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FF14のこと④

6.55にてクルルさんの新ジョブお披露目や、新キャラの登場などなどありましたね。幼馴染最高の民なのでエレンヴィル君とウクラマトさんの今後が非常に気になります。

今回はちょっと真面目な話。
2019年の終わりから今現在、消えることなく依然存在し続けるものと自分とFF14について。長い。





コロナってまだ存在してるんだよねー

自分は医療関係の末端に従事している。ここ数年ずっとコロナ(COVID-19)と持ちたくもない関係を持ち続けている。幸い、感染には至らぬものの、やはり院内で流行ってしまった年があった。救急で運ばれ、その後帰らぬ人となった患者さんもいた。そして2024年今現在でも、検査を実施すると陽性結果が躍り出ることもある。発熱したなら来院前に申告してくれとあれほど言ってるのにな。
残念ながら五類(インフルエンザなんかと同じ分類)にしたところで、かの病原体の本質が変わるはずもないのだが、当然のことながら世間はずいぶんと緩くなったなぁと思う。自分を含め職場の人々はマスク着用をし、ワクチン接種を受け、手洗いうがいをし、体温測定をして、他人との距離感を十分すぎるほどとっているのに、世の中は他人との物理的距離感が随分と縮まった。旅行者も増え、ノーマスクも増えた。
でもそれはいいことだと思う。人が回らなければ経済は回らない。経済が回らなければ人は生きていけない。娯楽が無ければ人は立ち上がれない。だからいいことだ。
ただ自分はどこか居心地が悪いままなんだよなー。変な遠慮がこびりついたまま。自分が感染したら、みんなに迷惑がかかるという呪いにかかったままだ。ままならない。



緊急事態宣言のころ

2020年春ごろ、生まれて初めて緊急事態宣言が発令された。このころの職場は軽い地獄だった。自分の勤め先はコロナ病棟ではないが、難病指定治療を行っている。そのため患者さんの感染はもちろん、従事スタッフの感染なんてもってのほかだ。徹底した予防対策が取られた。けれど人類は病原菌相手に無敵ではない。じわじわとスタッフが感染し、人手が足りず、ノイローゼ気味になったスタッフが休職し、患者さんへの看護が人手不足のためにうまく回らず、残ったスタッフ達のストレスは極限に達しetc

「在宅ワークになって大変なんだよねー」と笑う友人達の前歯を、丁寧に一つ一つ折っていきたいくらいにはストレス値上限突破だった事を覚えている。
なにヘラヘラ笑ってんだ君たち。昨日「今日もありがとう」と言った人間が次の日にはもうこの世に存在しない。それこそ数時間前に会話していた人が、同じ一日の終わりにもう存在していない。家族は看取れず、会うこともできず、お骨だけ戻ってくる現実。自分がかからなければ、どうして自分だけ治ってしまったのかと泣き崩れる患者さん家族と言葉を交わしたことがあるのか。「緊急事態宣言のおかげで在宅ワークになってラッキー」と発言した友人とは疎遠になった。その発言に乗って笑ってた友人たちもただの知り合いになった。いや、無理だって。知っていただろうわたしの職業。知っていただろう医療現場の惨状。みなさまお元気ですか?元気ならそれでいいですが。

そうして「医療従事者へ感謝の気持ちを表明するために、ブルーインパルス飛ばすお^ω^」なんてぶちかました国を心から呪いながらの日々、仕事終わりに遊ぶFF14にどれほど救われたことだろうか。



自粛生活とFF14

ファイナルファンタジー14。自分はこのゲームに救われてきた。
人と容易に会えない自粛生活、手洗いのあとのアルコール消毒でボロボロになった手や、非日常へ苛立つ患者さんのクレームを聞き続けてパンクしそうな頭を抱えながら、何度「今すぐ世界滅ばねえかな」と思ったことか。その積み重なった苛立ちを、FF14は緩やかにほぐしてくれた。このゲームで遊んでいる時は、わたしはわたしであることが許されてきた。偶に「張り倒すぞテメー」と思うことがあったが、エオルゼアではコロナに振り回されることはなかった。わたしはここで心を平坦にし、日々のストレスを飲み込み、発散し、そうしてまたあの小さな地獄へ向かうことが出来た。何故なら家に帰ればFF14で遊べたから。

大袈裟だと笑う人もいるだろう。たかがゲームごときで、とあきれる人もいるだろう。でも自分だけではないと思う。個人の力じゃどうにもできない、かと言って大人数の力でもどうにもできなかったあの期間、現実から逃げる場所があることがどれだけ救いとなった事か。画面の向こう側の誰かと同じコンテンツで遊ぶことが出来る、たったそれだけの事がどれほど嬉しかったか。

あの世界を作り上げてくれた人々に心から感謝を。共に遊んでくれるフレンド達に心から感謝を。



まだまだこの先も続くだろう

あれほどの騒ぎにならずとも、今後もコロナとは付き合いは続くだろう。わたし達が忘れようとしてもあいつらは消えない。悲しいなあ。
別にこの記事でモラルがどうのとか、医療従事者がいかに大変か云々なんぞを言うつもりはない。大変なのはどの業種も同じだ。ただ、わたしがFF14に救われた気持ちと、あの頃はこんな鬱屈した感情で生きていたんだと思い返したかっただけ。
楽しみたいものを楽しむのは正しい姿勢だ。それを他人がコントロールするものではない。ただそこに伴う責任をちゃんと自覚していれば好きにすればいい。ただネタとして「熱あるからコロナかも」と言うやつは歯ぁ喰いしばっておけよ。不謹慎云々の前に冗談としても質が悪い。

きっとわたしの様に、救われている誰かがいることだろう。ありがとうFF14。どうかこれからも宜しくお願いしますね、FF14。ただFLの氷はもう少しどうにかして欲しいとイチヒカセンは心から思います。

以上!

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