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ビーストハードを作る(1)

自分の長い趣味のひとつに、「WARHAMMER(ウォーハンマー)」という名前のミニチュアゲームがある。
「ミニチュアゲームって何?」って人は、自分が書いた記事をサラッと読んでくれればなんとなくわかると思う。

一口にウォーハンマーといっても、その種類にはいくつかあって、足を踏み入れてない人にはわかりにくいかもしれない。
とりあえず、主に神話的ファンタジー世界を舞台とした「WARHAMMER:Age of Sigmar(AoS)」と、ダークゴシック調のSF世界を舞台とした「WARHAMMER 40,000(40k)」の2つが代表的なものと覚えておけばいいかな。ちなみに、今回書くのはAoSのほうね。

さて、昨今日本語の展開が熱いAoS。誤訳とかもけっこう見つかっていて、ゲーム用のデータとしてはクリティカルなものがあったりと、完璧とは言えないものの、それでも個人的には日本語で読めるだけでも十分価値を感じている。
もちろん、エラッタなどは可能な限り早く出しては欲しいけどね。
でも、ゲームのデータ部分はともかく、設定部分が日本語で読めるというのは、設定好きとしては計り知れないほどの価値があるんだな。

それはそうと、なんと個人的な推しアーミーである「ビースト・オヴ・ケイオス」の日本語版が登場! ぶっちゃけ、これまではほとんどフォーカスされない日陰者のアーミーだったので、日本語化はスルーじゃないかと思っていたんだよね。
このアーミーが日本語化されたということは、おそらくAoSのバトルトームは優先的に日本語化されていくのではないかという期待も持っている。
ので、頑張ってください、ゲームズワークショップジャパンさん! 少なくとも日本語化されたバトルトームは全部買います!

ちなみに、自分は設定に沿いつつ、それなりにオリジナル設定を盛り込むのが好きなタイプ。実際にアーミーの設定を考えながら、ミニチュアを揃えていく過程を見せていければと思う。
もちろん、アーミーを作るうえで設定をガン無視するのは問題ではない。それを否定しているわけではないので、そこんとこヨロシク!
まあ、いずれは設定を示し合わせたうえで、バトルレポート付きのキャンペーンゲームなんて遊んではみたいけどね。


STEP1.まずは設定を知ることから

設定に沿い、逸脱しすぎないように独自設定を盛るためには、まずはその元となる設定を知らなけりゃ始まらない!
ということで、まずはビースト・オヴ・ケイオスのオリジナル設定を作るうえで、鍵となりそうな重要そうな点を書き出してみよう。

まず、ビースト・オヴ・ケイオスは、いくつかの大きな部族“グレイトフレイ”に分かれている。ひとつのグレイトフレイは無数の“ビーストハード”で構成されているとのこと。グレイトフレイは数万~数十万規模の獣人がいるレベルらしい。オリジナルのグレイトフレイを作って、そこに所属するビーストハードという設定にするのも熱いなあ。

ビーストハードは、構成する獣人の種類によって呼称が異なり、ゴール族だけで構成されているものが“ビュレイハード”、ブルゴールだけで構成されているものが“ウォーハード”、ドラゴンオゴールだけで構成されているものが“サンダースコーン”と呼ばれるらしい。もちろん、種族を混ぜたビーストハードも作れるので安心だね。

少し驚いたのが、獣人たちは渾沌の勢力に属していながら、渾沌の神々を信仰してはいないということ。(※例外的に特定の渾沌の神を信仰しているビーストハードもある)
彼らは自分たちこそ純然たる渾沌の申し子だという自負があるらしい。渾沌とは、すなわち何にも縛られない自由な状態であること。渾沌の神に従って彼らの意志の通りに動くことは、もはや自由ではない、という理屈のようだ。
また、まだ渾沌の神々が活動を行う前のはるか昔、地上は獣人が闊歩しており、彼らこそが生態系の頂点に立っていたため、本来大地は自分たちのものだという意識もある。彼らはその頃から渾沌に満ちた生活を送っていた=自分たちこそが真の渾沌の体現者である、というプライドみたいなものかな。

実際、AoSの世界で語られる“かつて在りし世界”……つまり旧ファンタジーバトルの世界でも、ビーストマンははるか昔から存在した渾沌の生き物だという設定があったハズ……確か。

また、何であっても“自分の力で手に入れる”ことが重要らしく、渾沌の神々からの恩寵を受け取ったビーストハードや獣人は、軟弱者として蔑まれるらしい。もっとも、それで得た力を使って、力で群れをねじ伏せるビーストロードなどもいるようだけど。

だからデーモンや渾沌の神々の信奉者とも戦うことは珍しくない。じゃあなんで渾沌の勢力に所属しているのかというと、渾沌の神々がうまく獣人をコントロールしているからでもある。
ビーストハードの行動指針は、ビュレイシャーマンと呼ばれる予言者的な立場の獣人が幻視によって決めることが多いんだけど、そこに渾沌の神々が介入して、それとなく都合がいい幻視を見せるというワケ。

もうひとつの理由が、獣人たちがとにかくシグマーの先兵であるストームキャスト・エターナルを憎んでいるというのもある。秩序の体現者たるストームキャストは、渾沌を身上とする獣人とは相いれない存在。そればかりか、かつて住んでいた天空の領域から追い出された恨みもある。
ちょっとカッコよく言ってしまえば、天空の領域への侵攻は獣人にとっては故郷を取り戻す戦いでもあるのだ。……もちろん、そんなキレイな感情ではないけど、まあ気持ち的にはそれに近いみたい。

そしてオリジナルの設定を考えるうえで、特にフックになりそうだったのが、獣人やハードストーンの見た目は、彼らが住まう領域に大きく影響を受けるということ。
例えば、炎の領域アキュシーでは炎のような赤いたてがみを持つとか、金属の領域シャモンでは、金属のような鱗を持つとかだ。各領域に流れる渾沌の魔力が体に作用して、そのように変異していくとのこと。
なので、オリジナル設定を考えるときは、自分のウォーハードの出身地はどの領域なのかを考えるとスムーズな感じがする。

まだまだ細かい設定はあるけど、全部は書ききれないので、詳しくはバトルトームを買って読んでみて!
次回は、この設定を踏まえたうえで、独自の背景を考えていこうかな。

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