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#patchwork2022 というイベントをやりました(2)

前回の続き。


●「patchwork」告知から8月になるまで。

告知ツイートが100RTくらいされて、ああ良かった忘れられてはいなかったんだな…とちょっと安心。
ステートメント的な意味合いでnoteを改めて公開をした。

2年前と内容はそんな変わってなくてコピペの部分も多いけど、一番伝えたかった
「みくるサマーの多幸感と狂乱を再び渋谷のクラブで起こすために準備してきました」というのは
イベント終わった今だったら皆納得してくれると思う。実際起こせたと思うわ。

で4/15に満を持して第1弾発表。延期前は演者発表までたどり着けなかったんだよね。

計11組。あの頃のアニソンRemixパーティーで遊んでいた方から、clubasiaに良く来るクラバー、
インターネットミュージック好きや電音部きっかけでクラブを知った新世代まで、
全員に刺さるようなラインナップを公開。流石に告知後は皆さん驚いていて、
350以上のRTで名前は知ってもらえたかと思った。
電音部さん公式のクラブイベントがなかなか実現出来ない中、いきなり得体の知れないイベントに
オフィシャルで出演するらしい?って何が起こってるんだろうねって思うけど、実は結構前から動いていた(?)という…。
ここら辺は前回のnoteをご参照ください。

で同時に公募の概要を公開して、4月後半の公募ラッシュに備える。
「自分のDJが一番輝くと思うフロアを選んで応募」という応募のコンセプトは面白いと思った。
前回のみくるサマー2018公募はざっくり50名くらいの応募があって、
なんやかんやあって6枠公募枠を設定したんだけど、今回は各フロア1枠ずつの配置。
これはブッキング枠の影響もあり増やすことが出来なかった。
基本自分あんまり公募は好きじゃないんだけど(呼びたい人を呼んだ方が早いしフロアコントロールが出来るので)、
みくるサマーやpatchworkは色んな方を知りたいのと、
色んな方の夢を叶える現場でもあって欲しいと思っているので毎回必ずやるようにしています。
まあ今回も60名くらい応募があればいいかなあ。ゴールデンウィークも挟んでるし。

反省点としてはイベント出演者情報を公募受付期間に沢山出せなかったこと。
方向性の予想が立てづらいから選曲も正直悩んじゃったと思う。反省点です。

電音部出演告知時にAZKこと澁谷梓希さんが反応していただけて、
「公募出してください笑」とかコミュニケーション取ってたら、翌日朝本人からDMが来ていて
スケジュール空いてますので是非!と衝撃の逆オファー。ばっちり目が覚めた。
実はメインフロアがそのタイミングで1枠空いてしまってどうしようか悩んでいたんだけど、
それ以前にずっちゃんから逆オファーがあって、断ることなんて出来ないと思う。
正式にオファーして出演決定。すごい展開になってきた。本人はラウンジを希望してたんだけどメインですみません。

4月後半にはイラストフライヤーを公開。1枚目はパルプピロシさん。

パルプピロシさん、今回の件で3年前にはじめてご連絡しました。
2019年当時ドカハマりしていた「スパイダーバース」の
グウェンのイラストがTLで流れてきて、この方だ!!とほぼ一目惚れみたいな感じ。


思い切り可愛いイラストにして欲しいなあと発注。
思い切り可愛いイラストが届いて感涙。
そのまま2年程延期になりようやく公開。

clubasiaさんに下見に伺う。今回2Fフロアに導入するLEDライト演出のために
一緒にFocus On!というパーティーをやっているVJのショウイチロウ、Ryo Takei、sixdの3名とクルーで訪問。
その際にスーさんに色々とご相談。400人来たら大大大成功だろうってことだった。
前売り券をどれくらい販売しようか検討。コミケもあるし回しで来てくれる方もいらっしゃればと思って
なるべく多めに出したいな、でも当日来たくなった人も受け入れられたらな。贅沢な悩み。
300人以上は遊びに来るのではないかという自信はありました。じゃないとこんなブッキングしない。
色々と調整して13時から20時30分までの長丁場イベントにすることが正式決定。

また同タイミングで、公募枠が少ないので惜しかった人に出演してもらうアフターパーティーが出来ないか思案。
PandoraDropくんに依頼して箱抑えとかやってもらった。お盆だし取れない可能性高かったけどなんとかマルコムさんが抑えられた。
各フロアから2人ずつ、計6人出せばとりあえずパーティーは成り立ちそうだ。体力心配だけどねえ…。

また、Twitchでのメインフロア配信が出来ないか画策。箱側の設備はあるので環境さえ整えば行けそう。
配信のノウハウは一切ないので、友達のxinくんが参加するStream Fightersという配信集団に依頼をした。
そしてこっそりTwitchアカウント製作。

ゴールデンウィーク中にドカドカと公募の応募が来る。
ざっくりと応募者の名前を見ると、以前も出してくれたな~という方はあまり多くなく、
最近DJを始めた方が多いのかな、これは良い流れだなあと思う。

公募受付最終日の5/13に第2弾出演者発表。

今回のメンツはいい意味でみくるサマーの系譜っぽいなあというメンバーだったと思う。
8割くらいは2年前からオファーしていてお待たせしている枠だったので…。
お待たせした分だけ沢山仕込んでいただけたのは本当に嬉しい限り。
この発表もあってか、公募の駆け込み応募が超加速。
50ちょいの応募だったのがわずか12時間で100超えと倍近くに増加。
patchworkのスタッフ用Discordサーバーで、応募があると自動的に通知がくるように
かんちゅ謹製システムでチェックしてたんだけど、通知止まらなくて嬉しい悲鳴でした。
だって100名近くの方が、何時間もかけて自分らのパーティーの為に選曲して録音して
応募してくれた訳でしょ?マジでありがたいよね。こっから3人に絞るんだよね。うわー。

公募はスタッフをフロア毎に分けて選出。ちなみに自分はメインフロアを担当しました。
30以上あるミックスを全部ちゃんと聞いて評価しました。まあ大変だった…。
自分はxiriyaさんをメインフロア枠として激推し。結果的に出演依頼をし、OKをいただいた。

他のフロアも公募の結果が出て一安心。公募枠で出演依頼したproofくんもinuiくんもミックス聞くと納得しちゃうな。
これだけの物を送ってきてくれて当日の手札残ってるんだろうか…!?なんて失礼なことまで思ってしまった。
どうやらinuiくんは8/13が誕生日らしい。おめでたい。

反省点。
初回イベント+演者の発表が不十分という箇所が影響したのか、
各応募者の想定と自分たちの想定がうまくマッチしなかったのか、
応募フロアとDJミックスの方向性が少し異なっているものがあって、
DJmixとしては素晴らしいんだけど公募では選出出来ないというのがいくつかあった。
「メインで応募してくれたけどこれセカンド枠だったらなあ」とか、「ラウンジ応募者だけどメイン映えのミックスなんだよな」とか。
自分達の求めている楽曲ラインをちゃんと説明していたら、こういう事は起こらなかったのかなと思うと申し訳ない。

5/20にはフライヤー第2弾公開。LAMさん。

LAMさん、加藤アカツキさんに以前ご紹介いただいたことがあり、(その時って確かアイカツ!5thイベントでしたよね…)
イベントフライヤー描いていただけないでしょうかとダメ元でご連絡した所快諾いただけてめちゃ嬉しかったです。
見た瞬間「LAMさんのイラストだ!」となるところが本当に凄い。オファー時から2年で更に知名度が上がって流石。
海外のファンの方?1400近い「いいね」が付き、patchworkのツイッターと
デザイナーとしてタグ付けしていたペコグラフデザインさんの通知欄が破壊された。
LAMさんはこれを全てのツイートで体験しているんですか。

5/27にはフライヤー第3弾公開。waccaさん。


waccaさんは、この中では一番イラストの提供が最近(といっても1年以上前だけど)でした。
The Herb Shopさんの楽曲イラストとか音ゲーのWACCAにイラスト提供してたり。
そういえばWACCAのキャラクターはLAMさんデザインよな。細かな所での繋がりがありますね。
思い切りアングラ感あるイラストにして欲しいというご要望を叶えてくれて嬉しいです。
前述の2人とはまた違うキルトちゃんを見せることができて、なんて理想通りな展開。

公募の調整が難航していたのと、当日のTwitch配信のための実績づくりの為に
生放送で公開する準備等をしていたので5月末の結果発表が6/10までずれてしまった。
ここでバタバタしてしまったせいでフライヤーの裏面発注が遅れてしまった。これ超反省点。

6/10に公募結果発表。xiriya / proof / inuiと3名の出演告知にアフターパーティーの公開で結構な反応あり。
このタイミングではアフターパーティーの出演者はお声がけしていなかったので、こっちの仕込みを行う。

自分はDJイオさんとさまさまくんをアフターパーティーで出演頂きたいとスタッフに熱弁。
出演オファーをしてDJイオさんはご快諾いただけたものの、さまさまくんが未成年の為、
オールナイト公演のアフターパーティーには出演出来ないことが急遽判明。なんと!
我々年を取っているので、未成年の方が応募してくれるという可能性をすっかり失念しておりまして…。
オファーをしたものの、結局断ってしまうことになったので当日無料で入れるようにしますと連絡。
いやー申し訳ないな。色んなDJさんに紹介しよう。お酒もたくさんお渡ししよ…あ、だめだわ。
代わりといっては何だけど同系統で公募どうするか悩んでいた、むつみくんにオファーして出演OKいただいた。


6/17に4枚目のイラストフライヤー公開。カガミツキさん。

カガミツキさんは、以前みくるサマーでDJとして出演いただいたことがあるのですが、
本職の漫画家として絵の案件で関わっていただいたことが無かったので、今回は絵のご依頼ということで。
ちょっと艶っぽいキルトちゃんを、というご依頼だったので表情とか色味とか何かドキドキしちゃいますね。
これもむちゃくちゃ納品から公開まで時間経っちゃって本当にごめんなさい。

でこのタイミングでsuzuriにてグッズの販売を開始。(8月中はまだ買えるよ!ゲットしてね!)

元々しっかりロゴを刺繍にしてグッズ作って、着用している写真も撮影して
グッズのマーチャンダイズちゃんとやろうと思ったんだけど、あまりにもスケジュールに振り回されてしまい実現できなかった。
厳密に言えばやろうと思えばできたのだけど、発送業務や在庫管理等を身内でやらないといけないので
ただでさえイベント運営でアタフタしている中そんなことやる暇なくない…?というところから
ちょっとお値段が高くなってはしまうのだけれど、受注生産が出来て発送もお任せできるsuzuriにて準備をした次第。
Tシャツのデザインはペコグラフデザインさまにしっかりとオリジナルのものを用意してもらってます。
ゲットした方、フライヤーと違うの気づいた?


6/24にはようやっと第3弾出演者発表+蔀さん出演告知。

先述した経緯で出演が決まったAZK、D.watt feat. miko という奇跡の文字列、蔀さん出演告知、
メインもセカンドもラウンジもてんこ盛り過ぎて大丈夫か?というレベルの告知。
200RT超えで安心した。ようやっとここまで来ました。
地味に「SAT」を「SUT」って表記して数人にツッコまれる。

そしてpatchworkersなる謎のユニット。スタッフ陣4名のDJユニットで、ロゴ内にアー写が紛れるデザイン。
ただあまりにも紛れすぎて誰が写ってるのか分からないという難易度の高さ。

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ちなみに「patchworkers」という名義はポップンミュージックの「キルト(patchworker RMX) / Patchworker's System」から思いつきました。

結局このリミキサーの正体は分かってないんだっけ?PHQUASEさんなんだっけ?
なお自分はポップンミュージックはほとんどプレーしていません。

電音部2周年タイミングのバンナムさんの配信にて、弊イベントのことを石田ディレクターさんや
ずっちゃんに紹介していただけてマジで感慨深くなる。生配信の「行くよ~!」「応援してる」みたいな
応援コメントを見る度に画面前のネルくんってオタクがしんみりしていたのでした。
応援の力は強いね(僕宛ではなかったけど)

7/1にチケット前売りをlivepocketにて発売開始。
12:30から発売を開始し、その日のうちに予定枚数を売り切ってしまった。マジかよ。
追加販売の予定は元々あったんだけど、それにしても爆速で抑えていただいて本当に助かる。心強い。
ただ、この頃からCOVID-19の勢力が強くなってきて、それまで都内で一日2,000人くらいだったのが
5~6,000人くらい報告されるくらいに感染者数が増えてきてしまった。
この流れで行くと1万は余裕で、2万は超えちゃうかもしれないねえとスタッフ内戦々恐々。
もしかしたら再延期もあり得るかも。もう少し様子を見させてくれ。

7/5にはTwitch配信のために現場下見。Stream Fightersの皆さんと合流。
晩飯のかにチャーハンがちょうどいい美味しさで良かった。心地よくて飲む気のなかった酒も、飲んでしまいました。
配信のことは何もわからないので彼らにお任せしつつ、スーさんにチケット売れ行きの報告等。
当日期待していると言われ、気持ちが引き締まる思い。

7/9にチケット追加発売、も速攻でなくなり、前売りチケット完売。枚数は書かないけどほぼフルキャパ。
わあ。これは嬉しい。イベントを開催するにあたって「人が来ることがだいたい確定している」程ありがたい事ない。
イベント主催者が絶対に不安になる「お客様が来るかどうか」の悩みが払拭されメンタルが超回復するが、
その辺りで感染者数が1日1万人を超え、クラスターを作ってしまわないかどうかの不安が発生しメンタルが破壊される。

7/14の夜にD.wattさんとmikoさんと打ち合わせという体で食事。
当たり前だけどインターネットカルチャーレジェンドのmikoさんと同卓で食事をする展開で完全にヤバい。
ちゃんと当日の話をして大事なことを詰めたあとは他愛も無い話でワイワイ盛り上がった。

7/15にはアフターパーティーの出演者発表。

ふえくんとかハリーさんと減価償却さんが共演するのこんな現場ならでは?公募で惜しくも通過出来なかった方を選出したが、すごく面白い組み合わせになっているかと思った。
最後には1時間のB2Bを設定した。果たして身体は持つのだろうか?フロアの熱はキープ出来るのだろうか?
そもそもお客様は居るのだろうか?俺は何をかければいいのだろうか?

その辺りでメインフロアに出演いただくThe LASTTRAKのタカチェンコさんと、昔からお世話になっていまするーにゃん先生の
Podcastに出演させていただいた。

patchworkのことについて。収録時間1時間くらいだけどそのあと2時間くらい喋ってなかった?
ちょうどタイムテーブルを熟考しているタイミングで、The LASTTRAKをメインのトリにしたいけどどうですか…?と
会話の流れでふらっと発言。でもこれ前からずっと考えていた内容で、
文字通り「ラストトラック」をお願いしたいっていうのは実は2020年の時から決まっていたのだ。
まるであの時に思いついたかのように話すけど、実は既に仕組まれていたのでした。陰謀論。

7/22にはカメラマン3名の公開。

特にNote.くんには延期前からお声がけしていたので
彼も開催にあたってエモーショナルな気分になってくれていたのが嬉しかった。Note.くんと蒼猫さんは音ゲークラブイベント界隈で知り合った方々で、おげった(仮)さんは関西の方。
演者に負けず劣らずの面白い組み合わせが出来たと思っている。3フロアあるから3人は居ないと多分対応できない。
写真はそのうち公開しますのでもう少々お待ちください。

この頃になるとCOVID-19の都内感染者が「爆発」し、2万どころか3万人超えまで到達。
自分の周りでも感染者報告が多く、これ油断をしているとイベント前に感染して当日会場に行けない可能性がある。
7月末のフジロックには行くんだけど(チケット買ったので)、それが終わったらpatchwork終わるまで遊びに行くのは控えよう…。

7/27にTwitch配信の告知を行う。だいぶ前から仕込みをしていたがようやっとの発表。


電音部さんの配信もOKということでなんとか調整が出来た。せっかくのインターネットカルチャーコンテンツなので
インターネット上で楽しめないとね、と思っていたのでこちらも一安心。
一応こちらでアナウンスだけど、当日のTwitch配信のアーカイブがそろそろ公開されます。都合により一部アクトは公開しておりません。ご了承ください。

フジロックは声出し禁止、ということだったがお酒解禁もあって結構歓声が上がっていた。野外だからかも。
海外アクトも日本アクトも出演者が煽っていたし、クラスターにならんように気を使ってるのってもしかして
僕ら周りのイベントだけなんかな。でも音楽で歓声が聞こえたのが久々で、良くないこととは思いつつも
なんか日常が帰ってきたような感覚があるなあと思っていた。音楽は最高のエンタメなのかもしれん。

都内の感染者は相変わらず3万人を切らない。これは演者側から出演キャンセルが相次ぐ予感がする。
出演キャンセルが相次いだ時に備えて代理アクトを用意すべきなんだろうけど、
「代理で~」っていうブッキングは失礼にあたるんだろか?
だったら最初から出してくれよー!とか言われそうだなあ。急に言われても出られないだろうし。
当日どれだけの穴があくのか全く想像出来なくて、怖くて泣きそうになる。
たぶん今までだったら延期の選択をしているんだけど、チケットが完売したこの状況だとキャンセルがしづらく。
Twitterのタグでも、前売り買ったけど譲渡します、といった内容のツイートが散見されていて
「せっかく買ったけど行きたくない…」って思われている可能性があることに気づく。
仕方ないし、配信もあるとはいえ、なんだかなあ…。お客様は来ていただけるのだろうか。
ご時世ならではの悩みだし、今しか味わえないぞと無理やり自分を納得させた。

そしてようやっと8月突入。続きは次回。


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