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ブライスキャニオン国立公園①

いよいよ夏です。ラスベガスも次第に暑くなってまいりました。

そんな夏場も涼しいブライスキャニオン国立公園を、ご紹介します。

ブライス国立公園の周りにはグランドキャニオン国立公園やザイオン国立公園があります。グランドステアケースと呼ばれているエリアです。

夏場涼しいのは、このグランドステアケースで一番標高の高い国立公園だからです。海抜2400m~2700mあります。

冬場は凍える寒さで、雪もバンバン降ります。

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アメリカ合衆国ユタ州南西部にある国立公園で、ラスベガスから陸路で4時間程の距離です。

キャニオン(峡谷)とは名ばかりで、実は巨大なすり鉢状の地形です。まさに円形劇場。

Hoodoos(尖塔群)と呼ばれる「土柱」がにょきにょき生えている地形が特徴です。

この土柱はレッド、オレンジ、ピンク、ホワイトなどの色で構成され、太陽の光によってその彩は変化します。

ここは元々湖だった場所で、その湖底が隆起してその後、長い時間かけて浸食されて出来た地形です。

見事なこの尖塔群(Hoodoos)が、円形劇場に立ち並び、その姿はまさに大自然の芸術そのもの。

グランドサークルの華と呼ばれる所以です。

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このエリアには元々、様々なインディアンが住んでいたと言われています。

この周辺で、彼らの遺跡が見つかった事からなのですが。

古くは、アナサジ族、その後パイユート族が住んでいました。

ようやく1850年代に、この場所に白人が入ってきました。

最初は、モルモンの開拓者達が住み着き始めました。

モルモン教徒が、アメリカの東海岸からこちらに移ってきたのです。

皆さんも、モルモン教は聞いたことあると思いますが、キリスト教の異端と呼ばれる宗教のひとつです。

そんなモルモン教徒であり開拓者のエベニーザー・ブライスの名前に因んで公園の名前はつけられました。

彼が、この辺りの道路や農業または畜産用の灌漑用水の設備を含め、開拓全般に貢献したからです。

ただ彼はこの地域へ貢献した後に、アリゾナに移り住んでしまいます。

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そしてブライスキャニオンが国立公園になったのは、1928年の事です。

他と比較して規模は小さめの国立公園ですが、年間150万人以上が訪れるグランドサークルの要になっています。

次回は、このブライスキャニオン国立公園の楽しみ方をお届けします。