見出し画像

42Tokyoに通ってみた - 遊園地の楽しさと、シャア専用のスピード感と

最初(1期、Piscine1月)に受験・入学したものの、真っ先に強制退学※になりました。ちょっと落ち着いたので、42Tokyoについて振り返ってみました。なんでも1番って良いよね♪
※強制退学=課題を進める時間がたらずに脱落

なお、このnoteは個人の見解であり・・・・
このnoteを読んでも公式以上の内容は一切語っていませんので、選考に通りやすくなりませんし、何なら誤った方向に進む可能性もあります

おまえ誰?

パソコンおたく。30年ほどIT業界で開発やら管理やらビジネスアナリシスのまねごとやらやってます。30歳でフリーランス、40歳で法人成りしてもう12年。。。世界征服できるほどまだ何もしていない( ;∀;) いや、どちらかというと地面スレスレ低空飛行だ
言語歴(趣味)BASIC、マシン語、アセンブラ、C(仕事)C、Perl、Java・・・広く浅く偏った生活を送ってきてます
今興味のあるのはpython,.bubble

学校に通う必要あったか?と聞かれると、うーん。。。雑誌の取材で答えたのは「遊園地を経営する楽しさもあるけど、遊園地で遊ぶ楽しさもありますよね。遊びたい欲求にかられ応募してみました。」まっとうな生徒像ではなかったですねw

42Tokyoってなに?何を学べるの?

エンジニア養成機関。DMM亀山さんが50億寄付して作った。生徒は授業料無料で学べます。(生活費等々は自分でどうにかしてね)


大きく2つのカリキュラムがあります
・入学試験Piscine
・42プログラム

共に与えられるのは「課題」のみ。先生がいない、教科書がないので、生徒同士で何とかしないといけません。「課題」をどう進めるかにとどまらず、何が正解なのかも生徒同士で失敗を繰り返しながら学んでいきます。
例えるなら、学校の部活とかサークルみたいな感じですかね。「こうしなさい」とか「これを目指せ」いうものが運営から与えられるわけではありません。自分達で見つけるなり、調べるなり。ただ、調べたり聞いたりしたものが正しいかはまた別なので、何度もトライ&エラーを繰り返すこともあります。
従って、いやでも自律・自走する能力が身につく。受動的では何も進まない仕組みです。Piscineは4週間のテスト期間なのですが、専門学校や大学だったら、数か月かけてやる内容を身に着けさせるってなかなかスゴい「仕組み」だなーと思います。

ここで学べることは「課題」の中身もさることながら「仕組み」に色々なエッセンスが詰め込まれていて、社会で役に立つものばかりと感じました。
  ・アウトプット中心の問題解決
  ・速習する能力
  ・コミュニケーション
  ・想像力
  ・・・・・

解いた「課題」の価値というより、それらを通して身に着ける「地頭」の向上がものすごく大きい感じです。
社会で活動するにはスタートアップ企業であれ、大企業であれ、色々な人・ユーザの要望を聞きつつ仕事を進めていかなけければならないので、そーいったコンピテンシー・姿勢を身に着けられるカリキュラムです。

イベントも
42Tokyoは世界にある42Networkの一部です。キャンパス対抗イベントなんかもあります。


CodinGameってゲームをしながら色々なプログラミング言語、アルゴリズムを学べて楽しいですよ。誰でも無料で参加できます。3、4か月に1度イベントが開催されますので、ある程度プログラミング言語を勉強したら遊んでみるのも良いかと

エンジニア≠プログラマー
エンジニアってプログラムを組むだけの人ではないです。お客様、ユーザとコミュニケーションとったり、上司同僚部下と上手いこと調整したり、金勘定、納期、人の失敗を直したり。。。
プログラムの時間:それ以外の時間が5:5ぐらいですかねー。全くプログラム組まないエンジニアの人も多いです。
 それにノーコード開発、人工知能によるプログラミングが進みつつあるし、技術体系なんて数年でコロコロ変わるので、プログラミング、技術に重心を置くのは最善とは言えないと思います。その意味でもきちんと概念やら骨格を学べた上で時代が変わっても色あせないカリキュラムかなと思います。

大学とどちらが良い?
 「学位」がもらえる訳ではないのでそれが必要な人は大学いったほうが良いかな。下手な大学でダラダラ過ごすなら42Tokyoのほうが良いかと。
 学位なくても学会に所属し論文投稿することできるし、最近Googleが大学教育壊しにきてるし、学ぶ方法はいくらでもあるので、最近、だんだんと大学の意義が薄れてきつつある気が。。。
 ただ、42TokyoであれGoogleであれ、「学歴」とはならないので、学歴による給与テーブル・キャリアパスが厳にある会社を目指してるならばつらいかもです。
何であれ本人次第なんですけどね

情報処理試験に例えると?
※もちろん、情報処理技術者試験と42Networkが目指しているもの、習熟するスキルは別物ですし、あちらは資格、こちらは教育と全く別物ですが、一つの尺度として(なお個人的見解であり・・・)

一つの目安として、「応用情報技術者試験」に合格できるか(または同程度の知識・技能があるか)を考えてみます。
42カリキュラムを「標準的に」こなしていくと、180日あたりでひと段落します。その中で120日ぐらいクリアしていると、応用情報技術者試験に必要な技能はついているかなと思います。
※もちろん、応用情報の全ての知識が身につくわけではありませんし、午後の記述式はそれなりの勉強が必要なのですが、120日ぐらいクリアしてると、応用情報の知識は「スーッと」頭に入ってきます。

では、42カリキュラムを最後まで履修するとどうなるか?
高度のうちスペシャリスト系の資格勉強は「スーッと」頭に入ってきます。
論述式(小論文)が必要な知識・技能、セキュリティは42カリキュラムだけでは難しいと思うので別途勉強する必要はあるかな

どんな人たちが受けていた?

下は18歳、上はうーん多分私が最年長だったかもです。60代以上はいなかったような。未経験70代の人にポインターの概念を説明したかったのにちょっと残念w
全くパソコン触ったことない人から、ITエンジニア、Webデザイナー、オーナーシェフ、弁護士など(私が言うのもなんですが)なんでPiscine受けてるの?って人もいました。感覚的に半分以上プログラミング未経験の人かな?なので気負いせず、飛び込んでしまって大丈夫です。

どんな人が向いている?

向いていない人
・一人でモクモクとこもってしまう人
誰とも会話せず、困ったことがあったら延々と自分で調べて誰にも聞かない人も確かにいました。隣に座ってたりするとこちらから声もかけやすいのだけど。
陽キャである必要は全くありません。ただ研究者ではないので何十年も一つのことに没頭できるわけではありません。エンジニアは時間との闘いです。ほんのちょっと勇気を出して聞いて問題を解決していきましょう。

世の中には「ツヨツヨ」な人で「こんなこともわからないの?」って態度の人もごくまれにいますが、別に売上数兆円のCEOでもないし、linuxカーネル作り上げた奇才でもないし、自分と大して変わらないと思い遠慮なく聞いてしまえばよいのです。ウザい人はミュートして目的を達成していくのも社会には必要な能力♪

・自分の考えを曲げない人
「俺様の経験ではこうだ!」とか、「俺様が調べたらこうだった!」という人もいましたけど、そうは言ってもコンパイラー※でエラー出てるんだったらそれはあなたが何か見落としたり、あなたが間違えているのよ。時には柔軟に、時には折れ、時には目をつぶることも必要ですね。それはプログラミングであれ生徒同士のコミュニケーションであれ。視座を高く持ち、何が目的なのかを常に意識することは必要

※コンパイラー コンピュータを動かすための命令(プログラム)をコンピュータにわかりやすい形に変換するためのもの。スゴい人々が何十年も試行錯誤くりかえしながら作っているので、エラーが出たら間違いなく「自分が何か間違えた」

・寄り道好きな人
私ですw「課題」を粛々とこなしていけばよいのですがつい脱線してほかのことに手を出してみたりってありますよね。勉強する前に掃除を始めたり、夏休みの宿題は最終日にしかやらない!みたいな。それに諸事情がかさなり時間が足りなくなってしまいましたw
だってglibcのソースコード眺めてみたり、色んな環境で遊んでみたり楽しいんだもん。

上に当てはまらないひと、当てはまっても自分を変えていきたいと思っている人なら問題ないと思います。

ただ、仕事との「2足のわらじ」は正直つらいです。コロナ禍で在宅になり、通勤時間が無くなり時間的余裕はあるとは言うものの、Piscine合格後は土日どっぷり勉強して平日も丸々1日勉強に割けるぐらい、または、毎日欠かさず5時間ぐらいを1年、2年と続けていける覚悟なり、金銭的余裕は必要かな。
「そーくるか!」という課題も多いので、現在ITエンジニアだから時間的アドバンテージがあるとは思わないほうが良いです。

卒業したらどこいくんだろう


・こんな職種が向いてるかな
コンサルタント、アナリスト、エバンジェリスト、起業、(もちろんITエンジニア)
 必要な基礎素養全てが学べる訳ではないですが、「地頭」があれば、チャレンジできる内容かなと思います。自分でカリキュラム考えて、学びあう場を自分で作って、実行していくことができると思います。
実際、Piscine卒業生の中にこれらを実践している人もいます。
 
・ちょっと向いていないかも
ホワイトハッカー
 目指すなら、学校通わずにその手のコミュニティーにとっとと入ったほうが良いです。研究職みたいに1点をメチャクチャ深く掘り下げるカリキュラムではないので

プログラマー
 誰かの指示のもとプログラムを組むだけの人にならずとも、もっと楽しく、やりがいのあることできるはずです。ちゃんと本質を学ぶなら

42Tokyoって何ですか?
って聞かれたときに話せる内容が自分が得るものなので、自分が何を学びたいか、何になりたいかを考えて臨まれると良いかと

最後に

先生がいない=サボってても叱られることはありません。ちゃんと自分で計画たてて、自らの意思で進んでいかないといけないので、ある意味学校より厳しい世界ではあります。
ただ、その先には他では得られないスキルが得られると思います。


P.S.Note書きながら何か勉強するって良さそう



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?