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雲取山 - 山小屋年越し / 0101

今日の良

・ほぼ初めて電車とバスで登山口まで向かったこと。暗い中電車に乗っているのがいつもと違くて、遠足みがあってとてもワクワクした。奥多摩まで向かう始発の中車両に誰も人がいなくて、3人でおっきく荷物広げて鞄の整理したのがとてもよかった。ジュンは移動する時にスマホおっことして充電器ごと引きずった上に最終的にふんずけていて、かわいそうだった。(スマホが)
車だと融通きく分ついつい15分とか遅れてしまうことが多いんだけど、電車だと時間がかっちり決まっているから間に合わせるしかないところがとてもよかった。バスは1時間に1本だし、絶対に間に合わなきゃ!という気持ちを強く持つことができた。

・今日は雨予報で、鞄の中のものを全てジップロックに入れたり、ビニール袋や傘を装備していたりと、雨いつでも来い!という状況だったけど、直人くんが「曇りのち晴れ男」なおかげで全然降らずに曇りのち晴れになったこと。思えば直人くんが一緒に登った山は、日光白根山も唐松岳も曇りのち晴れだったので、すごいね、となった。

・基本的にずっと2023年を振り返りながら登っていた。直人くんは12回山に行っていたらしい。今年は直人くんがたくさん山にきてくれたから、2人の写真がたくさんあって嬉しかったんだよ、と伝えた。

・七ツ石小屋で可愛い手ぬぐいを購入した。看板がまず可愛くて、こういう可愛い看板の小屋には絶対に可愛い手拭いが売っているはず!という自信のもと小屋の中に入ったら、本当にとても可愛い手拭いですごく嬉しかった。バッチも、何種類もあってとても可愛かった。せっかくなので七ツ石山のバッチを購入した。雲取のもあったけど、それは雲取山荘で買いたかったのでジュンが「でも雲取はまだ登頂してないしな〜」と言ったら、小屋番さんに「登頂してなくても買ったっていいじゃない」と言われて、そりゃそうだと思った。ここの小屋にいたみなさんの雰囲気がとっても良くて、無理に話しかけてもこないし、基本的ににこやかに私たちの動向を見守っていたりいなかったりして、でも少しだけ何か話した気がして、とにかく雰囲気がとても心地よかった。手拭いはジュンと色違いで購入した。最後まで悩んだけど、私は茶色、ジュンは青にした。2人のサングラスの色と同じだし、巻いて見たら今日の服装にもすごくあっていて、とても可愛かった。(直人くんはこのあと緑の手拭いを購入していて、それもとても似合っていた)
その瞬間、自分たちのテーマカラーみたいなのってこれなじゃ?と思った。お互い渋めの、私は茶色でジュンは青とか紺。山のファッションも充実してきて、各々選ぶ色味がだんだん決まってきていて、ここにきて落ち着いた感じがしたよ。YouTubeの字幕の色、逆で作っているから変えたいな(直接言いたかったことをここで報告)

・七ツ石小屋でお昼休憩をした。カップラーメンを食べました。隣に、七ツ石小屋に宿泊するお客さんがもう到着していて、晩酌を初めていた。小屋番さんがきて話していて、「宴会をするからうるさくなりますよ、ごめんなさい」とそのお客さんが言っていて、そしたら小屋番さんが「うちは消灯時間とかないですしそういったお客様トラブルも自分たちで解決してもらってますから」とにこやかに言っていて、ゆるくてとてもいい雰囲気だった。

・七ツ石小屋には猫がいた。この小屋のアイドルらしい。山の上に猫がいるのとても珍しかった。というのを本人も自覚しているふてぶてしい表情だったので、私はそんなにチヤホヤしなかったが、ジュンはまんまとチヤホヤしていた。目つき悪くてうちの猫みたいにまんまるくて、可愛かったなぁ(可愛かったんかい)

・とにかく登りが長かった。もう頑張れないという気持ちになった。途中3人揃って眠すぎて、3人で脇道で10分だけ昼寝した。3人ともサイズ感あるので、異様な景色だったと思う。私は10秒くらいで寝ていたらしい(ということがわかるということはいびきを書いていたということ)

・ジュンが「前回登った時暇でさ〜」と言っていて、長い、とか退屈、とか地味、とか疲れる、とかでなく「暇」なんだっていうのが妙に面白くて笑っていたけど、実際体験してみると本当に暇だった。早々に電波ないし。M-1の決勝と敗者復活戦のネタを真似して遊ぶしか、私たちに残された道はなかった。楽しかった。

・途中で小屋が見えた時に「あれが小屋なら頑張れる!!!」と直人くんと言っていたら、山頂の避難小屋で、じゃあ頑張れない…となった。
雲取山登頂したら、そのあとは下りで雲取山荘へ。残り200mという看板を見つけたので、到着が待ち遠しすぎて1歩1mとして200歩数えたが全然到着せず、頭の中だけで悪態をついていた。

・雲取山荘に到着した時は本当に嬉しかった!!今日はこれ以上歩かなくていいんだってことと、寝られることが嬉しかった。(怠惰)
到着したら甘酒をもらえた!甘酒ってずっと苦手だったけど、初めて美味しいと思えた。ジュンは翌日まで何回も「あ〜甘酒おいしかったな」と言っていて、こんなに何度も美味しかったこと思いだして幸せな気持ちになれるのお得だなと思った。
宿に到着した途端雨が降り始めて、タイミングバッチリだった。玄関のところにはお正月飾りがあって可愛かったし、中に入ると山小屋特有の暖かい雰囲気で、可愛いイラストがそこらじゅうにあって落ち着く空間で嬉しかった。ココヘリの会員のやつ見せたら500円引きになった。
部屋は個室にしてもらったんだけど、なんとこたつがあって、ちゃんと電気マットあっためられてて最高だった。年末の、こたつでうとうと気持ちよくなっちゃう〜っていうのをまさか山小屋で体感できると思わなかった。速攻でこたつに入って、そのまま夕飯まで2時間寝た。爆睡。気持ちよかった。

・トイレに行ってみたら、便座が暖かくてびっくりした。本がたくさん置いてあった。私たちはトランプをするので、本は見なかったのだけど。山小屋に来る時には、電波を忘れて山小屋で時間を潰すものを用意する必要があるんだ、ってことを思い出した。トランプがあってよかった。次山に泊まる時、私は何がしたいだろう。やっぱり紙とペンで、何かを残したいな。

・山小屋のご飯、ハンバーグだった。年越しそばが味噌汁のポジションでくっついていて、年越し仕様になっていた。今日泊まる人全員がひしめき合ってご飯食べてるの、なんか合宿みたいで面白かった。直人くんはご飯をおかわりしていた。

・今日に行程が長かったのが無理すぎて、到着した時点では「明日山頂まで登るのが無理すぎるから小屋から日の出みよ」と言っていたけど、数十分寝て回復した化け物体力のジュンが「明日山頂で日の出みたいな〜」と上目遣いで言ってきた。初日の出なんか絶対に山頂で見た方がいいんだから、こういう強い意志がある人がいないと行動できないのでありがたかった。

・基本的に小屋内は電波がないのだけど、唯一2階に上がるための階段の踊り場が電波が通るポイントで、ご飯食べたあと3人で踊り場の壁に向かってスマホいじってんの現代っ子すぎた。なんとか年末インスタ投稿できたらしい。

・外は夜景が綺麗に見えるんだよ、ということで外に出てみたら、星がとっっても綺麗だったことがわかった!!砂みたいな細かい、小さい星まで見えていたように思った。カシオペア座の場所から他の星座を探したけど、見つけられなかった。寒いのと首が疲れるのとで、そんなに長時間は見ていなかったと思う。空気が澄んでいたんだと思う。

・部屋に戻って、ビーニー大会を開催した!いつも4人でやってるから3人って盛り上がりに欠けるのだろうかと思っていたけど、ぜんぜんそんなことはなく全力で楽しんだ。日付が変わる瞬間までビーニーやってたけど、今回私が結構強くて、2023ラストと2024一発目の試合で勝ったのでただただ気持ちよくなる時間だった。
ジュンの負けが多くて悔しがっていて、12時20分になった時に「寝よ寝よ!!!!」と半ギレで最後の試合を終了し、就寝準備をしたが、「はぁ〜勝てて気持ちい」と言ったら「もっと喜ばせてやんよ」とバン!と手紙をわたしてきた。内容はとてもよかったんだけど、その前のインパクトが強すぎて、上手に喜べなかったの、私のせいだけじゃないと思ってる。
翌日ジュンが「手紙読んでほろりくらいすると思ったのにな」としゅんとしていた。私が小屋について爆睡している2時間で書いてくれたらしい。家に帰ってじっくり読むからね。ありがとね。

・ビーニー終わったところで窓から外をみたら、うっすらと雪が積もっていた。赤かった屋根が白く染まっていて、翌日の登山道がより楽しみになりながら就寝した。

・朝ごはんは、定番のメニューにお雑煮がくっついていた。お雑煮の出汁は昨日の蕎麦のものと同じだった。3人で、家のお雑煮の出汁の味について話した。

・荷物をでぽして山頂に向かった!あんまり時間がなかったので、ほぼ立ち止まらずに結構急な道を登ったのきつかった。山頂に到着した時に「結構急だったー!」と言ったら「でも荷物がないから楽ちん」と言われ、私と感想が全然違ったので、体力ついたと喜んでた2023年だったが、まだまだだったと思った。

・山頂よりもその手前の避難小屋のところの方が綺麗に見えるらしく、そこまで走った。走っている途中で初日の出が出てきた。去年の竜が岳では、くらいうちから登り始めて全て一部始終を見たが、今回は本当に日の出る瞬間だけをみた感じでお得だった。元旦らしく気持ちよく晴れていて、今年も素晴らしい幕開けだった。私はなんだかこの瞬間に、今年は去年以上に、ものすごくいい年になるんじゃないかという気持ちになった。YouTubeも3年目に突入し、この瞬間になんというか、覚悟とか、今までの自分より進化していく必要性と必然性と、とにかく清々しく、気持ちよく、30歳になる年に、生まれ変わるような気持ちだった。私は私らしく歩んで行こうと思ったし、そうすることがきっとできると思った。

・日の出をカメラに収めていたが、どうしても実物と同じ色味にならず、圧倒的に実物の方が美しい。去年も言ったかもだが、この記録に残せない刹那的な美しさを、肉眼に焼き付けなければと思った(でももう忘れてしまった)

・山頂から下山したら、餅つき大会がちょうど始まるところだった。登山客たちが火の元に集まってひしめき合って暖をとっていて可愛かった。餅つきは、初めは小屋の人がすり潰すようにくるくる周り、その後水をつけながらいわゆる「ぺったんこ」が始まった。餅つき大会をちゃんと見るのは初めてな気がした。初体験にテンションが爆上がりし、「餅つきたい人〜?」という問いかけに「はぁーい!!」と元気よく返事をしたので私から餅つき体験スタートな空間支配力(高比良くるま並の)を得ていたのに、普通に手前にいた人からになってガーンと思った。最後の最後に私とジュンに順番が回ってきたが、時間が押していたため5ペッタンくらいしかできなかった。ので疲れもせずちょうどよかった。(ちょうどよかったんかい)

・みんなでついた餅を、台に乗せてちぎってもらったやつをみんなで食べた。砂糖醤油がとてもとても美味しかった。トチのおもちらしく、色が黄色だった。砂糖醤油が美味しくて全部砂糖醤油で食べたかったけど、「2度漬け禁止」と言われ「ガーン、初回でもっとたくさんつけたらよかった」と思って味のないお餅を食べたが、隣にいた女の人が、お餅を小さく千切って何度も砂糖醤油をつけて食べていて、その手があったかぁぁぁとなった。
あんこをもらって、大きいお餅に包んで持って帰った。上手く包めなくて、表から見ると綺麗なんだけど裏から見るとあんこがはみ出ていて、直人くんに「汚ねぇ」と言われた。3人とも下山の途中に不意にこのお餅を取り出して「今食べるの?」と問われ、「いや、握り直す」とただ餅をぎゅむぎゅむしてしまう、という時間があった。全員下山中もちのことが気になって仕方なかったらしい。ちなみに私は、食べるのを忘れて実家に置いてきてしまった。

・2日目は下山だけだけど、とはいえ縦走なので何度か登りがあった。もう疲れ切っているので、登りの旅に「ハァァ(ため息)」となっていた。直人くんが残り体力ゲージ40%、と言ったところでジュンが「え、私は一晩寝たら全て疲労が0に戻った」と言ったのを聞いて「なんだよそれ、おかしいだろ」と碇シンジのモノマネでネチネチ怒ってんのおもろかった。

・奥秩父の山、という感じが懐かしい山だった。ところどころで展望が見えるのだが、冬山のはげた木たちがひしめく山肌が、いかにも埼玉の山、という感じがした。

・今日はバスで来ているから、スタート地とゴール地が違くて、なんだかレベルアップした気分になった。秩父は地元のような土地だけど、三峯神社ってすごく山奥まで行かなきゃ辿り着けないイメージなので、その山奥のさらに奥から自分たちが降りてくる、っていうのがなんだかとても面白いと思った。

・雪はなかったが、ペットボトルの水が凍っていた。歩いているから体は暖かいが、ちゃんと冬なんだなと思った。透明なボトルの中でキラキラと輝いていて、美しかった。

・休憩の時に、高校時代の懐かしいローズネットクッキーを食べた。テーブルに雪がうっすら積もっていたので、2人で「山歩きJPここにあり」的なお絵描きをした。

・ジュンが疲れた直人くんを励ますために「でもこれ歩き切ったら直人くんも登山家だよ」と言っていて、今までは登山家じゃなかったのおもろいなと思って今まではなんだったの?と聞いたら「ハイカー」と言っていて、私の中でそこら辺の言葉の細かいニュアンスがわからないから、面白かった。(その後に健脚登山家、と言いなおしていた)

・下山しながら、今年はどんな一年にしようか考えていた。日の出の瞬間に心で感じたことを、丁寧に言語化する時間があった。
去年、私たちは「広げる1年」だった。掲げた通り、行ける山域も広がったし、私は職場の人を山に連れて行ってリーダーを経験したり、新規で出会った人と山に行ったり、トレランやテント泊、年越し山小屋に挑戦したり、かなり活動自体に広がりがあったと思う。一方で、一回の山行の価値を自分で下げて行っている感覚もあった。必ず書いていたYAMAPも、かけない時も多々あった。なので今年は、1回の山行にきちんと向き合う一年にしたいと思った。事前のした調べをし、その後の記録も入念に。YAMAP、YouTube、まずはこの2つ。写真はみんなが撮ってくれた中から丁寧に厳選してインスタグラムへ。(本当はできるなら山歩き通信もしたいが、それは無理だろうから掲げない)今しかできない特別な体験をしているのだから、自分自身で特別感を演出する必要がある。てなりでやれることが増えてきたからこその、もう一度向き合い直す時間が必要。だから私は、もしかしたら山に行く回数自体は減るかもしれないが、その分一回一回の山行を大事にしていく。「いつかできたらいいな」と思っていたことを、今年できるようにする。
ジュンは「去年は正直山歩きとして物足りないところがあった。今年はゆうとは逆に、ガンガン色んな人と登りたい」と言っていた。「じゃあ山歩きJPとして登る回数は減りそうかな」と言ったら「何言ってんの、JPが優先で、それ以外のところにそのほかの人の予定を詰めるのよ」と言ってくれて、嬉しかった。なんかもう当たり前になってしまったけど、お互いにJPを最優先に常に考えている感じとか、お互いに同じ「山を深める1年にしたい」と思っているけ度、やることや深め方は各々で違くて、そういうところが私たちはとてもいい、と思った。だからこそ、2人でやる意味があるんだよね。各々の領域でプロフェッショナルになっていくイメージだ。すごく心地がいいな。
今年はグッズを充実させたくて、それをいつだそうか、お尻を決めて絶対にできるようにしたい。

・2人で30歳になったらこれをやろう、と言っていることがある。そのデザインを決めなきゃいけなくて、ジュンはサンカヨウにするらしい。ジュンが「ユウちゃんはナナカマドにしたら」と言ってくれた。よく見たらジュンにもらった手紙もナナカマドの絵が手書きでたくさん描かれていた。テーマカラーもそうだけど、自分のモチーフになるものが決まるのは嬉しい。私のデザインも決まった。ジュンありがとう。

・下山の途中で何度もピークハントをしたが、もはや惰性で降っているため、山頂の看板を見つけ次第「〇〇につきましたぁ」とダラダラ動画を撮った。残り2.5kmになったところでもう下しかないぜ!と突然元気になり、爆速で下山した。お腹が空いていた。

・三峯神社のところすごく混むよ、下手したらヒッチハイクだよ、と謎の秩父出身のおじさんに忠告されたので身構えて行ったが、想像よりは混んでいなかった。下山してすぐのところでおみくじ付きの大きな団子を食べた。なんだか大吉が出る気がしていたら、ちゃんと大吉が出た。ジュンも大吉だった。今年はきっといい年になる。

・三峯神社で初詣をした。たくさん並んでいたけど、3人で待っていたらすぐだった。竜の形の装飾がたくさんあって、かっこよかった。

・お昼を食べてからバスで帰ろうか、と言っていたんだけど、私は家族とこの後遅れたお正月を過ごしたかったのでなるべく早く帰りたくて、今なら13時半のバス間に合うかな?と言ったら2人とも何も聞かずに走ってくれて、嬉しかった。私のせいで2人とも観光地でお昼ご飯食べられなかったのに、何も言わないでいてくれて、ありがたかった。私だけ三峰口駅でバスをおり、秩父線で家まで帰った。旅の延長で最終的に地元に帰ってこられた。旅の終着点が実家で、本当に家を「ただいま」とドアを開けるまで旅が続いているって感じで、すごくよかった。ありがとう。

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