不正ログイン過去最多
2023年第3四半期にIPAの窓口へ寄せられた情報セキュリティに関する相談状況について取りまとめました。
参照：IPS 情報処理推進機構
2023年第3四半期に対応したセキュリティに関する相談は2,162件で、前四半期の2,955件から約26.8%減少しました。
2022年第2四半期以降、4四半期連続で増加していましたが、今回2022年第3四半期を下回る水準まで減少しています。
■偽警告、大幅減少
マルウェアに感染していないにもかかわらず、ウェブサイトの閲覧中にブラウザで「偽警告」を表示し、サポートやソフトウェアの料金と称して金銭を騙し取ったり、悪意あるプログラムをインストールさせる「マルウェア検出の偽警告」に関する相談は621件でした。
前四半期の1,191件から約47.9%減と大幅に改善しています。
■不正ログイン、増加
外部に流出した「ID」や「パスワード」などを用いて第三者が正規の利用者になりすまし、「SNS」や「オンラインショッピングサイト」「クラウドサービス」などへアクセスするいわゆる「不正ログイン」の相談は124件でした。
2022年第2四半期以降、増加傾向が続いており、前四半期の100件から約24.0%増を記録しています。
これまでもっとも多かった2018年第4四半期の113件を上回り、過去最多となっています。
■減少傾向多数
宅配事業者や通信事業者などを装った「SMS（ショートメッセージサービス）」に関する相談は94件で、前四半期の186件から約49.5%減少しました。
また、「性的な動画を閲覧している映像を入手した」などと騙して金銭を要求するセクストーションまがいのメールなど、仮想通貨を騙し取る詐欺メールに関する相談は16件で、前四半期の46件を大幅に下回りました。
しかし、「ワンクリック請求」に関する相談は30件で、前四半期の24件から増加が見られています。
全体も含め、大幅に減少傾向になったものもありましたが、「不正ログイン」に関しては過去最多を記録しています。
IDやパスワードなどのログイン情報の管理、そしてパスワードを複雑なものにしたり使い回さないように徹底したりと、基本的なところを見直していきましょう！
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