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【ロケーションベースVRを楽しむために
 HMD装着に際しての注意点】

 VR全般において現在一番の課題は『VR酔い』である。ロケーションベースVRのコンテンツは比較的酔いにくいものが多いが、それでも適切なHMDの装着が行えないと、酔いを誘発しやすくなる。また、現在のHMDにはまだ技術的制約があり、レンズの真ん中から視界の焦点が少しでもズレると映像がぼやけてしまう。確実なHMD装着を心がけるだけで、映像の見やすさが格段に変わるので注意しよう。

1.装着は自身の手で確実に。
 ロケーションベースVRでは、体験時にスタッフがHMD装着の手伝いをしてくれることが多いが、実際に映像が綺麗に見えているか、頭を動かしてもズレないかは本人にしかわからない。できるだけHMDの位置合わせは自分自身で行い、ベルトなどでの固定だけをスタッフに手伝ってもらうような感じが良い。

2.HMDは「かぶる」のではなく、「眼にあてる」
 帽子をかぶるような形で装着すると、HMDの位置合わせに失敗しやすくなる。海やプールでゴーグルをつけるときのように、まず眼にHMDをあてて、綺麗に見える場所を確認してからベルトなどで固定するようにしよう。

3.ほんの気持ち上に装着
 綺麗に見える位置を確認できたらその場で固定したくなるのだが、装着時はHMDを手で押さえているため、手を離した時に少し下にズレやすい。また、特にフリーロームVRなど、激しく動くタイプのVRでは利用中にズレてしまうことがある。映像がぼやけないギリギリの部分まで上に装着すると良い。
 体験中に映像がぼやけはじめた場合は、殆どの場合、HMDが下にずれたことが原因なので、自分で直せるのであれば、上に押し上げれば綺麗な映像に復活する。ただし利用中に、手を動かせないVRもあるので、その場合は諦めるしか無い。

4.視力の悪い方は、コンタクトか、小型の眼鏡で
 視力矯正が必要な方は、可能であればコンタクトレンズで利用することをオススメする。
 眼鏡を使用する場合は、HMDの中に眼鏡を入れて装着する形になるので、大きなレンズの眼鏡だとHMDに入らない恐れがある。できるだけレンズの小さいもの、また眼鏡の弦も、しなやかなものを用意しておこう(硬いとHMDと顔に挟まる部分が当たって痛くなったり、眼鏡が壊れる恐れがある)。
 なお、「ゼロレイテンシーVR」など、HMDに視力調整機能がある場合は、眼鏡を外して裸眼で体験できる。


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