mobile環境でのMixのコツ

自分が実践していることを複数書いていきます。
当たり前のことが多いので「やっとるわボケ!」くらいに思ってくれたほうが嬉しいですね。

ローカットはどのくらい?

個人的にはローをEQで削るのはDAWの仕様にもよりますが、Garagebandは3BandのEQがついているのでそれで削るのをお勧めします。
FL Studio Mobileの場合はEQが基本的に-12dBが限界なのでFilterのハイパスで削ってあげるのが無難そうです。(私がそうしています)

体感で「これ以上削ったら音が薄っぺらくなるな…」のギリギリまで削ります。ヘッドフォンやイヤホンにもよりますが音の音圧が下がらないギリギリのラインですね。もちろん、音色作りのために大胆に削るのは良いと思います。(私のピアノとかそうです。250Hzくらいまで削っていますし…)

ディストーションはエンハンサーの代わりになるか?

個人的にはあまりお勧めしていません。
というのも、シンセ主体の曲で「音色を作るため」にディストーションを使って音をバキバキにすることはよくあるのですが…なんにでもかけるのは違うというか、合う合わないがあると思っています。アコースティック系にかけるとダイナミクスもくそもないのでお勧めはできません。むしろベースとかは音を太くするためにかけていいと思っています。

マネしないほうがいい私の癖があって、絶対にマネしないでほしいんですけど「ピアノやアコギ音源を大幅にローカットした後にディストーションを薄っすら掛ける」です。音の粒立ちは確かによくなりますが、音を割っているので響きが不自然になります。そのあとにコンプ挿して低音戻ってきちゃうからまたローカットしてたりもするし…。良い子のみんなはマネしないでね!

pan振りや空間の作り方はどうする?

※FLSMユーザー向けの項目です

プラグインにステレオライザーがあるかと思います。あれってtimbreが0に近づくほど音が上のほうに広がって散るのわかってくれる人いますかね…100に近づくほど下にいくわけです。Focusが0になるほど音もばらけるわけですが。
L/R Derayというものもついていて、音が立ち上がった後左右どちらに振れるかを決めることもできますね。それを用いて音の定位に変化をつけることもできます。

もちろん、帯域が高いほど上で鳴っているように聴こえやすいのでローカットにも係ってくることだとは思いますが、ある程度の空間を意図して作ることは可能です。

金物やウワモノは上のほうに広めで、とか。リードは中央に据えてあげるとか。コード系はサイドに寄せて少し圧を出してあげるとか…

M/S処理ってみんなどうしてる?

ここでの課題は「Mid成分を削ったトラックを用意する」ことそのものだと思います。ステレオライザーでの広げ方次第でサイドに寄せる方、私のように複数トラックで処理するパターンの方、それぞれいるかと思います。

なぜ「Mid成分を削った」トラックが必要かというと、そのトラックを2mixを作るときに持ち上げてあげることで”擬似的に”M/S処理を行えるからです。

手っ取り早いのは外部アプリでやってあげちゃうことですね!!

コンプレッサーってどう使ってる?

私は「音作り」で使うときと「ピークを削る」ためにコンプレッサーを使用しています。音作りの際は一番音圧が出るラインで整えてあげたいのでEQで調整しながらコンプで潰していきます。
もちろん、ピアノでもアタック感や「人工的な音」を作りたいときに音割れしない寸前まで極端にかけることがあります。これが音作りでのコンプレッサーの例です。

ピークを削る面では、例えばアコースティック系の音源をGaragebandから引っ張ってきたときによくあるのですが、倍音の関係で生じる「不本意なピーク」ができてしまうのでそれを整えるために”ある程度”圧縮しています。これは音色があまり変わらない範囲で行っています。

あとがき

基本的に音作りっていらないとこ削って、形を整えていく作業なので”彫刻”にとても似ていると私はよく比喩しています。大したこと言えないのですが、削った分リミッターとかで持ち上げてやれば必要な分だけの音が得られると私は勘違いしているので…。それこそ大胆に削ってそこの部分に音詰めたりもしています。

ミックスするときに使ってるAppを気持ち程度に貼っておきますね。

Audiobus 3 (外部Appを接続するやつ)
https://apps.apple.com/jp/app/audiobus%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3midi%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%AA/id1129130361

Barkfilter (Mix Appですが、アナライザーとして使用も可能)
https://apps.apple.com/us/app/bark-filter/id1257672871



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?