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2023年10月号『ニューリーダー』

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2023年10月1日(日)10:00 更新です。
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#中国

2023年10月号【目次】

ニューススクランブル

原発汚染水海洋放出開始 中国などの禁輸で水産物輸出減少

食わなきゃいいだろ、は感情的 現場の漁師さんは困惑している 政府の決定を受け、東京電力は8月24日、福島第一原子力発電所に滞留する「ALPS(多核種除去設備)処理水(汚染水)」の放出を断行した。約7800トンを17日間かけて海洋放出する計画の今回の「汚染水放出」は、政府と東京電力が福島県漁業協同組合連合会と2015年8月に文書で約束した、「関係者の理解なしには、いかなる(「汚染水」の)処分もしない」という約束を反故にしたものだ。

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恒大集団や碧桂園だけではない 中国不動産危機の根深い構造

バブル潰しの規制強化を転換 進む不動産市場の「国有化」 「我々のマンションを返せ!」 「汗水流して稼いだカネを返せ!」 -建設途上で放置された高層マンションの前で、購入者たちが建設再開を求めて叫ぶ姿が報道されるなど、中国の不動産不況は悲惨な状況だ。  8月17日には不動産大手の恒大集団が米連邦破産法15条の適用(ドル建て債務再編手続き)を申請。

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中国、「甘い汁の循環」が崩れるとき

中国の不思議な権力 「当時、皇帝の正餐では、食卓に百品の料理が並べられた。もちろん、この料理をすべて皇帝が食するわけではない。皇帝が箸をつけるのはせいぜい数品にすぎず、ほとんどが余った。余ったご馳走は宦官や宮女たちが先輩後輩の序列に従って順次食べ尽くす。もちろん、料理ができる前に、厨房の料理人たちも余録をせしめていることはいうまでもない。

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ロケット軍幹部100人余りが処分 米国への核ミサイル情報の大量流出で

ロケット軍の精鋭が次々に処分 新任2人はともに核兵器やミサイルには素人 中国軍には陸・海・空三軍とは別に、戦略核や各種弾道ミサイルの管理・運用を担う「ロケット軍」がある。ロケット軍は、将来あるかもしれない台湾攻略や米国との戦争で、重要な役割を果たす「戦略的核心」である。このロケット軍で今春以降、大量の幹部が相次いで解任された。  最初に解任が判明したのは、

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