【製作中】大事な話③(コント)

子(部屋に入ってくる)

父「ああ、ツヨシ。来たか」

子「何?急に改まって大事な話って」

父「まあいいから、座りなさい」

子(座る)

父「お前ももう先月20歳になって大人になったわけだから、そろそろ全て正直に話しておこうと思ってな」

子「…なに?」(不安そう)

父「落ち着いて聞いて欲しいんだが...実は…お前は、お父さんとお母さんの、本当の息子なんだ」

子「ん?……ん?」

父「いいか?今まで黙っていたが、お前は実の息子だ」

子「え、そのつもりやったけど?」

父「お前、気付いてたのか!?」

子「え?」

父「え?」

子「え?いや、気付いてたっていうか、なんていうか…」

父「まさかお前……賢いのか?」

子「高卒」

父「そうだよな…。まさか…!おい!」(母親に掴みかかる)

子「いや違う違う違う!」(止めに入る)

父「先にネタバレさせてたのか!」

子「ネタバレとかじゃなくてさ!(止める)母さんから聞いたわけじゃなくって、えっと、おれが一人っ子やから知らんだけなんかな?こういうのって公式発表があるもんなん?」

父「じゃなかったらどうやって知るっていうんだ」

子「普通は血縁関係ない時だけ発表されるもんやと思うねん」

父「でも安心しただろ?」

子「まあね。改めて言われるとそうね。変な空間やなとは思ってるけど」

父「そうだ。お前は正真正銘、私達の息子だ」

子「そっか」

父「良かったな母さん」

母「ちょっといい?」

子「まだ、なんかあんの?」

母「実はね、あなたはこのお父さんの子じゃないの」

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