水耕栽培 7週目

同居人のレジナ(矮性種=背丈が高くならないトマト)が枯れてしまった問題について考える。容器が勿体無いので他の苗に流用したいが二の舞になったら困る。ひとまずバラして原因を探る。実は赤いが根および茎が完全に茶色く枯れており、もはや水を吸い上げられない状態。

レジナは青い実がついた状態で写真のプラスチック鉢植え(10cm)の状態で購入した。このプラ鉢のまま観葉植物としてそのまま室内で育てることも出来たらしい。同居人は鉢の土をハイドロボールに全て入れ替え、さらにそれを一回り大きい容器に宙吊りで固定し、鉢の底面数センチが液肥に浸かるようにした。

ハイドロカルチャーについてはきちんと調べていないので突っ込みどころが適切かは分からないが、「土は根が伸びるための障害物なんだからハイドロボールに入れ替えるだけだとダメじゃね?」とまず思う。また、ハイドロボールの性質は排水性なので液肥が浸かっている部分に伸びている根はともかく、その上に伸びた根には水分が吸収されないと思う。鉢が窮屈なぐらい根が張っていた状態ならともかく、底面数センチが水に浸かる程度では根が物理的に水面に届いていないだろう。

つまりこれを水耕に変えるなら、
・鉢底に穴を空けた後に不織布を敷いて元々の土を戻し、底面潅水方式にすればよかった
・排水性質のハイドロボールではなく吸水性質のバーミキュライトを使えばよかった
・水耕用の根が出るまで苗を水浸けしたあとで植え替えをすればよかった
・根が鉢の底面までパンパンに育った鉢を買えばよかった
などの回避策があったのではないかと考えられる。

上記を踏まえ、ペットボトルの仮容器で育て続けていた枝豆を入れ替え対象とする。もやしのように太い水耕用の根が出ている。また鉢全体をハイドロボールで埋めるのではなく、不織布と余っていた猫よけを使い、固定しつつ浮かせて根が伸びる余地を作る。今回はすでにエアポンプを使用しているので通気性については気にする必要がない。

根を入れて固定し、最後に遮光として表面をハイドロボールで覆えば植え替え完了!プラ鉢は黒い容器から2cm程度持ち上がっているので液肥は容器の最大量までなみなみ入れる。

1週間ほど放置した状態の根はこんな感じ。不織布を突き破って十分給水出来るようになっている。ここまで来ると水面高さが2-3cm減ったところで根が水に浸かっている状態は変わらないので、水の補給頻度は週2もあれば事足りる。


火曜日に記録的な大雨が来た。ナスやパプリカは穴を開けた蓋にスポンジの復元力だけで茎を固定している状態であり、濡れると重くなってどんどん下に沈んでしまう。株全体が成長して重くなっていることもあり、支柱を立てる。セリアで2本100円のU字支柱を購入。

支柱をつけてみたが、茎にしっかりと結ぶというよりはゆるく誘引する程度にしか出来ないので、蓋と茎の固定が弱い問題は解決していない。

スチロールカッターでペットボトルの飲み口の一部を切り出し、ハサミで縦に切れ込みを入れる。傷つかないようスポンジで巻いた茎を飲み口に固定し、ペットボトルパーツと蓋を固定し、さらに盛り土代わりにスポンジを差し込んで茎が斜めにならないように固定した。苗が重いこともあってナスとパプリカの2つで1時間半も掛かった…。

水耕栽培のメリットは「土という根が伸びる物理的障害物がない」ことなのだが、それは同時に「根が支えられるものがない」というデメリットでもあるため、支柱は当初から考えておかないといけないものだった。定植のときにやっておけばもう少しラクに作業が出来たはずだ。