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微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)とは

今回のテーマ

①自己紹介

②ネフローゼ症候群とは

③まとめ

①自己紹介

はじめまして。
りょうがと申します。
1996年生まれの25歳です。
雪国の総合病院で臨床検査技師4年目として働いております。 

2021年10月上旬に微小変化型ネフローゼ症候群疑いにて現在も入院加療中です。

この機会に今後微小変化型ネフローゼ症候群になってしまったという方や、すでに患っている方にこの病態の情報提供などをすることにより今後の生活のことの不安を少しでもなくせたらと思いブログを立ち上げてみました!

また今後、微小変化型ネフローゼ症候群の原因追求を医療従事者である自分なりに考察していきたいと思っております。
他の微小変化型ネフローゼ症候群を罹患してしまった方からの発症時のエピソードからも原因追及も憶測で可能となり、再発防止の策を考えて今後の微小変化型ネフローゼ症候群の未来を明るくしたいというのが最終目標です!

退院後もその後の外来フォローや日常、微小変化型ネフローゼ症候群の再発防止の努め、対策、腎臓病食のことなどについても話していきたいと思っております。

皆様どうぞよろしくお願い致します。

それでは本題に参りたいと思います。

②ネフローゼ症候群とは

❶ネフローゼ症候群の概要

❷ネフローゼ症候群の分類

❸微小変化型ネフローゼ症候群について


❶ネフローゼ症候群の概要

ネフローゼ症候群は日本で年間約2200〜2700人が新たに発症すると言われております。つまり日本では年間約1/50000の確率で誰もがなり得る病気です。

通常の腎臓は血液中の要らなくなったものを濾過する役割があります。血液中のタンパク質を糸球体という、ふるいにかけられるが生体内での利用のため尿中には出現しない様になっております。
それがネフローゼ症候群になると、ふるいの網目がなんらかの原因により破綻してしまいます。それによりタンパク質が尿中に漏れ出てしまい、タンパク質を失った血液はタンパク質の濃度を保とうとするため、血液中の水分を血管外(皮下組織)に出してしまいます。

これが低タンパク血症や浮腫の原因となります。

また多少の腎機能の低下と、タンパク質不足を補うために肝臓の機能が亢進してしまいます。

これを第一選択薬であるステロイド内服や、ステロイド抵抗性の場合には免疫抑制剤などで治療をしていきます。

❷ネフローゼ症候群の分類

Ⅰ.一次性ネフローゼ症候群は原因は不明確なものがほとんどで腎臓 原発のネフローゼ症候群のことです。

Ⅱ.二次性ネフローゼ症候群は他の病気から惹起されて発症してしまうネフローゼ症候群のことです。

このブログでは微小変化型ネフローゼ症候群について話していきたいと思います。

❸微小変化型ネフローゼ症候群について

微小変化型ネフローゼ症候群(Minimal change nephrotic syndrome:MCNS)はその名の通り、腎臓の病理組織診断にて正常所見とほとんど変わらないものを言います。

原因はアレルギーや糸球体透過性亢進因子、ネフリンという蛋白の存在など様々な憶測があるが未だに特定する術はありません。

微小変化型ネフローゼ症候群の診断基準についてです。

これを基準に当てはまればネフローゼ症候群を疑い、腎生検の適応となります。

尿蛋白も出なくなり寛解になったとしてもステロイドの減量で再発をすることもあります。

その場合には免疫抑制剤の使用や、リツキサンと言った薬剤を使う必要があります。

ネフローゼ症候群の症状がなくなったとしても完治とは言わずに

寛解

という表現を使います。

治ったと思っていても数年後、何十年後にも再発する恐れがあるからです。

そのため微小変化型ネフローゼ症候群を含む一次性ネフローゼ症候群は難病指定されています。

③まとめ

ここまで読んで頂きありがとうございます!
ネフローゼ症候群についてご存知な方もそうでない方も知って頂けましたでしょうか。

(入院加療中に自分で調べた知識や元の知識からネフローゼ症候群の概要を書いてみました。これは違うなどの指摘はあるかもしれないですがご了承ください)

浮腫が出現し、尿がおかしいと気づいた時はネフローゼ症候群かもという憶測が頭から離れませんでした。医療従事者であるが故にすぐに気づくことができ、すぐ対処できたと思いました。

ネフローゼ症候群の発症確率を計算した時はとことん運が悪いと思いました。
自分自身運はない方であるがここまでとは…
実は今年の入院は初めてではなく整形外科に骨折でも入院してました。
今年は後厄なのでついてない年となりました。
退院後はお祓いでも行こうと思っております。
ですが、この入院加療中も家族や恋人、友達、職場の人にも支えられてここまでやってこれていることに本当に感謝です。

次回からは自分がどういう生き様をした上でネフローゼ症候群を発症し、現在に至るかを皆様の為になり楽しく見てもらえるようなブログにしていきます!

ありがとうございました。

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