見出し画像

SerieA🇮🇹 第4節 vsエラス・ヴェローナ

辛勝

2-1
得点者 ラムジー、ロナウド

★スタメン

ブッフォン 65点
ダニーロ 50点
デミラル 50点
ボヌッチ 65点
サンドロ 60点
ベンタンクール 50点
マトゥイディ 65点
ラムジー 65点 🌟
ロナウド 60点
ディバラ 65点
クアドラード 65点

★交代

ピャニッチ 60点
ケディラ 60点
イグアイン 55点

★ベンチ

シュチェスニー、デリフト、ジャン、ルガーニ、ラビオ、ピンソーリオ、ベルナルデスキ

★総評

辛くも逃げ切った試合だった。
ペナルティエリア内での不用意なファールからのPK。運良くPK自体は決まらなかったが、その一連の流れの中でゴラッソを決められ、嫌な空気が漂い始めた。
その流れをうまく断ち切ってくれたのが新加入、初スタメンを飾ったラムジーだった。

攻撃の局面でうまく顔を出し、テンポの良いパス回しでチーム前線の潤滑油となっていた。
同点ゴールとなったミドルも、あの位置から打つことが大切だった。

大幅なスタメン変更があった中で、選手同士がプレーを通してお互いのことを理解していった試合のように感じる。

試合終盤に、あたふたして、相手チームにチャンスを献上し続ける"らしくない"試合運びには迅速な改善が求められる。

★個評

1年ぶりにピッチにこの男が帰ってきた。17-18シーズンの最終ゲーム、ヴェローナ戦で別れを告げたブッフォンは、ヴェローナ戦でカムバックを果たした。
PKを失敗に導いたシーンや、後半試合終了間際に見せたスーパーセーブは、かつての守護神の姿そのままだった。頼れるレジェンドの帰還を心から嬉しく思う。

この試合のマンオブザマッチはラムジーにあげたいと思う。
稼働時間から考えると、クアドラードやマトゥイディにあげたいところでもあるが、やはりこの試合でラムジーが見せてくれたプレーはこれからを期待せずにはいられない素晴らしいものだったと思う。
球離れがよく、簡単にボールをロストしない彼のような攻撃的な中盤の選手は、まさに長らくユヴェンティーノが欲していたピースであった。
ディバラやロナウドとも相性が良さそうで、これから活躍の時間を増やしていってくれることを期待している。

一方でデミラルはほろ苦いデビュー戦になってしまっただろう。
PK献上に致命的なパスミス。要所要所で持ち前の対人の強さは発揮したが、ミスのイメージが大きすぎて、ユヴェントスのセンターバックに求められる仕事を存分にこなしたとは言えない。
とはいえ、デリフトのデビュー戦も散々だったことを思い出してほしい。
まずは、若干21歳のデミラルがユヴェントスというビッグクラブでデビューを果たし、チームの勝利にしっかりと貢献したという事実に喜びを感じる。

いつのまにボヌッチはこんな頼れる先輩感を出すことができるようになったのだろうか。
キエッリーニがいなければ・・と揶揄されるボヌッチがここ最近はいなくなった。
副将という立場の重さからか、タッグとなる若手センターバックをフォローして引っ張っていくといつ気概を感じるプレーを継続している。
多くの有識者に世界で5本の指に入るCBとまで言わしめていた "ミランに行く前のボヌッチ" が帰って来る日は近いのかもしれない。

サンドロにさすがに疲れの色が見える。
それでも及第点以上のプレーを継続して見せ続ける彼に賞賛の拍手を送りたい。
攻撃性能ばかりを褒められ、守備の面で評価されることは少なかったサンドロだが、今はまるでそんなことはなく、左サイドは気にするなといったような安心感さえ漂わせる。
相手の右WGやSBとかなりの距離感をとって中央を固めつつも素早いスライドと的確なポジショニングで自由を与えない守備は一級品だ。
(もちろんその少し前で動き続けるマトゥイディの存在も大きいのだが)

ベンタンクールはサッリの期待に応えることができなかった。
ピャニッチの休養を兼ねてボランチのポジションでスタメンを飾ったベンタンクールは、センターバックから適切にボールを引き出すことができず、チームのハブとしての機能を果たせなかった。後半開始早々の交代は指揮官からの失格の烙印だろう。
もちろんケースバイケースだが、下図のような局面においてベンタンクールは2人のフォワードの間でセンターバックからパスを引き出すポジションを取ることが求められる。
このシーンのみではなく、多くの似たような状況でベンタンクールはセンターバックに自由を与えるべく、フォワードを引き連れて前に出ることを選んだ。結果としてその動きが効果的なビルドアップを阻害していたように感じる。
もう一点彼に改善が求められるのはヘディングだ。ショートパスやドリブルはいいものを持っているが、ヘディングの精度が極端に悪い。
身長も高く、エアバトルを制することも多いベンタンクールだからこそ、もう少しボールを大切にしてほしいと思う。

一方で途中出場となったスタメン組のピャニッチとケディラは安定感あるプレーでチームのリードを守りきった。
特にピャニッチが入ってからのチームはまさに呼吸をし始めたと言えるほどに、生き生きとプレーに変わり出した印象だった。

アトレティコ戦で見せた好パフォーマンスそのままにこの試合でもクアドラードは好調を維持していた。
相変わらずの読めないプレーで敵を翻弄し、PKを勝ち取った。コスタとは異なるタイプだが、このような飛び道具がチームにいるかいないかで大きな違いが生まれる。

ディバラもまたこの試合で今シーズン初スタメンを飾った。
"準備は整った"というサッリの言葉通り、ユヴェントスの宝石が見せたプレーは見た人をワクワクさせる、まさにクラックの仕事だった。
70分の交代時にティフォージがみせたスタンディングオベーションが彼がなしたことの偉大さを物語っていた。
言葉ではなくプレーで、行動で、自らの価値を周りに認めさせているディバラを応援せずにはいられない。

見事なPKでチームを勝利に導いたロナウドだが、この試合の彼は連戦の疲れからか精彩を欠いていた。
自陣での迂闊なボールロストが多く、先制点となるヴェローゾのミドルもロナウドが球離れ悪くトランジションの最中でロストしてしまったことがきっかけである。
しっかりと休養し、チームへの貢献について考えてほしい。

イグアインは想定外の事故で、思ったようなプレーができなかった(というか呼吸ができなかった)のだろう。ファンも本人もストレスを溜め込むだけの試合になってしまったようだ。

ダニーロのパスの精度は本当にひどい。
センスやビジョンはあるのだが精度がない。そして悪びれる様子もない。少し心配になる。
守備に関してはそつなくこなしており、自慢のスプリントでピンチを救ってくれる場面もあった。
パスの精度とポジショニング。このままビルドアップの質が上がらないようであればデシリオやクアドラードに大きく遅れをとることになるだろう。

マトゥイディのスタミナには本当に驚かされる。過密日程の連戦の中で、90分たってもあの果敢なドリブルができる選手は相手からするととても嫌なものだろう。ラビオはポジション奪取に苦労することになるだろう。

選手たちのコンディションが気になるところだが、再びインターナショナルマッチウィークに入るまでの2週間。
なんとか駆け抜けてほしい。

鮮やかな白と黒の世界
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。