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Windows Updateについて複数社に聞いてみた話

各社Windows Updateってどうやってるの?ということで数社の情シスが集まってLT会実施した時の話。

集まった流れについては以下のありがたいnoteを参照してください。

ケース1 資産管理ソフトでの管理

配布:資産管理ソフトを利用して配布
適用:情シスより告知をしてユーザに検証および適用を依頼
   一定期間を過ぎたら資産管理ソフトで強制適用
悩み所:資産管理ソフトを経由するため、すぐに適用ができない。
    社外のPCに強制更新がさせられない。
    検証は依頼はしても不具合が出たら実際に消すのは情シス

ケース2 WSUSでの管理1

配布:ADの設定含めてアウトソーシング
適用:適用計画を作成し、アウトソーシング先に依頼書を提出
   ユーザに更新作業をするように依頼
   一定期間を過ぎたら再度適用の告知を実施
悩み所:拠点によって回線の帯域が厳しいところがあるため、帯域圧迫し
    ないようにOUを分けて配布タイミングをずらさざるを得ない。

ケース3 資産管理ソフト+WSUS

現状は資産管理とWSUSの連携はできいないが、将来的には以下のようにしたい
配布:WSUS
適用:業務時間外に資産管理ソフトによりPCの電源をONにして適用を実施
悩み所:帯域制御をしたい
    外部に持って行ったPCは適用されないので困る。

ケース4 手動

現状は資産管理とWSUSの連携はできいないが、将来的には以下のようにしたい。配布:ADもないため、そのままWindows Update
適用:ローカルポリシーで機能更新プログラムのバージョンだけ
   1台1台手動指定(設定情報はこちら
悩み所:2021/03のプリンタドライバ不具合が発生した場合は都度個別に
    対応する必要があり大変。

ケース5 MECM +WSUS

対象クライアント数万をMicrosoft Endpoint Configuration Managerで管理
※MECM=旧SCCM
配布:MECMで一定期間毎に「各アプリ検証責任者、人柱、全ユーザ」と
   対象を分けて配布。
   各アプリ検証責任者に通知し、期間内に問題点がなければ次の
   適用先に配布していく。
   検証の内容はユーザに任せている。
適用:基本的には業務時間外に適用させる。
   再起動の制御ができるため、非常に便利
悩み所:MECMの日本語資料がない
    ログが難解
    管理者側に一定以上の知識が必要
    エージェントが不安定

ケース6 WSUSでの管理2

以下を参照

感想

詳細は省くが、それぞれの社内事情により上記の環境となっている。
一通りのお話をお伺いした感想は以下。

・適用の検証はアプリによっては必要だが、内容はユーザに決めてもら
 わざるを得ない。
・某猫の管理ソフトは適用させるパッチをDLしてファイルサーバに上げ
 ないといけない点は不便。
 WSUSと連携すれば便利になるのだろう。
・人柱配布はあったほうが良いかもしれない。
・WSUS運用の場合はメンテが面倒。
・Windows Updateは帯域との戦いにもなる。
 WSUSでできることは以前書いた記事にいずれ追記しようと思う。
・ADない環境はきつそう。レジストリファイルを実行してもらうなどの
 軽減策を使って楽にしていかないといけない。参考資料
・リモートワークを意識するとクラウドベースでの配布を模索していかね
 ばならない。(Intuneの勉強が必要か)

ある程度のテーマをもって他社の運用どうなってるの?というのを聞けるのはとてもありがたかった。自社の状況を整理することで見えてくるものもあるので、とてもよい時間だった。

お話を聞かせて頂いた皆様ありがとうございました。非常に勉強になりました。

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