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断捨離

こんばんは。みなさんしてますか?断捨離。
私は家の中から血が出始めました。

7年間住んでいて最大級の断捨離をして、ゴミ袋7袋分、宅配買取で大きい段ボール2つ分のものを家から追い出しました。

一人暮ラシ後最大級ノ断捨離(椎名林檎の「意識」的に)をしてて気がついたことがいくつかあって、そんな話をダラダラ書きます。
まず、家にあるものの大半が捨てるために手に入れたわけではないんですよね。「もう○年使ってないんだから今後も使うわけない!捨てよう!」とか、「散らかった部屋を片付けるためだ!心を鬼にして捨てよう!」とか、捨てる理由もちゃんとあるにはあるんですけど・・・なんでこうなっちゃったんだろう。私達幸せになれると思ったのに。思い出してほしい。出会った頃のときめきを。あんなに心を動かされたから、手に入れたんじゃなかったのかな。どうしてこうなっちゃったのかな。私達、合わなかったのかな。すれ違う運命だったのかな・・・。とか考えながら、まぁ普通に捨てるんですけど。一生の趣味になると思ったのにな、おもちゃの塗装。
「物を大切にすべき」という考えは勿論念頭に置いてあります。なので、あまり断捨離を「とても良い行い」とは思っていません。物に罪もありません。それでも遂行する理由は、私の場合は自分や環境を変えたいとか、ストレスからの破壊衝動に近いものかもしれません。すっきりするため、が一番な気がします。あとは母親が全く物を捨てられない人で実家がゴミ屋敷なので、恐怖にも近い反面教師からの教えのようなところもあります。物が大切すぎて何も捨てられない人。気持ちのために物を捨てちゃう人。どちらが正しいのかを考えるととても胸が痛みます。本当は、何もかも大切にしたいです。
「物を大切に」「物に罪はない」にしても、今はもうあまりよくない関係の人から貰っちゃって見るたびに嫌なことを思い出してしまうような、何かを背負わされてしまった物とかって、捨てる言い訳としては良心の痛まなさランキング上位だと思います。なんとも他責的ですね。でも松任谷由実も「目に映る全てのものはメッセージ」と歌ってたので、出来るだけ視界に嫌味ったらしいものとか心を抉ってくるものとか置きたくないですからね。「仕方ない」って言わせていただいてもよろしいでしょうか。あいつの所為だ、私は悪くない、でも本当にごめんなさい。夢に出ないでくださいという気持ちでゴミ袋へ・・・。
夢に出ないでくださいとは思うんですけど、もう長年どんな言い訳をこじつけてでも捨てられない、でも使ってない、コレクションでもないスペースを取っているだけのものって、一度捨ててしまえば別に思い出すこともないなと思いました。ゴミ袋に入れた段階までは心が痛んでるんですけど、もうゴミで持ってかれちゃった後って全然思い出さないし、空いたスペースを見てもそこまで。なんならもう他のものが移動してきて居場所になっていたりして、綺麗に忘れてしまいます。捨てられなかった間、そこに何か自分のアイデンティティを見出してたのかもしれません。でも、自分が変わってしまったから手放せて、その上忘れてしまうのかもしれないです。
あと、もう何年も前に行ってもう行かなくなった病院の診察券とか、明らかにもう必要ない書類をベッドの下の「すぐ使わないけど大事な書類の箱」にしまってたことに昨日初めて気がつきました。どれだけ今まで現実を見ないで生きてきたのかなぁ。要る・要らないが明確なのに、恐らく「なんか多分いつか必要なものだから」としまってきたなぁと。今まで何と向き合って生きてきたんでしょうね。壁とかですかね。最近イベントやらブランドの色々な手続きをするようになって初めて書類の仕分けとかタスク管理とかがやっと出来るようになったようなもので、それまでは可愛いものだけに囲まれて可愛くない書類とかは全部ベッドの下の箱に隠して。悪い点のテスト隠す子供じゃないんだから、と思いながらも、人としてはダメなところからスタートしている自分の成長を少しだけ感じました。28だぜ。逃げるなよ。
7年間、本当に私は自分の稼いだ金だけで築いた私だけの城にとんでもない価値を感じていました。ゴシックでカオスでホラーでギャルでメルヘンな私の城は沢山の物と思い出で溢れ返って、飽和状態になりました。とても素敵なお城でした。
そんなお城がこの一人暮ラシ後最大級ノ断捨離で、スカスカになりました。
大袈裟だけど、何事にも、もうこれ以上かき混ぜてもどうしようもないな、と思い込んでしまったら、私の中にはいつも「死」「おしまい」のような考えが芽生えます。最早怠惰で変えられない、けど見慣れすぎて見向きもしなくなった物にはただ埃が被っていって、荒れる方にだけ進む。じゃあ一回「足りなく」なってみたら、また満たそうと必死になれるんじゃないの?ということに最近になって気がつきました。現実を見れなかった私じゃなくて、現実の中で「好き」を貫く今の自分にとって最高のお城を作り直したいと思います。手にいれるならないものねだりではないのです。

寝た方がいい!

早くちょうちょになりたい