才を作ろう」。これはM-1グランプリ2020で優勝できるネタを5万人のお笑いオタクに書いてもらい、AIを駆使して2択にまで絞り込んで実際のお客様に選んでもらって作っているので、言われた通りにやっただけですね。プログラミングされちゃいましたし。でも漫才の設定がまさかでしたね。

・・・・・これに関しては2〜3年前くらいからお客さんと漫才を作るということをしたくて、パワーポイントの「ボタンを押すと違うページに飛ぶことができる」という機能を使ってできるな思っていて、今回やってみました。あれはパワーポイントなのです。意外と簡単です!みなさんも是非データを集めてやってみてください。

最後が漫才「カフェ」。にぼしいわしに欠如している「リズム」と「動き」を最大限に取り入れたネタです。最初に説明しておいて、最後に出てくるみたいなのが大好きなので作っててもやってても楽しかったです。練習中、最後のくるくる回るところではにぼしもいわしも回転の方向を間違えて衝突を繰り返していましたし、「みりみり」を5回言うたか、6回言うたかで大喧嘩しました。

準備も練習も大変でしたが、本当に楽しかったです。今若干ぽっかり穴が空いています。空いてる場合じゃないんですが。

今回作家に入ってくれた山田ボールペンについて書きます。彼とは5年前くらいに雅ライブで出会いました。

詳しくはこちらに書いてくれています。エモいの大好きなので嬉しかったです。

しかし天才女漫才師とかマジで誰も言うてないし、持ち上げられすぎて若干のやらしさを感じます。でも、私たちにとってもあの時の雅ライブは紛れもなく青春でした。全員がバラバラで、全員が違う方向を向いている面白さで、でも統一感があってという良いライブでした。私たちはあのライブで皆の面白さを吸収しようと必死にやっていたと思います。そしてそれが今の私たちの軸になったなと思います。だから雅ライブが終わってみんな東京に行っちゃって、ゾッとしたといいますか、蓄えたものを放出しに皆で戦場に行きよったなといいますか、とうとう私たちも二人きりで戦わなければと感じたのを覚えています。

山田ボールペンは当時から変な企画ばっかり考えていました。全員がバカバカしく見えて、企画やってる全員が楽しくてみたいなのばっかりでした。表現が難しいのですが、自由とか柔軟だとは違う、約束事の中でやらない、ちょっとはみでる感じといいますか、面白いことを追求することに関して容赦ないなコイツと思いました。それが当時も今もすごい憧れです。尊敬しています。雅ライブが終わって何年かぶりに再会して、東京行って少しはおしゃれな企画やってはんのかなと思ったら、ガリガリのジグロポッカにたこ焼き食わせて体重測る企画やってました。しかも袖で焼いてました。

単独ライブをすると決めた時、山田さんに了承を得る前に作家は山田さんに入ってもらいますと社長に伝えました。今考えるとなんと勝手なんでしょう。でも私たちのことをわかってくれていて、学生時代に一緒にがんばって、変な企画ばっかり考える山田さん以外は思い浮かばなかったです。今後も一緒にやってもらうと思っています。だから本当に了承してくれてよかった。ありがとうございました。

それにしても刺激をもらえて、一緒に成長できる仲間がそばにいて本当に良かったです。山田さんが私たちを売れさせてくれるみたいなので振り落とされないようについていきたいと思います。

長くなりましたが読んでくださった皆さんありがとうございました!来年の単独ライブもどうぞご贔屓に!

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にぼしいわしです。いつもありがとうございます。みなさまのサポートが我々にライブを作らせ、東京大阪間を移動させます。私たちは幸せ者です。