(富山県)配置薬製造の『広貫堂』に行政処分…専門家は厳しい見方「重大な違反。製造方法を見直す機会あったはずだ」

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配置薬を製造する広貫堂への行政処分について、専門家は厳しい見方をします。 一方、配置薬販売業者からは戸惑いの声も聞かれます。 医薬品の規制が専門で、厚生労働省や医薬品の承認審査を担うPMDAで勤めた経験を持つ東京大学の小野俊介准教授です。 *東京大学大学院薬学系研究科 小野俊介准教授「添加物の逸脱は大きい。添加物の情報を(医薬品の規制)当局、消費者に伝達していなかったのは重大な違反」 小野准教授は、ここ数年で起きた医薬品メーカーの不祥事のたびに、メーカーは製造方法の自主点検が強いられきたとし、「これまで、製造方法を見直す機会はあったはずだ」と指摘します。 *東京大学大学院薬学系研究科 小野俊介准教授「生薬や漢方薬は化学製品とは違い、作り方を工夫しなければいけないのは確か。昔からの伝統的な薬を残していこうというのは誰も否定していない。むしろ(医薬品の規制当局は)応援している。その流れにうまくのれていなかったのでは。行政処分は企業にとって最悪の結論。その前にできたことは十分あったと思う」 先代からおよそ60年に渡り、広貫堂の配置薬を販売してきた穴田陵治さん。 現役の売薬さんとして、広島県で得意先を回っています。 遅すぎた、今回の業務停止命令処分に戸惑いを感じていました。 *売薬さん 穴田陵治さん「不祥事が起きたのは去年の秋。年明けには行政処分が出て、春からは通常業務に戻ると期待していた。まさかこのタイミングとは予想していなかったので、すごく戸惑っている」 広貫堂の不正発覚を受け、およそ1年前に取材したとき、穴田さんはこのように語っていました。 *売薬さん 穴田陵治さん「まずは、ちゃんとした製品を我々に提供してほしい。一般の消費者にも届けたい。早く正常な生産に戻ってほしいという思いが強い。1回(他社の商品に)変えてしまうと、広貫堂の商品に戻すのは難しい面がある。私は戻していきたいとは思っている」 あらためて、今、気持ちを伺うと…。 *売薬さん 穴田陵治さん「広貫堂の商品に戻していきたいという気持ちは強いが、今の状況からすると元の品揃えに戻らない可能性が大きい。期待はできない状況。期待はしたいのだけどできない状況。モチベーションは下がりつつある。売薬の仕事に誇りと自信を持ってやってきたので、私に限らずモチベーションが落ちているという先輩方も多い」

富山テレビ放送

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