セリエA🇮🇹 第7節 vsインテル
前半戦において最も重要な一戦
素晴らしい勝利だった。
1-2
得点者 ディバラ、イグアイン
★スタメン 4-3-1-2
シュチェスニー 65点
サンドロ 60点
ボヌッチ 70点
デリフト 55点
クアドラード 65点
ピャニッチ 75点 🌟
ケディラ 60点
マトゥイディ 65点
ベルナルデスキ 55点
ロナウド 60点
ディバラ 75点
★交代
ベンタンクール 65点
ジャン 60点
イグアイン 70点
★ベンチ
ラムジー、ルガーニ、ラビオ、デミラル、ピンソーリオ、ブッフォン
★総評
"チームとして正しい道を進んでいる"
メディアからの質問を受けた選手がよく口にする言葉だが、まさしくそんな言葉通りの印象を受けた試合だった。
相手が全勝だろうが、アウェーだろうが、怪我人が多かろうが関係ない。
自分たちはユヴェントスだ。
一枚岩になって目の前の敵を凌駕する。
そんな王者の気概あふれるプレーぶりにかつての指揮官コンテも帽子を傾ける。
こういう重要なダービーマッチで結果を残してこそユヴェントス。
まだまだ完璧とは言えないが、しっかりと着実にチームは前に進んでいる。
★個評
見事なゴールだった。
開幕直後から待ちわびていたこのビッグゲームで左足一閃、開始3分で輝きを放ったのはユヴェントスの10番、パウロ・ディバラだった。
先制ゴールのみならず相手のディフェンスを惑わすポジショニング、小気味良いテンポのドリブル。インテルの守備陣の歯車を狂わせ続けた。
ゴールにこそつながらなかったが、ロナウドとのワンタッチパス交換で何度もゴールチャンスを演出していた。
一方のロナウドは、前節に引き続きシュートを外し続けた。今シーズンはこれまでのロナウドとは打って変わって決定力不足。
特殊な役割を与えられている以上、チームの信頼に応える働きを示さねばならない。
ピャニッチをフリーにし続けたコンテはその代償を払うこととなった。
チャンスを幾度となく作り出し、2点ともの起点となってチームを勝利に導いた。
世界で最も過小評価されている選手の1人だろう。
決勝点をインテルのゴールに叩き込んだのはまたしてもイグアインだった。
2年前、優勝を決定づけたインテル戦の逆点ゴールを彷彿とさせるような瞬間だった。
10人の選手による24本のパスで繋がれていったボールは、ハンダノヴィッチの脇を抜け、ゴールに吸い込まれた。
イグアインの復帰がなによりも大きな補強となっている。
ボヌッチとデリフトのプレーぶりに経験の差が現れていた。
ルカクやラウタロに対し、焦ることなく、冷静に堂々たるプレーぶりを見せたのがボヌッチ、ルカクに当たり負け、少し軽いプレーを見せ続けたのがデリフト。
積極性が裏目に出て多くのピンチ、そしてPKまで献上することとなった。
ここ数試合は慣れてきた感じもあり、素晴らしいプレーを見せていたのだが、こうしたビッグゲームはやはり簡単ではない。
ユヴェントスの最終ラインとして認められるまでもう少し時間がかかりそうだ。
ベルナルデスキはよくブロゾビッチを封じ続けた。そして、封じ続けた。そう、封じ続けた。
それ以外何もない。
イグアインの投入によって崩れかけた中盤のバランスを保ったのがベンタンクールとエムレジャン。
ベンタンクールはベルナルデスキの役割をしっかりと引き継ぎ、ブロゾビッチを封殺。見事なるアシストまで披露した。
エムレジャンも持ち前のフィジカルで相手の攻撃の芽を潰し続けた。ただ決してクレバーではない選手なので、長い時間同じタスクを担わせることはできないだろう。
第7節にしてついに首位に立ったユヴェントス。
この勢いそのままに、連勝街道を突き進んでほしい。