ニューリー「NEUE」
こんにちは。
約一年ぶりの更新。
読み返してみたらちょうど一年前くらいは引っ越して自炊とかして楽しんでたみたい。
月日が経ってまず言いたいことは、今は自炊ほとんどしてない。あちゃー。
2月に新作を出しました。
「NEUE」。読み方はノイエ。
みんな聴いてくれてるみたいでとっても嬉しいです、ありがとう。
個人的にもすごく気に入ってるから
今回はNEUEの各楽曲ついて覚えてる限り詳しく説明してみようかなと思ってます。
1. Movement feat. JIVA Nel MONDO
Movementの元になったトラックは2年前くらいからできてました。
元はギター用のワウをピアノに挿した浮遊感のあるシンプルなトラックだったんだけどあまりしっくりこなくて、
去年の春頃、写真家の友達jacKの家に居候してた時にクラシックギター(これも友達から借りてる)でポロポロ弾いて遊んでた時に跳ねたバッキングを思い付いて気に入ったから採用。
ビートは珍しくハイハットにクオンタイズをかけてみた。今作は割とオンタイムのドラムが多いかも。
ジバさんにはBATICAでバックDJをしたときに客演のオファーをしました。
高校生の時、通学中Mondo Create聴いてたから嬉しかったな。
2バース目の頭4小節は小さくThe pharcydeのRunnin’が入ってます。
小さくね。
最近ライブではこっちのアレンジでもやってます。
安直なリミックスもたまにはいいよね、みんな好きだもん、ファーサイド。
2.Pocket Talk feat. NF Zessho
この曲はゼッショーさんにオファーしてからビートを作り始めました。
まずはローズピアノで作ったピアノフレーズをSP404SXにサンプリングして各パッドにコンプを足してからチョップ。
どこもかしこでも言われてることだと思うけど、
SPのコンプの迫力はやっぱりすごい。
棘がありつつ太い音になったのでかなり気に入ってます。
そこからベースを考えたんだけど
ちょうど当時、DJ harrisonとかErykah Baduをめちゃくちゃ聴き直してたのもあって短いループで戻ってくるベースフレーズが気に入ってたためあの形に落ち着きました。
ライブであれ弾くと腕が攣ります。
ドラムは元はヨレたビートだったのですが、ベースのフレーズを入れてからもっと疾走感を出したくなってザクザク刻むビートに変更しました。
ゼッショーさん自身ビートも作る方なので、やりとりはスムーズで毎度デモ音源の修正箇所にいち早く気づいてくださってたのが嬉しかったです。
3.Cogara
EPの中で唯一のインスト曲。そんでもって収録曲の中で最後に作った曲。
「skitとかではなくメインテーマがはっきりしつつ展開を持ったトラックを作りたい!でも俺そんなことできんのかな。」みたいなドキドキ不安な気持ちで作り始めました。
とは言っても、その次の週には福岡でOILWORKSのイベントやkojikojiのサポートライブ、空音のライブでゲスト出演なども控えていた年末だったので急ピッチで作らなければならなかったわけで。。。
福岡に行く前にピアノのフレーズを考えてから
新幹線でギターのフレーズを考え、
福岡のホテルで改めて制作を始めました。
どうしてもネオソウルっぽくなるから頭を抱えそのままなんだか気に入らないフレーズができてその日は不貞寝。
翌日は、制作を兼ねた沖縄と石垣島の旅へ。
そこで遊んでたら、「あのフレーズやっぱ採用してみてもいいかも。」と晴れやかな気持ちになれて(簡単なやつ)石垣島のホテルでギターのRecをしました。
イントロはその時よく聴いていたDaedelusのStanding in My Own Wayという曲の雰囲気を持ち込みたくて色んなシンセ入れたかな。
改めて今聴いてみたら全然雰囲気違うね。
大きく展開があるとHIPHOPっぽくなくなるのが嫌だなと思って、ドラムはわかりやすいサウンドにしました。
最後の大サビ的な展開の前のビートのループは後ろ倒しになっててちゃんとループしてません。
きっちりしすぎた曲にしたくなかったんですね〜。
ギターは若干Over Driveで歪ませてワウを噛ませてます。
すごいいい曲になったんじゃないかな。
自己肯定するのが大変だった曲ってイメージ。
千歳船橋駅にあるBAR 72のさとるくんに出演してもらった1発録りのMVもぜひチェックしてね。
4.リズムとフロウ feat.鎮座DOPENESS
BASIさんの切愛収録の「普通」からのお付き合いの鎮さん。
メロウなピアノにボトム感があるきっちりはっきりしたベースとビートを入れたトラックにしたくて
まずはPocket Talkと同様、ピアノやトランペットをRec後にSP404SXでチョップしてときどき無音になるリフに変更。
時々鳴る「ポポポポポポ」って音はPocketTalkのローズピアノのピッチを変えた単音を連打してます。
ベースにはボトム感のある音作りに加えGoodhertzのVulf Compressorをかけました。
フレーズは、D’AngeloのPlaya Playaのベースラインをオマージュ。
クエストラブとピノ・パラディーノのループ感のある
人力グルーヴにはリスペクトを込めつつ、、、
リズムとフロウではきっちりしたグルーヴを作りたかったため自分は2拍に1回は戻ってくるフレーズになっています。
あ、そういえばこの曲だけギターはkojikojiのジャズマスター(チャービックちゃん)をお借りしました。
どうもありがとう。
リリースワンマンの時に鎮さんに「ニューリーのオファーは自然に受けちゃうくらい親和性がある」と言ってくれたのが嬉しかった。
これまた沖縄でTERUさんに撮ってもらったMVもあるので是非チェックしてみてね。
5.Cunning Paper feat.チプルソ
この曲が制作期間で言えば1番長いかもしれない。
2019年に大阪にライブで行った時にチプさんに出会い、そこからすぐオファーさせてもらいました。
元々はスネアにディレイをかけた宇宙的な?トラックに声を入れてもらっていたのですが、
トラックが気に入らなくて、とりあえず
mellotronで弾いたコードをSP404SXでチョップ。
なんでmellotron弾こうと思ったのかは忘れた。
その後は長い間煮詰めることに。
いざ事務所で改めてこの曲を制作しようとファイルを開いたところ、
ビートのデータが破損しておりドラムレスのまま流れてしまいまして、
それを聴いたブロスワークスの社長が「え、それいいじゃん」と言ってくれて
アウトロに重心を傾けたらやばいんじゃない?という考えのもと作り直しました。
サンクスつねちゃん。
コインが転がる音、ギターのプラグを指す音、カセットテープの音。
静かな部屋でヘッドフォンで聴いてみたら発見があるかもです。
それと2バース目の「足をここから出して」というリリックの時に入ってくるハイフレットでコードを弾いてるベースは、去年購入したウクレレベース。
ウッドベースみたいというかちょっと変わった音するから採用。
見た目が可愛いからどこかの現場で使いたいな。
曲の解説はこんなとこかな。
日本各地へ行ったり、ペトロールズ長岡亮介さんとの様々な制作だったり、客演の皆さんのリリックなどが色んな形で自分に刺激を与えてたと思います。
また、ジャケットはSHINJI ItoUさんに今回もお願い。
毎度だけどシンジさんの自宅にお邪魔して一緒に制作しました。
CDは紙ジャケットということもありちょっと渋い色に変えました。
ジャケット内側のデザインもすごく気に入ってるなー。
カセットも改めて制作し直してもらってて、
真っ黒な仕様になってるので
いろんな形のアートワーク、細かくチェックして欲しいです。
あ、あとジャケットの左真ん中あたりにある文字は逆さまから読むと。。。
CD持ってる方はもう一度チェックしてみてくださいね。
ミックスとマスタリングはTomonaoTanakaさん。
英語表記で合ってんのかな。
BASIさんの作品やkojikojiの作品もやってらしてブロスワークス信頼のエンジニアさん。
スタジオにお邪魔してあーでもないこーでもないと試行錯誤させてもらいました。
とにかくいい作品ができてよかったな。
リリース後には新しいインターフェースを導入したりとまた次に向けていいスタートを切ってるのでこれからにも期待してほしいです。
こっちのインタビューではもうちょいメンタリティ的なところを話してるつもりなのでそちらもチェックお願いします。
今度はライブのセットについてとか書こうかな。
長々と読んでくださってどうもありがとう。
これからも末永くよろしくです。
では!
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