心眼

はいどうも〜今日ですお願いします！

相:（目を閉じてふらふらしながら出てくる）

自:えっと、それは聞いていいやつ？

相:え？どれの話？

自: 一個しかないじゃん。なんでめとじてんの？

相: これはね、心眼を開いたんだよね

自:は？

相:心眼、心に目へんに民と書いてつまり、民を見る王のことを指してる漢字のことなんだよね

自: ああ、成り立ちとかは大丈夫だから！そこじゃないのよ。あの、あれだよね、漫画とかの目を閉じてても見えるやつ

相:そうそう。俺、見えるんだよね

目: 霊感みたいに、胡散臭すぎるでしょ。突っ込みどころが多いわ。まずなんでそうなったの？

相: 俺はいつもどおり、部屋で湘南の風聞いて共感してたのよ

自:もうこの時点でキモいな

相: んでたしかに億千の星見えるなって思ってたらこうなってた

自:あ、あれも心眼なんだ！ハンくんのキャップは心眼ゆえだったのね

相: そうそう

自:いや〜でも俺は信じないよ。そんなの漫画の話じゃん。見えてないんでしょどうせ

相:見えてるから。今何してるかも見えてるし

自:じゃあお客さんがどういう顔してるかわかるか？

相: みんな、ありがとう！！

自:疑ってるんだよバカ！感謝て

相: ちょっと言い過ぎじゃないか？そんな疑わなくてもいいじゃん

自:信じられるわけないから言ってるんだよ

相: じゃあ目閉じてみろよ！

自: は？

相: 目閉じて自分の胸に聞いてみろよ！

自:何言ってんだよ

相: 億千の星見つけろつってんだよ！

自: ハンくんじゃねぇんだよ！やめろよ！

相: とりあえず目閉じてみ！んで見ようとしてみろよ！

自: 目閉じればいいの？分かったよ。なんも見えねぇよ！これでいいんだろ！

相:（目開けてる）今両手上げただろ？

自: え？どういうことだよ

相: こっち向いたでしょ

自:え？まじで見えてんの？

相: 動いてみ

自: ほら！ほらほら！

相: （方向を言う）

自: （相方に背を向けてる）すげぇ！すげぇ！まじで心眼開いてんのな！目開けてんじゃねぇかおい！！

相: 全部見えてるよ

自: 当たり前だバカもういいよ！どうもありがとうございました