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合同展「さみだれとあじさい」

2022.06.04〜08 
愛知県名古屋市東区にあるギャラリーカフェテオさんにて合同展を主催いたしました。


各作家様「さみだれ」と「あじさい」をテーマに
絵画、イラスト、造形、音楽等様々な作品を展示しました。

以下、(主催)永倉那々奈展示作品解説。

会場展示風景(永倉部分のみ



以下、細かい解説。
「五月雨の空」「紫陽花の庭」

今回の表題作として描いたものです。
五月雨の空は
雨の日に空から泳いでくる雲クジラを部屋の中から見上げるイメージで、窓枠風の額に入れました。
紫陽花の庭は、五月雨の後に咲いた紫陽花に喜ぶクラゲと
雨と共に去る雲クジラを描いてます。
小さい月が見え始める紫陽花色の空(5・6月の夕方)
こちらは合同展参加者の七草なずなさん(一応、別人設定の本人別名義)の作品を(セルフ)オマージュし合っています。
その作品がこちら

同じように、雨上がりの紫陽花色の空を描きました。
ちなみに窓枠額ですが、売っていた窓枠に木を足して、塗装して、額縁にしました!
つまり、額縁も作ったよ!!

くらげさんとおはなシリーズ
「ウズアジサイ」「カシワバアジサイ」「タマアジサイ」

アジサイと聞いてすぐ浮かぶような形
ではないアジサイを描きました。
(と言っても以前描いたのもガクアジサイだな?)
ある時偶然街中でカシワバアジサイを見まして
それから「ちょっと変わったアジサイて他にもあるかな?」と調べたのが始まりです。
くらげさん達が自由にアジサイとたわむれていますね。

「いつくしぶあおつゆ」(左)
「うのはなくたし」(右)

アクリル板にアクリル絵の具と、つけペン(!?)を使って描いた作品です。
筆とはまた違うタッチになっています。
背景、青の絵の具クラゲ、銀の絵の具クラゲ(青をなぞるように)、雨と、4層になってます。
また、雨粒を落とされたかのような柄の額をつかってます。
これに使いたくてストックしておきました。
額ありきの作品となります。

いつくしぶあおつゆ とは慈しぶ青梅雨。
恵の雨という意味での慈雨と
雨を受けた木々が、はつらつと葉の色を濃くさせる時期という意味の青梅雨です。

うのはなくたしは 卯の花腐し。
4月(卯月)に咲いた綺麗な花々を腐らせるほどの長雨
という意味です。
最初は長続きする雨から「鬱屈」と考えてましたが完成品を見た瞬間に「うのはなくたし」という言葉がまた浮かびました。

「つゆぞらいろ」

万年筆用のインクを使用して背景を描き
そこから連想した作品です。
暗めの雨空に雨に濡れた花々。
それに喜び泳ぎ回るクラゲ。

「にじむよひら」

こちらも万年筆用のインクで背景を描いてから連想させた作品。
紫陽花をイメージした背景をたくさん滲ませる事で視界が滲むほどの強い雨を表現し、雨に打たれて頭が重くなっていくクラゲを描きました。
ちなみに よひら とは四葩。
四つの花びらの花。つまり紫陽花のことです。

「花手水」

神社にある手水に花を浮かべているのを
何度かSNSで写真を見まして。そちらに紫陽花が使われている事が多いのでそのまま描いてみました。
アクリル板を何枚も重ねて奥行を出しています。
違う角度から見るとまたアクリルが反射して、まるで水面を覗き込んでいる様な。
ぜひ実物を見ていただきたい作品。
金魚を泳がせたのは趣味です。


くらげさんとおはな
「くらげさんと紫陽花」

どうしても立体を作りたくて。
やりました。
UVレジンで紫陽花の造形。
くらげさんは樹脂粘土でつくってます。

じつはこんなに小さい。

以上!と言いたいところですが実はもう一作

この展示方法です。

紫陽花の窓と五月雨の飾り棚
何度も展示させていただいているので障子がある事をしってるわけですよ。
ならそれを利用しない手はないですよね。
現場で考えながらレースを取り付けていたので…上手くいってよかったです!!


以上、解説おわり。

合同展さみだれとあじさい は6/8まで!!
よしなにー!!