8ack8eat 『ハナムケ』 Music Videoへよせて

4月4日。デジタルシングル『ハナムケ』リリース&ミュージックビデオ公開 おめでとうございます🌸 またひとつ、宝物の"おめでとう"が増えました。

作詞、作曲はLena Suzuiさん、MVの編集はELYさん。

知っているなかでいちばんやさしいちからで、うれしさもせつなさも どちらもていねいに編み込まれていて。見るとほとんど同時にすきだった。みんなのこころの近くにいられるような、そんなそんな、すてきなミュージックビデオです。なんていうかね、撮影をしてきたよ〜って教えてくれた日から、もう、受け取る準備がかんぺきにできているプレゼントみたいな、驚きはそんなにないかもしれないなと思ってしまっていたけれど、でも、きちんと目の前にあって、ひろがって、いるのは、やっぱりうれしくて、とくべつな意味があるものだね〜 いままで経験してきたうれしかったことのぜんぶを重ねた、白くてやわらかなレースのカーテンがあって、そのすきまから漏れ出す光のもとで、とびきりのお知らせを見た朝みたいな、そんな気持ちで再生しました。

今回はストーリーのシーンと3人でのダンスシーン、ソロシーンが交互に映る構成になっていて、それぞれに込められた意図や伝えたいことが あるべき場所で呼吸するように 散りばめられているのだろうなと思っていて、とくにレナさんが演じていくストーリーの部分とかね、ぜんぶをわかりきるのはむずかしいかもしれないけれど、わたしが拾いあつめたいくつかを、自分のだから自分で、書いておく! (8ack8eatのあたらしい作品を見るたびに、night swimmerのMVによせて エリさんがくれた「受け取ってくれたことが正解」ということばをいつも思うよ〜 その正解をどうひろげていくかは それぞれなのですって)

レナさんの物語る横顔、きれいだね。たくさん見れてうれしい〜〜 見送られる、ここから旅立っていくひとなのかな、とは思っていて、ヴァイオリンといっしょに 海外行くのかなあ。そういうイメージ。だから 歌う3人は 見送るひとなのかな。いつか水をあげていた鉢植えには 黄色のカラーが咲いている。時間を映すためのこの方法、良いな〜〜と思っているんだけど、わたしはそう見たよというだけで、いろんな見方ができる部分だなあとは思っている。

「きっとここから進めたら」で映るターンをするハルさんの足元とか、あとはライブでのパフォーマンスでも 地面をなぞるような振りがあると思うんだけど、根を、ゆっくり張っていくということに気づかせるみたいな動きとして見えて、ずっと、ここにいるつもりなんだなあって。ピンクの衣装をはじめて見たときから レナさんのおおきなセーラーカラーは印象的で、きちんと根を張って咲いている鉢植えのカラーと"ここに留まるひと"としての自分とを重ねて映しているとしたら、めちゃくちゃすごいな〜と思っています。

なんだろうなあ、変わっていくこととかいまいる場所から進むことって、どうしようもなく、勇気のいることで、でも、曲がってみないと出会えないひとがいるかもしれないし、まっすぐだけじゃない動きがたくさん振り付けとして生まれたところがとてもすき、だったらやっぱり、行かなくちゃ。だから、どこへでも行けるように、支えがいるんだよね。頭のなかにはちゃんとこのイメージがあるんだけど、説明するのはむずかしい(笑)力を発揮するためには支点が必要で、帰る場所として、ここにいて支えていてあげるから、だからあなたは、安心して進んで行けばいいって言ってくれる、そういう存在がいるって、すごいよね。

いつかは来るとわかってて伝えようとした
選んだはずの言葉は
もう言わない 言えなくなったな

ここはずっと考えているけどいまもわからなくて、わからないまま、すごくすきな歌詞です。あとここで映るハルさん(2:32)の光り具合がめちゃくちゃすきなので見て〜!

電話のシーンもめちゃくちゃすきだな〜〜 すこしだけ笑ったのは、目を閉じるためだったのではないかなあ。目を閉じて、相手のことを想うため。でもきっと、そのひとが 自分が目を開いて見ている夢を応援してくれていることも知っている。だからきちんと目を開けて、決心の表情に見えたよ。

MVの公開前にツイートされた動画

を見て、言えなくなったのは 「またね」なのかなあとも思っていたけれど、本編を見たらまた印象は変わったし、言ったら守れない約束になるって、思ったんだよね?約束を守ってもらえないひとにはしたくないっていうのもあったのかな。けどなんていうか、もしも約束を破ることがあるとして、でもそれはきっと そうしたほうが良いからなんだろうなみたいな、そういう頷きを返してくれる関係ではある気がするとは思ったなあ。ふたりのことだから、これはもうぜんぜんわたしにはわからないことだけどね。この部分なにかあるひとがいたらまた教えて〜!ハナムケ会議、まだまだしよう

願った理想が見えなくなっても
明日よりまだ向こうまで 旅は続いていく

MVでもライブでも、さいごのサビを歌うときに ぱあっと上に向かって晴れ渡るレナさんの表情が印象的で。扉を開けたときに、外があかるかったことがなによりうれしかった。願った理想が見えなくなったのは、ぜんぶ光のなかへ溶けて消えていったからじゃないかな〜って、光に愛されている、こころの紐は自分でゆるめて良いらしいから、そう思えたらすこし楽しい。

だれかと離れるということは、出会ったことの方をえらぶ ということだと思っていて、わたしは。なんだろうなあ、自分のいまの中から相手や相手とのできごとが消えていく(離れる)ことは、世界からそのひとがいなくなってしまうこととイコールではなくて、たとえば、相手が世界からいなくなってしまう(出会わない)ことでしか離れることを防げないとしたら。もうすでにそのひとはいるし、これまでもこれからもずっと。いなくなるのも出会わないのも そんなのありえなくて、それなら、別れを受け入れて、生きていく方をえらぶ。そういうのって、ぜったいに、あるなあって、思う。離れることって行き先になるんだなあっていうか、行き先が決まっているひとの旅だから、前向きに続いていくね。


進んで行くと決めたひとにはもちろんだけれど、帰る場所でいようと 支点でいると決めたひとにだってまた、おなじように、支えてくれるひとやものがある。それが、この曲だし それを歌うみんななんではないかなあっていうのが、ここで書きたかったわたしの結論なんですが、伝わりますか?(ません)やっぱりずっと説明が下手だった(泣)進んでいけるひとだって知っていてくれる ずっと見ていてくれる あなたにも そういう存在がちゃんといるんだよ〜〜 いま この曲が 自分のためにあるって思えるひとがたくさんたくさんいるのだろうなあと思う。あらためて、たいせつなこの春に リリースおめでとうございます!たくさんのそのひとたちと出会えますように🌸