贔屓の野球チームが優勝したから祝ってほしかった

先日、贔屓のプロ野球チームが優勝した。
セリーグの阪神とパリーグのオリックスだ。地元が関西で幼い頃からの親の影響だ。とっても安直。
応援の比率はオリックスの方が若干気持ちが偏っているが、別に阪神を敵視しているわけではない。そんな程度のオリックスファンだ。

9月14日に阪神が優勝した。夜までのバイトで泣く泣くリアタイを断念。優勝は友達からの連絡で知った。
嬉しくて晩酌するぞ!と連絡を返し、帰り道の自転車を急いだ。
ちょっとご褒美の気分で2缶の酎ハイ、弁当とサラダをコンビニで買って笑顔で店員さんに渡す。店員さんも笑顔だったからきっとこの人も阪神ファンなのだろう。駅の横を通ると夜のいい時間なのに心なしか人が多い。きっとみんな阪神優勝の瞬間を見届けていたからなのだろう。ビールかけもまだあるよという視線を飛ばしておいた。みんな幸せそうで僕も幸せだ。なんせ18年ぶりの優勝なのだから。

今成のユニフォームを着て友達と通話をしながらビールかけを見ながら酎ハイを喉に浴びせながら、幸せな気分になりながら。今ユニフォームで外を歩けばきっとお祝いの言葉をくれるのだろう。

翌朝、酔いは覚めても興奮は冷めない。阪神優勝のニュースを見て喜ぶも外は何も変わらない。いつも通りの人通り、いつも通りの街並み、いつもの太陽。

勝手に日本中からの祝福を受けている気分になっていた。お店ののぼりに阪神優勝と書いていたり、ポスターが貼られていたり、なんかちょっとだけ黄色と黒が多かったり、そんな風景を想像していた。街とっても静かじゃん。

1週間後オリックスが優勝したときも同じテンションで祝ったが、もう大学が始まっていた。普段ならナーバスになるが逆にぼくにとってこれはチャンス。ちゃんと大学に行けるし、大学生なら野球好きは多いから祝ってもらえるかもしれない!オリックスのグッズのバッグを持って軽く主張してみた。しかし優勝の翌日に関わらず一度も祝ってもらなかった。(決してオリックスの人気がないからではない!…と思いたい…)

野球ファンは主張しすぎ!とかWBC優勝は選手はめでたいけどファンは別にすごくない!とかWBCを見ていないことがまるで誇らしくいことのように言われていたけどちょっと悲しくなった。ただ一緒に祝いたいだけなのだ。

情報の偏りは良くない!広くアンテナを張って生活するべき!そう言われるが自分が好きな狭い世界で生きるのが当たり前になっていて自分もそうなっていると実感した。
周りが狭い世界で生きてるわけではなくて自分が野球という世界を大きなものだと思ってしまっていたのかもしれない。

でもぼくは大学でオリックス優勝記念グッズを使って小さく主張することが1番楽しいからこれだけは絶対にやめない。

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