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普通の高校より、高等専修学校に進学したほうが良い場合もある

新しい学校選びガイド『ニュースク』編集部Nです。

一昔前だと何も考えず、高校受験を経て普通の全日制高校に進学、あるいは中学校からの内部進学で高校へ、というのが普通だったと思います。ここで言う『普通』は圧倒的にその数が多かったのでは、という程度の話です。

私も中学受験をしましたので、なーんにも考えず内部進学でした。そして、特に夢も目標もなかったため、お決まりの『とりあえず(なるべく有名な)大学へ』となっていきました。こういう人、多いのではないでしょうか。

この選択が、ぜんぜん悪いわけではありませんし、むしろ一般的でした。

でも現在は、あらゆる事柄が『多様化・多様性』と言われ、進路選択や学ぶ内容についてもどんどんこの流れが進んできたように思います。

いま、通信制高校は高校生の17人に1人が通う学校であり、まさにこの流れの象徴であるとも言えます。 で、今後、注目されていく可能性があると思っているのが『高等専修学校』です。

【既にやりたいことが決まってる】【高校から専門分野を学びたい】【高校を卒業したら働きたい】など、こんな感じで考えている人には『高等専修学校への進学』が向いているかもしれません。プロを養成する専修学校(専門学校)が高等課程を併設しているところも多く、いち早くプロ志向の学びを現場仕様の環境で受けられることになるからです。

詳しくは『ニュースク』の過去エントリより。

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中学卒業後に進む学校は高校だけだと思っていませんか。他にもぜひ知ってほしい進路があります。
それが「高等専修学校」です。

「なりたい職業が決まっている」
「早く社会人になって働きたい」
「なるべく早く資格を取りたい」
「興味ある分野を深く学んでみたい」
「ふつうの高校ではなんだか面白くない」
「不登校経験者だけれど、学ぶ意欲を取り戻したい」
――そんなあなたに一度は検討してもらいたいのが、高等専修学校という進路なのです。

専門的な技能教育を、いち早く

ふつうは高校卒業後に専門学校へ進んでから身につけるような技能教育・職業教育を、中学卒業後の段階からすぐに始められるのが高等専修学校の特長です。

学べる分野は、理美容、調理製菓、看護、保育、情報処理、自動車整備、音楽やダンスほか芸能、マンガやデザインなど実に幅広く、全国に408校(令和元年度)ある高等専修学校それぞれが、それらの分野のうちひとつ、または複数を学科・コースとして開設しています。あなたの興味ある分野が学べる高等専修学校が自県や近隣の県にあるかどうか、まずは調べてみてはいかがですか。


資格をとって希望の分野に就職

高等専修学校で専門的に学べば、資格取得の早道になります。

たとえば国家資格なら、高等専修学校を卒業すると得られる資格に調理師があり、卒業と同時に受験資格を得られるものに自動車整備士(3級)、准看護師、製菓衛生師、理容師、美容師があります。第2種電気工事士や電気通信設備工事担任者試験(アナログ3種、デジタル3種)は、卒業によって試験の一部が免除されます。その他、民間団体が認定するコンピュータや簿記など職業直結の資格検定に向けた授業が充実しているのも、高等専修学校の長所です。

資格取得が早い分、仕事デビューも早くできます。技能を身につけたうえで、いち早く実社会で働いてみたい人には、高等専修学校がぴったりの進路かもしれません。文部科学省の調査(平成28年度)によると、高等専修学校卒業生の54%が学校で学んだ分野か関連分野に就職しています。


卒業後は大学進学も可能

高等専修学校には、学科によって1年制から5年制まであります。たとえば調理学科は1年制、准看護や理美容の学科は2年制が主ですが、3年制のコースで学ぶ学校もあります。高等専修学校全体を見ると、3年制の学校が多くなっています。

3年制以上の高等専修学校のうち授業時間数や科目内容などの要件を満たす学校を卒業すると、それは高校卒業と同等の意味を持ちます。したがって、専門学校へ進んでさらに技能を磨いたり、新しい技能を身につけたりできますし、大学受験も可能です。専門的な技能を学べるうえに、高校卒業者と同じような可能性が開けているのが高等専修学校です。

経済的な支援制度も高校と変わりありません。授業料の支払いを援助する就学支援金(高等学校等就学支援金制度)は高等専修学校の生徒にも適用されます。通学定期券などの学割や各種奨学金制度も高校生と同じく利用できます。

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いかがでしょうか。

途中で『この道はなんか違うかな』と、進路変更し『やっぱり大学進学!』となっても対応も可能です。

これならある程度安心して高等専修学校(専門分野)に進みやすいかもしれないですね。

さて、新しい学校選びガイド『ニュースク』では通信制高校や高等専修学校の情報を掲載しています。進路選択の参考にご活用ください。




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