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難波宮

日本最古の首都と言われる難波宮は、想像以上に広かった。大阪城の目の前に遺構が保存されている。大都会にぽっかり空いた、巨大な空き地である。大阪市、すごいな。

この景色は、大阪市歴史博物館の10階から眺めた。
遣隋使を送り出し、大陸からの使者も多く寄港した難波の宮殿が再現されている。
ところで、大阪の歴史博物館は等身大の人形がたくさん立っている。通路にも居る。古代の衣装、美しい衣をまとった女官にぶつかってしまうことは無いが、昭和の展示では見学者と展示品が入り混じってしまって混乱する。

葡萄唐草紋。ローマ遺跡かと思った。この文様は西アジアからヨーロッパに伝えられ、東の果ての日本でも大流行した。その後完全に忘れ去られていく葡萄の蔓。厄除けになるという。

江戸期の大阪。ネズミもいた!旗を持っている人はネズミ除けの薬売り。この害獣はコメを齧り、伝染病を撒く。
鼠除けのネコもたくさん置かれていて可愛い(こわい)

古代の難波からも木簡に書かれた呪文が発掘されている。日本一古い呪物は道教がらみのものだ。上の写真は江戸期のもの。アカエイの画はなかなかのインパクトです。上手いなー!エイは禁食で、画として飾ると病気が治るとされた。

田辺青蛙さんが好きすぎて大阪城まで来たのだ。しかし、歴史博物館で鎌八幡まで紹介してるとは思わないじゃないですか?!興奮しすぎて発熱しそう。この鎌の画、いいよー!
ところで、この木も榎である。堀川戎の地車神社も、由来は榎に住み着いた古狸である。勤務先の板橋も縁切り榎が名高い。榎が俄然気になっている今日この頃。

難波宮のお勉強がしたくて歴史博物館に来たのだが、面白すぎてとても時間が足りなかった。無念~。大阪城も、よく見えます。大阪城がちょうど端っこで、その向こうが海だったのだ。

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