ミーグリが当たった話②

集合時間が気になって、ライブ中に何度も時間を確認してしまった。
遅れてしまわないように、早目に行こうか迷う。
結局のところ、集合時間はアンコール前の時間に合わせてくれていたようで
アンコールの拍手の中、お友達とバイバイして抜ける。
抜けやすいように、と通路側の席を譲ってくれたお友達、めっちゃ優しい(涙)
会場を出て集合場所に向かう。トイレに行きたかったけど、とりあえず集合場所に行かなきゃ!という気持ちが大きく
そのまま向かう。
集合場所にはもうほとんどの人が集まっていて焦る。列は5列あって、指定された列の後ろに着く。
時計を見るとまだ集合時間になっていなかったので
トイレに行ってもいいか聞いてみる。
係のお姉さんが一番偉い人に聞きに行ってくれてOKを貰えた。
その後偉い人が「この後トイレとか行けなるなるので今のうちに、、」的なことを皆に言ってたので安心する。
集合場所は会場の外だったので、また中に入らなければいけない。入口にいたスタッフさんに説明して中に入れてもらう。 
でも一度出てしまったので、そう簡単には入れてくれない。
入口のお姉さんが今度はそこの担当の偉い人に確認する。
ミーグリ当選者です、ということを伝え、トイレに行っても良いと、あの人に了解を得たと伝えるも渋るお兄さん。
ダメならいいんです、ムリは言いませんと伝えたら渋々ながら
「じゃぁ、特別ですよ」と通してくれた。特別、、、
とりあえず、急いでトイレを済まし、再度集合場所へ戻る。
当たり前だけど、列の一番後ろに着くことに。
ここで疑問。招待状のカードを受け取る時は厳重に本人確認してたけど、この集合場所では招待状の裏に書かれた番号を見せて並ばされただけで、何も本人確認とか無かった。これって招待状を他人に渡したら別の人が入れちゃうの??
それともスマホで撮った写真でこっそり確認してたのかな?
まぁ、名前を呼んでくれるミーグリだから、別の人に譲渡とかしないと思うけど、ちょっと疑問に思ったことだった。

そして全員集まったので一旦ロビーに入ることに。 
5列あったうちの1列はファンクラブ当選の方で5名のみ。
ほかの4列は各10人ほどだったかな?
列ごとのグループになって隆二くんに会いにいく。
隆二くん1人 対 10人。
ここで、番号順に整列することになる。私は10番だったので 結局列の最後の人となった。
並び替えてる時、遅れて来た人がいた。時間に遅れたら参加できませんと書いてあったけど、特に何か言われるでもなく、ちゃんと列に入れた。せっかくの当選。やっぱり対応は優しいね。
そして、今度は3階まで移動する。まだロビー内の移動だからそこまで緊張していない。ロビーには隆二くんのライブの音が流れてるので、それを聞きながら嬉しくなる。
3階に着いてスタッフさんから改めて説明。説明が終わった後スタッフさんが「今市さんの歌が聞こえてますから、皆さん聞きたいでしょうから、僕はもう喋りませんので。」と言ってくれる。めちゃくちゃステキなスタッフさんだった。ここで金属探知機の検査。何人かピーッと鳴ってたけどポケットから出したものがライジーのキーホルダーでほっこりする。


全員の金属探知機の検査が終わると次はいよいよ関係者しか入れない扉へ案内される。
扉を開けるとまっすぐ伸びた廊下の先に衝立があって、奥は見えないようになっている。恐らくその先が隆二くんが通る場所だ。その衝立のところから右に廊下が続いており、ファンクラブ枠の第一グループの5人はそこに並び私は第2グループだったので衝立の前に一列に並んで待っていた。


ここではライブの音聞こえてたかな?まったく覚えてないや。かなり長い時間待ったような気がする。待っている間、同じグループの人は前後で喜びを分かち合っていた。
私は一言も誰とも喋らず泣いていた。(チキン)
それから少しして列が動いた。恐らく先の5人が部屋に入ったようだ。私達のグループは衝立を右に曲がった所、第一グループが先程までいた場所で再度待機となる。


私はグループの一番最後だったので、待機してるとき、すぐ隣に衝立がある位置だった。ここでもしばらく待つことになる。結構長かったな。時折ガヤガヤと衝立の向こうから聞こえる。「お疲れ〜」という声。タイチくんかな?とか。
しばらく待ってると衝立の向こうから咳払いが聞こえた。なんか聞いたことある、この咳払い。絶対隆二くんだ!
そう思っていたらミーグリ会場の部屋から「今市隆二さんです!」の声が聞こえた!!
やっぱりあの咳払い、隆二くんだったんだ。ちょうど部屋に入るとこだったんだ。もう興奮が止まらない。すぐそこを隆二くんが通ったなんて!


部屋の中ではちょっと笑い声とかざわつきとか聞こえていて、でも何を話してるか、までは分からない。同じグループの皆、息を潜めて中の様子に神経を集中させる。
なんて言ってるか分からないけど、隆二くんが喋ってるのは分かり「隆二くんの声だ〜」と皆同じ気持ちだった。
結構長く感じた一組目。その方達が出てきて、大きなポストカードのような物を持っていて口々にヤバいヤバいと言っている。
この時は知らなかったんだけど、ファンクラブ当選者は目の前で名前を書いてもらえるんだね。多分一人ずつお話も出来たんだろうな。
そんな5人を見送って少ししてから「お待たせしました!次のグループの方どうぞ」と。大きく深呼吸する。いよいよだ。え、もう入ったら隆二くんいるの?えええ。と完全にパニクったまま中へ。
扉をくぐると中は薄暗く、隆二くんはいなかった。
奥にスタッフさんがたくさんいて、隆二くんが立つ場所が見えた。隆二くんの前にコの字型に机が置かれていて、小さなカードがそれぞれ置いてあった。カードの前に一人一人に立つのだけど奥から一番の人が付いて、コの字の最後が私の場所になり、そこは隆二くんに一番近い場所だった。(正面の1番の人も近い)受付でランダムに持たされて囚人写真を撮ったあの瞬間に、私はラッキーを引き当てていたのだ。


「前に置いてあるカードは今市さんからのプレゼントです。カバンは机の上に置いて、フエルトとかメッセージボードとか手に持っても大丈夫です!!緊張しますよね、でもこんなこと滅多にないですから楽しんでください、それでは今市さんの登場です!!」
、、と、ここまでめっちゃ一瞬でワタワタしてしまった。カード?カバン置く?メッセージボードとか手に持っておけ?とか頭にパニックで、しかも私10番目の入場だったからめっちゃ余裕なかった。
とりあえずカードをどのタイミングで取っていいのか分からなかったから、そのままにしてカバンを置いてクロスステッチを取り出して胸のところで持つ。
でももう泣いてしまってハンカチで涙拭きながら「泣いちゃだめ、隆二くんをしっかり見なきゃ」と、そこに神経が集中しちゃって、ほとんど覚えていない。隆二くんの前にはパーテーションがあったけれど、私は一番近い位置にいたので、横から隆二くんを見れてパーテーション越しではなく、生の隆二くんを見つめることが出来た。
優しい笑みでお辞儀をしながら登場した隆二くん。


もうオーラが優しい。なんて雰囲気が優しくて柔らかい人なんだろう。さっきまでライブでオラオラしてたとは思えないくらいやっさしーーーい隆二くんだった。
ファンの皆を見渡し、目を合わせながらペコペコ小さくお辞儀してくれる隆二くん。この時一回目が合った。確実に目が合ったと分かる距離に隆二くんがいる。ヤバすぎるこの状況が信じられない。
スタッフさんが説明してる時かな?隆二くんがそれを聞きながらファンの皆をキョロキョロ見てくれていて、その時に、私のクロスステッチを見てくれた!!流して見たというより、ちゃんと目線が止まったのが分かった。2秒くらいだったけど、目線は完全にクロスステッチに。

こんな感じで持ってたんだけど、隆二くんからはどう見えたんだろう。
隆二くん、なんだと思ったかな?絵だと思ったかな?なんで俺の顔持ってんだ?と思ったかな?
これは刺繍なんです!と説明できたら良かったけど、贅沢は言いません。見てもらえただけで(涙)
その後隆二くんから感謝の言葉などをいただき、いよいよ名前を読んでもらう瞬間が!!

(つづく)

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