じゃあ30代以上の石丸支持者は何なんだという話


開票時の世代別支持率の画像が出てから一気に「若者に人気の石丸信二像」が語られはじめたが、むしろ選挙中にあったのはテレビでテレビ番組かわりにYouTubeを見る高齢者が増えているのではという予測だった。レコメンドで出てきた石丸動画からハマっていったのではないかという。実際石丸さんの動画には「50代だが初めて投票したいと思う政治家に出会えた」のようなコメントも多かった。

また後援会アカウントの街頭演説画像を見ると、聴衆は老若男女さまざま。蓮舫陣営よりは若めかもしれないが、決して「10代20代に絶大な人気の政治家」の絵ではない。

10代、20代の支持はまあわかる。動画サイトではじめて見た政治家として刷り込みを受けてしまったんだと思う。むしろ10代は田母神5%の方がよくわからない。何故この知らないおじいちゃんに賭ける気になったんだ。
それよりも、それなりに会社組織で揉まれて生きてきた30代が37%。ある程度の役職持ちになっているだろう40代で30%。もう上司や中間管理職として長らくやってきた50代で27%が石丸信二を支持していることの方がヤバいと思う。若い世代の投票率の低さを考えると、実数で言えば10,20代を合わせた投票数よりも30代以上の石丸支持票が圧倒的に多いのでは。
正直石丸さんの得票の多くは「ゆりこも立憲共産党の蓮舫もどうかと思うのでちゃんと調べてないけどこの石丸っていうイキのいい若者にするか票」だとは思うが。

「最近、若年層にネットのマーケティング手法が効きすぎているんじゃないかというおびえがずっとあるんです。10代〜20代と30代で石丸氏への投票が圧倒的なのを見ると、明らかに昔よりも短絡的になっている感じがある」

そんなことは無いと思う。テレビが動画サイトに置き換わっただけ。かつてスーパーから消えるほど納豆やバナナを買い漁ったのは若者ですらなかった。

話が逸れたが、30代以上にも普通に石丸支持者がいることは決して忘れてはいけない。単に世間を知らない若者が間違えてしまっただけなのだという物語ではない。