RTAイベントにいろいろ参加した話

少し期間が開いたけれどRTA in Japan参加レポートを書いている人をちらほら見たので便乗。RiJ以外にもいろいろ参加したので、せっかくなのでまとめて書きます。
今年初めてRTAイベントに参加し、半年で6つのイベントに関わりました。

(2/20~23) RTAハッカソン(QWOP)
(3/7) Glitch Outbreaking
(6/3) 第18回 RTA BootCamp (解説として)
(6/27) Among Us タスクRTA並走会(優勝したわね)
(7/6) SGDQ 2021 Online
(8/14) RTA in Japan Summer 2021

太字のものについて書きます。

自己紹介

バネと言います。主にBloodstainedシリーズを走っています。
4年前にファイアーエムブレムEchoesというゲームでRTAを初めて走ってそれっきりでしたが、RTA in Japan 2019を見てから真面目に取り組むことに。記録などはこちら

1. Glitch Outbreaking

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Online Marathon Eventers様主催の企画。「バグが活躍するRTA」を集めた企画で、自分にとっては初参加となるRTAマラソンイベント。走ったゲームは「Bloodstained: Ritual of the Night」、カテゴリは「ミリアム Any% MG」。要するに何でもあり。目に見えてバグ使ってる感がすごいRTAなので勢いで応募したら通りました。

経緯
RiJに2020年夏、冬と応募したものの落選。当時それ以外の小・中規模RTAイベントの存在を知らず、たまたま知ったのが本イベントでした。真面目にRTAを始めて1年は経っていたのでそろそろ何かしらのイベントに出てみたい欲がありました。

感想
初参加イベントなのでとにかく慣れること、経験することを主眼において臨みました。本番前の待ち時間の雰囲気、走りながらの解説など、参加してみないと分からないことを色々体験できたと思います。始まる前は多少緊張していたものの、始まってしまえばいつも通りの感覚で楽しくプレイできると分かったのは大きな収穫。

出番が終わったあとボイスチャットに入ってみたり、本イベントをきっかけに走者の方々と知り合う機会が増えました。特に自分の前の出番だった墨酢さんとは以後色々と関わることに。

もう少し色々書こうと思ったけどあんまり当時のことを覚えてないという。


2. SGDQ 2021 Online

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1週間にわたって開催されたオンラインイベントで正しくはSummer Games Done Quick 2021。まさかいきなり世界最大規模のRTAイベントに参加できてしまうとは。ゲームとカテゴリはGlitch Outbreaking(以下GO)と同じ。
日本時間だと夜のちょうどいい時間でしたがアメリカでは早朝4時くらいだったようで。悪魔城ゾーンのトップバッターでもありました。

経緯
きっかけはふと流れてきた「ちゃっかりSGDQ応募してみた」というツイート。調べてみると締め切りは明日。せっかくだし自分も記念にと応募したら通っちゃった。ちなみにその人は落選。応募時に備考欄に"I'm not good at English"と書いたけど通ったので言語なんか関係ないって感じなんでしょうか。ちなみに日本人走者は自分含め4人。

当日まで
ランの内容はGOと同じ、解説の人を付けれたので走りながら喋るのも不要、且つミスすることが少なくなっていたのでラン自体に不安はありませんでした。当選発表から本番まで1か月以上あったので、直前はちゃんと練習するとしてそれまでは時々衰えないようにやる程度でした。
運営や解説者とのやりとりが全て英語なので少々苦労しましたが、日本人走者の集まりもできて情報共有もできたので幾分楽になりました。受験で英語を捨てた身でもなんとかなったので、英語を理由にGDQの応募を躊躇する必要はないと思います。
やはり世界最大規模というだけあって参加人数も多く、事前の準備や体制はしっかりしていた印象がありました。

当日
本番1時間前くらいで少し緊張したものの、始まってしまえば楽しめるというのは以前のイベントで分かっていたので、緊張との向き合い方は良かったと思います。始まった後は英語の解説を聞きながら黙々と走り、ほぼノーミス。タイマー付けてたら記録あったんじゃないかと思っています(タイマーをつけることでロード時間やラグが若干変わることがあったため念のため切っていたのと、ロード無し時間で競うため)。このあたりから自分は本番に強いタイプなんじゃないかと思い始めました。
ちなみに本番タイマースタート前に妙な間があったのは、discordの待機用ボイスチャットから本番用ボイスチャットに移行した際に画面共有が切れていたことが原因です。GDQでは解説が見る画面はdiscordの画面共有機能を使っていました。「画面共有が一旦切れるから再度ONにしてくれ」と指示があったのに把握しきれていなかった自分のせいです。やっぱり英語力必要じゃないか!

その後
既にRiJの出場が決まっていたので、終わったあとはその練習に自然とシフトしました。事前の練習が少なめだったのはRiJのほうが練習が必要だったのもあります。
あのSGDQに出て何か変わったことがあったかと言うと……特に何もないです。ただ大舞台で走った経験というのは今後のイベントでも活きるかなと思います。主にメンタル面で。

その他
海外のイベントですが公式の日本語ミラーがあり、解説はGOで知り合った墨酢さんにお願いしました。出場が決まってから色々と宣伝していただいたりありがたい限り。今思えばGOに参加してから色々と機会も人脈も増え、RTAライフが良くなっていきました。


3. RTA in Japan Summer 2021

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最近話題の日本最大規模RTAイベント。3度目の応募にしてようやく当選できたので嬉しかったです。そして初の並走での参加。
ゲームは「Bloodstained: Curse of the Moon 2(以下CotM2)」、カテゴリは「Single Mode (Normal Veteran)」。本来は様々な特徴を持つ複数のキャラを場面ごとに切り替えて攻略していくゲームなのですが、単キャラで攻略するおまけモードで走ろうというもの。さらに各々が違うキャラを使用するので攻略方法も見どころも様々という画面が忙しい企画。あと初めて深夜枠で走りました。

経緯
もともとはオンラインCo-op(協力プレイ)で何か走ろうと思っていたもののラグが問題となり断念。そこで墨酢さんが考えたのがこの素敵企画。CotMの走者でもあったはなげさんも加えて3人で並走することになりました。
…が、本カテゴリは3人とも走ったことがなく(はなげさんに関してはCotM2をまだクリアしてもいなかった)、RiJの応募が始まるあたりから練習が始まりました。応募するには実際に走れることを示す動画を提出する必要があるので、みんな「ノーデスで通して動画にしたい!」と必死になっていました。そしてなんとか締め切りまでに3人ともノーデスで通すことに成功。
※ほんのワンミスで事故が起こる場面が非常に多いゲームです

当日まで
2週間で仕上げた記録で応募したものの、その後の練習により3人とも煮詰まってきて3分~5分ほどタイムが縮まりました。どうしてもキャラの違いによりタイムに差が出るので開始タイミングにハンデを設けることで調整することに。つまりスタートはずれるけど全員が順当に進めば最後は同時にクリアすることになります。PB差がちょうど3分ずつくらいだったので、1人目と2人目、2人目と3人目の間は3分ということになりました。 ……直前までは。

本番直前
14日午前2時半が出番予定で、13日の昼~夕方にかけて2回PBを更新し(計30秒ほど)、ハンデが20秒短くなりました。本番でも高難度ショートカットを決めないと最後同時にクリアできなくなってしまいました。自分で自分の首を絞めていくスタイル。

その後、コントローラーを触ったときに違和感を覚えました。

出番4時間前の出来事である。ボタンの戻りがおかしいと思い分解したらゴムが切れていました。以前にも同じことがあったので修理パーツを買って交換していたのですが、まさかこのタイミングで再び切れるとは…。昔使っていたコントローラーがちょうど手元にあって本当によかった。操作感の違いにはすぐ慣れ、走るにあたっては問題なく済みました。

当日
毎回視聴者数が増えているRiJですが、今回は深夜帯にも関わらず同時接続数が4万人を超えていました。深夜なのに4万人も見てるやん…と思ったけどよく考えたらGDQでそれ以上の人に(たぶん)見られていたんだから何を今更、どうせ始まったらいつも通り楽しく走るだけ、と案外気になりませんでした。何か意識したところでなるようにしかならないし。
走りの内容に関しては大きなショートカット2か所と細かいところ1か所を失敗したのが痛かったけど、それ以外はほぼミス無しでできました。高難度のショートカットは失敗しても仕方ないと割り切るつもりだったけど、さらに2つもミスしたので、SGDQでなぜか生まれた本番に強いんじゃないかという謎の自信は無くなりました。まあ、失敗もあるのがRTA。こんなもんです。謙虚に生きます。

(おそらく)今回最も忙しかった解説
当選が決まった後、懸念として挙がったのが「この忙しそうな企画を誰が解説できるんだ?」ということ。まずこのゲームをやっている人(知っている人)が少ないだろうということ、3キャラごとのチャートを把握した上で、進行度の違う3画面を見ながら注目すべき画面を判断して解説できるかということを考えると相当ハードルが高くなります。色々あってRiJでメジャーを走ったSASさんにお願いすることになり、見事やり切っていただきました。リハーサルの時点で全てを解説に任せるのは無理な話だとわかったので、自然と見どころを各走者が自己申告する形になり、これが意外と好評でよかったです。

その後
あのRiJに出場して何か変わったことがあったかと言うと……やっぱり特に何もないです。でもSGDQと違って多くの日本人に見ていただき応援イラストをいくつか頂いたのは嬉しかったですね。


最後に

私もRiJを見てRTAを始めようと思った身ですが、まずRiJ以外に日本のRTAイベントがあるという事実を知りませんでした。知らないのでそういったイベントに参加してみようという発想もなく、ひたすらspeedrun.comに記録を申請するかRiJに応募するかしかしていませんでした。
きっかけは忘れましたがGOに参加し、そこで走者の方々と話す中で「こんなdiscordサーバーあるよ」「こんなイベントあるよ」と色々な情報を知り、世界が広がりました。
今までストイックにやっていたせいなのかもしれませんが、自分から情報を集めようとしないと集まらないものだなと思わされました。調べてみるとRTA情報発信サイトイベントをまとめたカレンダーなど色々ありました。

RTAイベントに初めて参加してから色々と良いほうに変わっていった私としては、これからRTAを始める人や、イベントに出たことがない人は是非何らかのイベントに参加してみてほしいと思っています。人にもよるかもしれませんが基本的には楽しいです。RiJ以外にもいろいろイベントがあるので、是非。

RiJは見たけど他のイベントは見たことがないという人も、小中規模のRTAイベントを見かけた際は是非見てみてください。RiJを楽しめたならきっと楽しめるはず。

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