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様々なカタチのクリスマス

メリークリスマス。
いや、ハッピーホリデーかな。

街の至る所で、恒例のイルミネーションが点灯されてクリスマスソングが流れていて一気にクリスマスムードを感じる。友人や恋人、一人など、色々な人との過ごし方があるけど、皆さんは、クリスマスを誰と過ごしますか。

今回は、海外のクリスマス体験について書いていこうかな。

家族とクリスマス。

おれがオーストラリアに住んでいた時の話。
クリスマス前日に、友人たち同士でクリスマス当日の予定の話題をしていた。おれは、クリスマスは休めということで特に予定がなかった。友人たちがパーティーに行くならついて行こうかなくらいであった。

すると、友人たちは「家族で過ごすよ。」と当たり前のように言った。クリスマスといえば、カップルはイルミネーションを見に行き、レストランや家でしっぽり過ごし、独り身は肩を寄せ合い、何とか寂しさを紛らわせるものだと思っていたので面を食らった。

友人たちは、憐れそうな顔をして「クリスマスに一人は可哀そうだな。」と口々に言われたが、友人の一人であるカーティスが実家で親戚の集まりがあるから来ないかと誘ってくれた。

クリスマスは、正月?

翌朝、メルボルンの中心地から車で3時間ほど走って、昼前に彼の実家に着いた。日本とは違って、相変わらずデカい家だ。

すでにビールを飲みながら陽気に料理をしている父親に挨拶をして、親戚たちにも挨拶を終えてソファーでくつろぎながらビールを飲むことにした。リビングには立派なクリスマスツリーがあって、「映画のじゃん」と感動しながら映画の世界に来たように浸っていた。

料理が出来たとのことで庭に行くと、そこにはケンタッキーではなくBBQとギリシャ料理が用意されていた。オーストラリアの人は、クリスマスでも人が集まればBBQなのかなと思いながら料理を美味しくいただいた。

ご飯を食べ終えると、リビングに全員呼ばれてプレゼントタイムが始まった。喜んでいる子供たちを微笑ましく見ていると、不思議なことに親戚たちや祖父や父母にもプレゼントが渡され始め、蓋を開けてみるとプレゼント交換のようになっていた。

プレゼントは、子供たちの枕元に置いて子供だけが楽しむものかと思って、カーティスの父親に聞くと大人も楽しみたいということで家族全員が楽しめるものにしたそうだ。

その後は、ひたすら飲んでカラオケをしながら孫から祖父まで全員で盛り上がった。そこにキリスト降誕を祝う感じはなく、親戚や家族で集まって一緒に過ごす為の行事のようだった。

クリスマスに違う友人の実家に行った時もほとんど同じで家族や親戚の集まりのような役割で、日本でいう正月に近い気がした。

イスラム教国家の場合

同じクリスマスでも国によって過ごし方は、様々だなと感じる。
イスラム教の色が濃いバングラデシュでは、街にイルミネーションはほとんどなく、クリスマスムードは一切漂っていない。普段と何ら変わりのない12月である。

クリスマスにキリスト教徒の家にお邪魔した時は、普段よりもちょっぴり豪勢なカレーを家族で食べるくらいでパーティーまではない。西洋文化の好きな富裕層の家庭では、パーティーやクリスマスプレゼントもあるだろうが一般的な家庭では見られない。

日本の可能性

そう考えると、キリスト教の信仰が薄い日本でクリスマスがここまで根付いたのは興味深い。
一人で過ごすのが嫌な人も、寂しくなってその日限りの恋人を求めてしまう人も、クリスマスで寂しさを感じるなら実家に帰って家族と一緒に過ごして、人の温かさを感じることも一つ手である。

みなさま、あたたかいクリスマスを。

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