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2023年6月号『ニューリーダー』

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ウクライナのゼレンスキー大統領が電撃来日したサミットも終えて、支持率も上昇。さあ、これから防衛費、子供対策にどう立ち向かうか、といったときに解散風。これが党利党略、個利個略の日本…
新連載で憲法を真剣に考えていただければ幸甚です。海外情報も満喫です。 6月1日(木)10:00 …
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#政治・社会

2023年6月号【目次】

~ニューススクランブル~ ~世界総覧~世界はどう動いているのか 📖全記事をお得に読みたい方はこちら📘紙媒体でお求めの方はこちら🗻富士山マガジンサービスでお買い求めの方はこちら ・~・~・書店でもお買い求めいただけます・~・~・

【永田町に吹く解散風】あからさまな党利党略、個利個略 信は問いましたよね、で国民をだます気?

任期半分も経ってないのに日程まで浮上 防衛費も少子化対策も財源は決めないまま まさに「風雲急を告げる」。永田町に衆院解散・総選挙の風が吹き始めた。政権の中間評価となった4月の衆参両院5補選で4勝と議席を1つ上積みし、先進7カ国(G7)首脳会議(広島サミット)もこなし、内閣支持率が回復基調に乗った岸田文雄首相。勝負を懸けるなら今でしょ、というのが自民党内の早期解散論の根拠だ。「6月21日解散、7月9日投票?」という具体的な日程もささやかれる。  とはいえ、前回衆院選からまだ1

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論理的に話す人はなぜつまらないのか?論理脳vs感覚脳

話が面白い政治家は 論理よりも感覚に訴える 政治家には話が面白い人とそうでない人がいる。あまり面白くない話し方の政治家が多いのは、できるだけ揚げ足をとられないようにとか抗議がこないようにと用心深く話しているからだろう。岸田文雄がその代表である。  失礼ながら、揚げ足を取られないように用心して話しているわけではないのに面白くないのが石破茂である。重要なことを言うとばかりに、ゆっくりと相手に噛んで含めるように理屈を説き聞かせる。それがいいと評価する向きもあるが、くどいと感じる人

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チャットGPTの衝撃【ワイド版】

脅威のAIブレイクスルー AIを使って対話形式で文章や画像を自動生成する「チャットGPT」が、世界中から注目を集めている。利用者の質問に自然な言葉で高精度の内容で応答する対話能力が、世界に驚嘆の声を呼び起こした。  米新興企業「オープンAI」が昨年11月に無料公開し、2カ月足らずで利用者が1億人を超えた。提携先で事実上の親会社、米マイクロソフトによる数10億ドルに上る追加投資計画を受け、3月には最新モデル「GPT-4」を発表した。  実際に試してみようと、質問を次のように

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外国人技能実習生制度廃止へ だが問題は山積、根っこを見直さず

理念と現実の大幅な乖離 海外からも批判され、ようやく廃止へ 外国人労働者受け入れのあり方を検討する政府の有識者会議が4月10日、中間報告を発表し、「非人道的」などと内外から厳しく指弾されてきた「技能実習制度」の廃止と新制度への移行を打ち出した。だが、今、肝要なのは、技能実習生制度の禍根を断ち切り、実習生の主な移行先とされる特定技能制度の問題点解決も含めた、抜本的な政策転換を講じることである。

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76年以上改憲しない国ニッポン「憲法の不備・欠陥」は誰もが気づいている

警戒感と抵抗感が強かった「安倍改憲」 コロナ、ウクライナ、台湾が国民を改憲に 5月3日、現憲法は1947年の施行から満76年を迎えた。もちろん一度の改正もない。  憲法改正問題は安倍晋三内閣の時代、「筋金入りの改憲論者」の安倍が「改憲挑戦」を唱え続けたのが影響して、政治の大きなテーマとして扱われた。2022年7月の安倍死没の後、最大の牽引力の消滅で、改憲の動きも衰勢に、と予想されたが、実際は違った。  「安倍のパワー」とは別の動因の社会現象や国際情勢などで、20年以降、憲

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アンコンシャス・バイアスを打ち破り、社会進出への覚悟を持とう!

かつてそんなこともあったのだ 日本初の女性ITエンジニア大量採用 私が大学時代目指していた物理の教師ではなく、ITエンジニアとして日立製作所の研究所に入社したのは、経済成長率が10%以上続いた1955~1971年、いわゆる高度経済成長期の最後の年の1971年だった。なんと、当時の日立製作所が大量の女性をITエンジニアとして採用したのだ。コンピュータ需要が急激に進み、既存の人材の再教育では対応できず、2年前から大卒女子を少し採用していたが、この年、大量採用に踏み切った。  全

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高まるAIへの警戒感

人間対機械の闘いが始まるのか 開幕ベルを鳴らすのを決めるのは人間だ 人間のように答えを返す対話型AI「チャットGPT」は、またたく間にその高性能ぶりが世界に知られるようになった。が、同時に人間に近づき、さらには人間の能力を超えるAIに対する警戒感も高まっている。  AIの安全性を研究する米NPO「Future of Life Institute(FLI)」が3月に、すべてのAI研究所に向けて「少なくとも6カ月間、GPT-4より強力なAIの開発停止」を呼びかける公開書簡を公表

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なぜ若者たちは軽々と一線を越えてしまうのか タコツボで常識が見えなくなるのは昔も今も

銀座のにぎわう人通りを前に起きた強盗 事件記者たちも啞然とするほかない 異様な光景が、たくまずして時代の歪みを映すことがある。  連休明けの5月8日午後6時過ぎ、東京・銀座のにぎわう人通りを前に起きた押し入り集団強盗事件の目を疑う異様さ。これはどう受け止めたらよいだろう。  初夏の薄暮時。大都会のこんな時間、米作家アイリッシュのミステリー「幻の女」の有名な書き出し「夜は若く、彼も若かった」のワクワク感を連想したが、殺伐とした凶悪事件はその情景に似合わない。

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春夏連覇に交錯した県民の哀歓

阪神とウリ二つだった草創期 大リーグ・エンゼルスの大谷翔平のニュースが流れない日はない。二刀流だけでなく、飛距離や球速もハンパない。加えてその人柄や目標達成プロセスなど、さまざまな面で従来の野球の概念を変えてしまったから当然なのだろう。ただ昭和の野球ファンにはなんだか不思議な違和感が残る。野球というスポーツは、もっと泥臭く庶民的なものだったのではなかったか─。

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