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1年間、漫画描いてみて。

「自分が経験したことを漫画にして、ネットで発表しよう。」
このアイデアは自分の中で、もう何年も前からあった。
ただ、サァやるぞ!と実行に移るまで、何年もかかった。”忙しさ”を理由になにか新しいことへの挑戦から目を背けようとしていた。

 発表は2017年の2月1日から始めたので、明日で1年経つ。

 ただ4ヶ月くらいブランクを作ってしまった。

 ブランクの理由・・「なんとなくUPしなくなってしまった」というのが本音。
忙しいとか、理由を見つければたくさんあるんだけど・・そういう理由ではない。描いてアップしていく時間はいくらでもあった。
 似たケースだと、日々続いてたジョギングの習慣が途切れてしまった。走っている時はあんなに充実感を感じていたのに、今はジョギングシューズすら履かなくなってしまった・・そんな感覚に近い。

 性格的に一つのことに集中すると周りが見えなくなるタイプで、一度エンジンをかけてしまうと、反応が嬉しくてどんどん描きたくなるのだが、同時に「欲」も膨らんでいって、反応が前回より薄いとか気になりだして、本来は純粋に描きたいという衝動があるから描いてるんだけど、目的がずれてきちゃったなと自覚する場面があったりして、次の話をアップすると、また「色々気にしてしまう」自分・時間が想像できて、それが「なんとなくUPしなくなった」理由の一つだと考えている。
 ブランクを経て、今スッキリした頭ではとりあえず描きたい話を自分のペースでUPしていこうと思っている。ペースが落ちてもいい。何もUPしないよりは1P、一コマでも描いたほうが絶対いい。と思っている。

 ここで、2017年。”もし漫画を描かなかった1年”がどういうものであっただろうかと想像する。

 淡々と毎日職務に励んで、家族の時間も大事にしている俺。何も不自由のない生活。
 別にこれでも俺はいい。十分、幸せを享受できている。

 実際2017年は、漫画を描いた1年になった。

 なにが変わったか。

 損得勘定ではない、ずっとやりたかった何かをやってみようということで、やり続けた。
 話を考えている時、描いている時、何にも変えがたい充実した時間になった。
 特に、次の日休日で夜家族が寝静まった後に夜更かしして制作する時間。サイコーである。

 発表した結果、色々な人に見てもらったり、共感のコメントもらったり、人のつながりもネット上でできたり、最近は好きなプロの漫画家さんに偶然SNS上で見てもらって感想をもらえたりした。改めて、ネットってすごいねぇ。

 今のところ、プロになろうとか、たくさんお金を得ようとか、そういう目的で描いているわけではない。
 ”なにかに夢中になる時間を得たい”と思うから、描いている。

 そして自分自身、癒されている。
 不登校の話を描いたとき、実はそのときリアルタイムで直面していた心情を描いた。
 描くことによって、表現することによって、少しでも自分の行き場のない感情を落ち着かせていた。

 日々、おもしろくないことが起きても「よし、漫画のネタにするか」というポジティヴな感情も生まれた。結構これって大きい。

 とりあえずあと2年くらい・・続けてみるか。

 答え合わせは2020年・・。
 そう思っている。


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