「麻布生は遅刻が当たり前?」

データ分析


まず、遅刻の頻度について尋ねた。「ない」「週に何度か」「月に何度か」「ほぼ毎日」の中から一つ選んでもらった。
結果、「ない」と答えた人が最も多く38%、次いで「月に何度か」「ほぼ毎日」(ともに22%)、「週に何度か」(19%)となった。
また、全員を対象に「もしあなたが遅刻した場合、罪悪感はあるか」という質問に対して「ある」「ない」「どちらともいえない」の中から回答を選んでもらった。
結果は「ない(49%)」「ある(38%)」「どちらともいえない(13%)」となった。

考察


このアンケートの中で唯一評価できるのは、「遅刻はしない」と答えた人の割合が最も多かったことである。

しかし、その割合も一般と比べて格段に低い。ブロガーの不破雷蔵氏の中学2年生を対象とした調査(2016)によれば「寝坊して、学校に遅刻したりすること」が「よくある・時々ある・あまりない」を合わせても32%であり、「遅刻することはない」は68.3%にのぼる。しかし麻布の中高生は62%が「月に何度か以上遅刻する」と答えている。まるで逆の結果を示したのだ。これは、麻布のユルさを示した形となった。

さて、今度は「遅刻の言い訳」に目を向けていこうと思う。もはや大半の麻布生の遅刻の理由は寝坊であることが知られているが、時として「遅延証明書」が活躍することがある。ある先輩が言っていたのだが「いろんな路線が使える駅が最寄り。大体どこか一路線くらいは遅延しているので、その列車の遅延証明書をもらって登校すれば大丈夫」という裏技があるそうだ。これがどれだけ通用するのかはわからないが、頭を使って解決しようと試みる麻布生の熱い志が感じられる(違う)。

遅刻に罪悪感がない人が半数近くいることを考えれば、8時始業にも関わらず30分過ぎ、1時間過ぎ、2時間過ぎ、昼ご飯を食べているころにやっと登校してくるなんていうケースが存在するのも理解ができる。夜更かしをする若者の割合はかなり高いそうだが、大学のスタートラインに間に合わない「浪人」という最大の遅刻に注意しないといけなさそうだ。遅延証明書は不合格通知である。

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