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2023年10月号『ニューリーダー』

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2023年10月1日(日)10:00 更新です。
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#海外

2023年10月号【目次】

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中国、「甘い汁の循環」が崩れるとき

中国の不思議な権力 「当時、皇帝の正餐では、食卓に百品の料理が並べられた。もちろん、この料理をすべて皇帝が食するわけではない。皇帝が箸をつけるのはせいぜい数品にすぎず、ほとんどが余った。余ったご馳走は宦官や宮女たちが先輩後輩の序列に従って順次食べ尽くす。もちろん、料理ができる前に、厨房の料理人たちも余録をせしめていることはいうまでもない。

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“いじめっ子”がCEOになったゴールドマン・サックス/構造転換を拒む「習近平思想」、米国の生産・開発も滞る/“借金大王”孫正義、ARMを上場した途端に含み損

CEOの趣味はDJとBJ 女性と俊英たちが続々退社 「この世の支配者」のような顔をしていたウォール街最強の投資銀行、ゴールドマン・サックスが大揺れに揺れている。震源地は、デービット・ソロモンCEOその人だ。「ニューヨーク・マガジン」誌が詳細にレポートする(8月11日付)。嫌なヤツである。部下に話すときは、いつも叫んでいる。床を踏み鳴らし、人前で「このバカが」と怒鳴り付ける。逆らえば、ストック・オプションをばっさり削る。部下にすれば、年柄年中、いじめである。  ソロモンの趣

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憎悪が覆い尽くす大統領選 米民主主義は修復不能なのか

共和党の第1回討論会で露呈した うわべだけの「DEMOCRACY」 米国では8月23日、2024年の大統領選挙に向け立候補した共和党候補者による初めての討論会がウィスコンシン州ミルウォーキーで開催された。共和党全国委員会が設定した世論調査の支持率などの基準を満たした8人が登壇。世論調査で支持率断トツのドナルド・トランプ前大統領は討論会に参加せず、事前に収録したインタビュー動画を討論会に合わせて公開する異例の展開となった。この討論会の内容を厳しく批判したのが、ワシントン・ポス

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ルカシェンコ・インタビュー そのセンセーショナルな予測

ミンスク合意通りなら戦争にならなかった プリゴージン率いる民間武装部隊「ワグネル」の反乱騒ぎを鎮めたベラルーシのルカシェンコ大統領が8月中旬、ウクライナ出身の女性記者パンチェンコ氏とのインタビューに応じた。約2時間半にわたり、ウクライナ戦争の背景や今後の予測などを語った。あまりにも直截的な発言に、ロシアの有力紙は「センセーショナル」と伝えている。

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「人の移動」も地球温暖化を惹き起こす要因 環境問題がドイツに重い十字架も

「飛び恥」とオーバーツーリズム 人間の業と言うヤツは…… 猛暑から酷暑、そして災害級の暑さへと年々エスカレートする夏の気温。今年の夏も欧州は暑かった。南欧を中心に気温は40度前後に達し、イタリア南部やスペイン、ポルトガルなどでは47度近くを記録した。この高温の影響で山火事が頻発し、推定損害額は41億ユーロ(約6500億円)に上るとも伝えられる。

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ロケット軍幹部100人余りが処分 米国への核ミサイル情報の大量流出で

ロケット軍の精鋭が次々に処分 新任2人はともに核兵器やミサイルには素人 中国軍には陸・海・空三軍とは別に、戦略核や各種弾道ミサイルの管理・運用を担う「ロケット軍」がある。ロケット軍は、将来あるかもしれない台湾攻略や米国との戦争で、重要な役割を果たす「戦略的核心」である。このロケット軍で今春以降、大量の幹部が相次いで解任された。  最初に解任が判明したのは、

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ロシアも北朝鮮頼りになってきたのか 北はここぞとばかりに軍事力強化に儲け時

敢えて失敗することでロシアを動かす 「スターリンク」の威力、衛星は必要不可欠 2019年以来、2度目のプーチン・金正恩会談は急遽決まった。会談場所にプーチンが指定したのは、ロシアの極東アムール州にあるボスートチヌイ宇宙基地。プーチンに金との首脳会談を決めさせたきっかけは、7月末のショイグ国防相の訪朝にあった。7月27日、朝鮮戦争休戦協定の締結70周年(北朝鮮側では「戦勝記念日」)の記念式典に北朝鮮の招待を受けてショイグ国防相が平壌に赴いた。

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G20ニューデリーサミット 分裂回避も課題は先送り

異例の会議初日の宣言採択 9月9日、ニューデリー。G20首脳会議で議長国インドのナレンドラ・モディ首相が、こう発表した。「すべてのチームの献身的な働きにより、G20首脳宣言についてコンセンサスが得られたとの報告を受けた。ここに、宣言の採択を発表する」。そしてモディ首相は木槌でテーブルを叩き、拍手をした。

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フン・セン独裁が半世紀続きかねないカンボジア 欧米は総批判。日本はここでも民主化弾圧側

多くの野党も立候補した公明な選挙? フン・センが作ったやらせミニ政党ばかり アセアンの大陸部はベトナムから西へカンボジア、ラオス、タイ、ミャンマーの5カ国が並んでいるが、社会主義国のベトナムとラオスを除く3カ国がそろって民主主義国家を謳っているが、民主的な総選挙を実施できないでいる。カンボジアでは7月23日、5年前と同様に最大野党を排除した上での下院総選挙(第7期総選挙)が行われ、フン・セン率いるカンボジア人民党(CPP)が圧勝した。

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イスラエルと交渉持った外相が大炎上 内乱、外部からの介入で揺れるリビア

中東も異常気象に襲われている ただ、湿度が低いのが救い 中東の夏は暑い。中東も今年は例年に比べて暑いようだ。ただ、海沿いのペルシア湾岸地域の異常な蒸し暑さは別として、基本的に湿気がないので、日陰に入れば耐え切れないということはない。  私自身が長期間にわたって滞在した中東の都市はヨルダン峡谷を挟んで東西に位置する、ヨルダンの首都アンマンとイスラエルの首都エルサレムだった。両都市はいずれも海抜500~600mの高地にあり、夏の暑さは厳しくはなかった。

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50代でリタイア済の人は13% 公的年金に依存しない老後へシフト

嘘でしょ、と思うでしょ 本当のお話ですよ 定年制度のないオーストラリアでは、軍人や判事等、ごく一部の職種を除いて「いつまで仕事するか」を自分で決めることができる。「ハッピーリタイアメント!」とポジティブに祝う風潮は、自らの意思で選択したセカンドライフの門出を祝福する気持ちからだ。  もっとも、「退職年齢を定める=年齢差別」という認識が浸透したのは、それほど昔ではない。

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