8ack8eat 『Merry Very Holiday』リリースへよせて

 12月1日に8ack8eatがデジタルシングルとしてリリースしたウィンターソング ˗ˏˋ Merry Very Holiday ˎˊ˗ が最高〜〜!!という話をします🎄✨ メリベリ♪

 配信に先立って公開された印象的なジャケット写真。WATERとおなじようにメンバーの写真を中心にしたものとか風景の写真とか、そういうデザインを想像していたから、これから知っていく女の子の写真だったことにすこし驚いて、そのあまりのかわいさにもまたもう一度あらたに驚いて笑、それだけでもう、こころがゆたかに埋め尽くされていったのでした。曲のイメージに合うようにと考え抜かれたことがきららかに伝わってくるし、なんていうかこう、この曲が、曲として伸びていくちからみたいなものを信頼しているんだろうなあと思った。みんなのえらぶ方法がいつもすきです。だからこちらも、自分の気持ちをたくさん使いながら、聴きたいなあと、そう思える。

 作詞、作曲は共にLena Suzuiさん。最初に鳴る音からもうすでにめちゃくちゃに楽しくて、わくわくとして、レナさんのつくるメロディーが、歌詞が、みんなの歌唱が、光の道を駆け出していく!

凍えながら向かうランドリーへ
まわるまわる気持ち真似して
ココロが踊る

 「凍えながら」ってめちゃくちゃレナさんっぽい表現だな〜と思っているのですが、どうですか。なんだろう、いつもふるふるとしているというか、からだの芯からさむそうなイメージがある(笑)実際に話したり、配信で聞いたり、レナさんが話すことのなかから見つけるレナさんらしさとかならではみたいなところは、説明することを試さないままなんとなく感覚としては持ちつづけていて、まっすぐでもつよいだけだとふとしたときに折れやすいから、やわらかさを残しているかんじというのかな〜 うまく書けないけれど、そういう、レナさんがレナさんを深めているなあと思えることばに出会うとそれだけでとてもうれしくなる。
 「気持ち真似して」気持ちのほうが真似をして後を追っているから、真似できるくらいに見慣れた日常を、ちゃんと生きているんだなあとわかるし、だからこそ、日常のそのさきにある一日をこれから過ごすんだっていうことも伝わってくる。いつも見ている動きにさえ想いが宿っていくのが、とくべつな日なんだね。すきって気持ちは自分の見ている世界をすこしだけ変えてしまう。歌詞が場面を呼んでくる表現、めちゃくちゃすてきだ〜〜

いつもじゃきっと言えない気がして
今日くらいは綺麗にして
待ち合わせのあの駅に

 「あの駅」っていうのがめっちゃすきなんだけど、あの日あの服を着て待ち合わせたあの駅でもあるんだろうなー!っていうかんじがして。ほんとうのところはわからないし、意味はないかもしれないけど、ふたりだけに通じるいつもの”あの”はあるだろうし、(ほかにひとがいたとしてもふたりだけの)待ち合わせ場所みたいなニュアンスもささやかに寄り添っているなあと思う。

運命が交差して冬が恋を連れてきた

 サビのこの歌詞が、もうめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ、すごいと思っていて。この恋に出会ったこと、自分だけの運命ではないんだよね〜 相手の運命でもあって、ふたつが交差したから、いまここにある。さきにあった待ち合わせもそうだけど、運命が交差するのも、どちらも、相手がいて初めて成り立つものなのだということ。自分から見える世界にばかり気を取られてしまって忘れちゃいそうだけど、相手にも見ている世界がある。自分が相手の世界の一部になることがたしかにあるんだということにハッとさせられるし、そのまなざしに気づくことができる歌詞、すごすぎる、、これはまだだれもことばにしていなかったことではないですか、、え〜ん すごいよ〜(「今日くらいは綺麗にして」いくことで相手の世界の一部である自分を変えているから、すきって気持ちが自分の見ている世界をすこしだけ変えてしまうとき、相手の世界もおなじ分だけ変わってしまうのだよ、という運びになっている、この見事さ、、!)
 交差するっていうことばからはじめにイメージしたのが、プレゼントに巻かれているリボンなんだけど、赤くてきらきらとしたやつね。恋が冬から贈られたプレゼントなの、めちゃくちゃ良いな〜〜

素直だなんて似合わないのにね
揺れる揺れる気持ちこんなの
どこから来たの?

溢れて募る気持ちを
これから育てて行くから

 2番のこの、自分の気持ちに対する主人公のスタンス、似合わなくても、いままで知らなかった気持ちでも、そんなのいらないとは言わなくて、ただ「どこから来たの?」自分めがけてやってきた、獲得したものに出来るところとか、「育てて行く」気持ちが変わっていくことを成長として受け入れられるこころの広やかさとか、そういうところ、とてもとても、すきだな〜 自分の感情を一粒だって失わないまま いっしょにいられるひとって、すごいよね

不意をついて抱きしめたら
もっと近づけるのに

 ここのエリさんの歌、めちゃくちゃすきです。キュンとするかわいさ。「抱きしめたら」ですこしだけ語気をつよめるのとか、もどかしさとそれを包む愛らしさの風通し全開の歌い方、ちょっともう良すぎる、、、さいしょからそうだけど、エリさんの歌って、わたしのなかでその瞬間に生まれていく理想そのもので、曲ごとに、曲と自分の歌とダンスとのしあわせすぎる関係を結びなおして表現しているのが伝わってくるから、見ていて楽しいし、見るたび聴くたびに改めてだいすきだなあと思う。ライブで見たのは初披露のときの一度だけなので、はやくもう一回でも何回でも見たいし、振り覚えたいな〜 ハルさんもかわいいに全振りしているらしいので、注目♡


ただ幸せになるから
照らし続けて 隣でずっと

 ここの歌詞がほんとうにすきで、歌詞からこころに移しかえて持っていた分を いま自分で文字として打ってみただけでもダバ〜っとなみだが出てくる、それくらいすき。たとえば幸せにするとかしてとか、どちらかがどちらかに寄りかかる方法もたしかにあると思うけど、そうではなくて、自分で「幸せになる」って、いまここで決めてしまえることが、ふたりでいる意味なのだ、ということ。これ以上のことなんてほかにあるのってかんじだよ。ここに掛かるから「照らし続けて」が、だから隣で見ていてねの意味になるのもすごい。照らしてくれるとき、光そのものが相手なわけではなく、光っているのは相手自身、なんだよね〜 相手にも、自分で光りながら(幸せになりながら)その光のなかで 見ていてほしい、となりで。

幸せは 探していくものだから
二人で ずっと

幸せは 握って離さないから
二人で ずっと

 ふたりは照らし合う関係性で、そうやっていっしょに幸せになることにこだわっているから、幸せは、もらうだけじゃなくて探して自分たちで見つけていくものだって言えるし、握って離さない、いまある幸せにも気付きつづけて、だいじにできる。レナさんの書く”幸せ”がだいすきすぎるよ〜、、、対幸せへの態度みたいなところ、これまでの曲からもそれぞれあつめてきたけれど、一年を締めくくるためのいまというタイミングで発表された曲でこうして明言されたことで、ぜんぶが光で縁取られたかんじがする。なんかもう、これがあるだけでいろいろなことが大丈夫になっていく気がするなあ、ほんとうにすごい。


運命が集まって冬を祝っているよ

 運命はいろいろなところで交差していて、その「運命が集まって」、すべてのひとが、いつか恋を連れてきてプレゼントしてくれた冬を、今度は祝っている。だれにでもあり得たかもしれないけど、でも、それぞれのふたりに起きたということそのものが、ものすごいおおきな祝福だなあと思う。レナさんが、これ以上ないハッピーエンドへと筆をすすめていく!それでも決して”この冬を”ではないところがレナさんのすごさだなあと思っていて、記憶が振動するここまでのぜんぶの冬をだし、みんなが歌っていくかぎり、きっとこれから迎えるぜんぶの冬にも有効なんだよね〜 過去もいまも未来も、すべての冬がひとしくたいせつにされる、こんなにすてきな曲に出会えてうれしい。うれしいよ〜〜 聴いていたらぬくぬくにあったかくなってしまった、冬がさむくてよかった〜〜 もう〜〜よかったな〜〜

 街じゅうで鳴るいろんな音が、自分のなかで混じり合うような、そんなそんな、世界との距離がぐっと近くなる曲です。プレゼントしてくれてありがとう、だいじに受け取りました!