水耕栽培 9週目

二十日大根を収穫撤退した。4週目に種蒔きをしたので5週間、1ヶ月強育てた事になる。十分育ったとは言いがたいのだが育成容器のサイズの関係で、他の作物の給水が2−3日に1度で済むのに対し二十日大根は1日半で水がなくなってしまうので手間だった。葉が数枚枯れたり実が割れているのも見えて、このまま育てるよりはやり直す方が簡単だと判断。

スポンジに蒔き→お茶パックに入れ→バーミキュライトを詰めて→タッパーに入れるという数段階の手間を経ている。根がお茶パックからはみ出すレベルなので収穫で引っこ抜くのは意外と重たかった。

収穫結果。二十日大根は根と双葉の間の部分が着色して太くなる謎の植物である。

実はポン酢で、葉はラップで包んでレンチンしてオリーブオイルで、トータル3口程度の収穫量だった。味は、実は小さいなりに大根の味がして辛みがあり、葉はなるほど葉っぱだなと思える適度な苦味と味の濃さがあり、なるほど初心者家庭菜園で人気な理由がよく分かる。

また、レタスを種蒔きからやり直した。今回はスポンジで発芽させたのち、スポンジの倍の高さのアルミシートで巻いて支柱にしている。このやり方はプラコップ栽培の人が本で書いていた。

前回はスポンジで発芽したものをそのまま育苗容器に置いて表面をハイドロボールで遮光したのだが、茎が弱く倒れてしまう→ハイドロボールに触れると水分を取られて枯れる という状態になった。

この撮影以後も給水放置をしてその後2週間程度で倍量ぐらいには育ったものの、下葉を収穫しながら育てる、というところまでは行かなそうなので収穫撤退。さらにこれと別に、「バーミキュライトに種蒔きして育った苗の茎をスポンジで巻いて穴に固定する」やり方( http://luckypochan.blog.fc2.com/blog-category-8.html )で育てていたレタスもあったのだが、定植タイミングが早かったのか大きくならず撤退。若い状態の茎をスポンジで巻く→給水ホースを押さえつけられて育成を阻害されるようなもの である。定植タイミングや巻くスポンジの厚さ・量などに文章化しきれないノウハウがあり、これまた難しい。

半育苗という言葉がある。植物の栽培は苗作りが半分らしい。苗作りがうまくいけば半分うまくいったようなもの、というポジティブな意味なのか、苗が悪ければその後も育たないよ、というネガティブな意味なのかはよく分からないが、それはつまり「(半育苗に行く前に)間引きが3割」とも言えるように感じる。(プロが作った)苗で買ってきたナス・パプリカ・ししとうは順調に実をつけるところまで育っている。これはその前に十分な選別を経てきた個体だからだろう。うっかり100個以上のスポンジを切って種蒔きをしたシソは今20弱の苗を引き続き育成している(最終的に3ー4本残す)。10個しか種を蒔かなかった二十日大根は微妙な終わり方をした。「たくさん蒔けて、間引いても心が痛まない環境構築」が必要なのではないかと思う。