目

中二の頃から斜視で、周りから気持ちがられないか気になっていた。

親には特には言わず、車の運転が怖いという理由もあり、今頃斜視だということを伝えた。

斜視の手術をするための資金を調達するために都内で働く。
というか田舎では働けないだろ、と言って都内で働く理由付けをしたけど、結局それも言い訳になった。

手術がどれくらいかかるのか、を探すために大きい病院に行った。
結局そこまで行ったのに、答えは「手術する必要はありません」と言われた。

｢意識すれば斜視は調節できるし、疲れや眠い時になるのは斜視ではなく、斜位ですよ。斜視になりすぎて生活に支障が出る、または見た目が嫌な人が手術をするんです。それがなければ手術する必要はありません｣

たしかに意識すれば斜視は調節できる。
でも、それは気にしているから直せるってことじゃないの？ともら思ったし、正直見た目も気になったから手術をしたいとも思ったけど、親の前では何も言えず、手術が必要ないと言われてしまったら退散するしか無かった。

それと気になったのが、目の見え方で理解力も低下するのではないかと思っていたからなるべくクリアに見たかった。

でも、私の目は複雑で、近視の、乱視で、斜視が含まれるくらい左右差があり、調節するのも難しかった。

何度も色んな眼科で視力検査したけれど、遠くか見えて近くが見づらくなるか、近くが見えて遠くが見づらくなるか、の2択で、
はっきり見えるようにすると慣れていないというのもあり、疲れてしまうという難点もあった。

この選択に私はものすごく悩んだ。
どちらかいいのか。何度も何度も検査して同じことを目医者に言われ、その度に悩み、目医者を困らせた。

結局、眼鏡は何となく見える疲れない形にして、コンタクトははっきり見えるようにした。
それが1番ベストな形だと思い、様子を見ることにした。

高校の時に古文の先生が、「目の情報は8割くらいあるから目は大事にしなさい」と授業をする度に言ってきたこともあって大事にしたいと思った。

だからいつ自分が目が悪くなり、事故を起こしたり生活で支障があったりするのが怖く感じたからICLをしたいと思ったけど、苦労した視力検査ではっきり見えることを断念した。

そうは言うのもも結局お金が無いと何も出来ないのでお金を稼ぐ力を付けたいとも思った。
私に幸がありますように。