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理想の防御バフ回しと現実(暁月版 黄金更新予定)

 こんにちは、ネフレンです。
 つい先日放置していたネクロも取れ、オメガの合間にクリアさせてもらったアレキの再挑戦も終え、ただミハシラを登る事に楽しさを見出し始めたりと、ゆったりと黄金を待っています。
 零式が近づきつつある事もあったり、黄金で30%軽減が変わったとしても軽減の大元は変わらないし、自分が再度理解するためにも、題名のような事を書いていきたいと思います。
 ランパートもリプライザルも強化を貰う事を知って、没にしかけたけど… 

 ところで話しは変わりますが、IDやレイドをしていて
「あれ、このタンク柔らかいな…?」
 そう思う瞬間はありませんか?

 それはバフを貼れていないか、貼れていても有効活用が出来ていない。
 そのどちらかだと思われますが、今回は初心者向けにも何故バフが必要なのかやバフ回しについて説明した後に、理論上で満点のバフと現実的なラインについて語ろうと思います。
 自分が毎回出来てるかどうかは別としてね…

※5/16のPLLで30%軽減以外にも、リプライザルやランパートの強化が入るため、黄金でデータが取れ次第更新します。


初めに

 90レベル帯のタンクのバフ、自己軽減は
・タンク共通のランパート
・120秒30%のバフ
・固有軽減(基本90秒のバフ)
・固有の短いリキャストのバフ(短バフ)
 基本的にはこの4つに別れていて、上2つは効果としては同じであり、戦士のヴェンジェンスの反射効果も軽減には関与しないので、ここでは同じものとして扱います。

 タンクはこれら4つのバフで、タン強やAAのケアをしていきますが、ここで大事なのがバフを使って生き残るだけなのか、最大効率で被ダメージを減らすのかです。

 ここでは防御バフが何故必要なのかを、初心に帰って考えてみましょう。

 バフを貼る場面は攻撃が痛くて死んでしまう、またはバフが無いと耐えきれないから使う、ですよね。
 その象徴的な場面として、多くはタンク強攻撃(以下タン強)を受ける際ではないでしょうか。
 大きなギミックが終わって、一息ついたりバーストタイミングであったり、そういったタイミングにタン強が来ることが多いですが、けどこれってヒラが頑張れば、タンクが一切バフを貼らなくても耐えれてしまうという場面があります(絶を除く)。

 天獄一層零式のデストゥワイス(開幕の二連続タン強)これをタンクマスタリー分の軽減だけを考えた場合、素受けで1発6万程度。
 2発受けたとしても計12万ダメージです。

 PTボーナスや食事、そして最終装備が揃うとタンクのHPは6.4時点で約13万です。もちろん乱数もありますが、基本的にはノーバフだとしても生き残ります。

 何が言いたいのかというと、生き残るという観点だけを考えると、こういった場合はバフの必要はありませんよね。
 生きているのだから。

 ですがその後のヒラのケアを考えてみましょう。
 12万のダメージを受けて、約1万程のHPになったタンクに詠唱、アビリティ問わずヒールを投げますよね。
 もしここで詠唱を使わせたなら、ヒラは1GCD分の火力損失です。
 アビを多く吐かせたなら余計に使わせた分、それは他のケアへの手数を減らさせたのです。

 そしてこれはAAケアにも言えます。
 ここでアビを1つ温存させられたなら、その後に一人HPが減ってしまっていて、少ない時間の中で回復しないと次の全体攻撃落ちてしまう、などの状況もアビ一つで解決する事も出来ます。
 リジェネなどのHOTも使わせずにいられたなら、上のように1GCD分の火力増が見込めます。

 これはHPを戻すダイレクトヒールだけに限りません。
 BHによるバリアの軽減も減らせれば、それも1GCD分の火力に繋がりますし、そしてアビリティも好き勝手入れられるわけではありません。
 詠唱の都合上、基本的には1GCDにつき1つのアビリティしか挟めないため、ヒラの操作量を減らす事にもなりますし、それは負担を減らす事にも直結します。

 上の例は飽くまで極論ですし、天獄3層まで行くとタン強のディケーは14万×2の計28万ダメージです。
 これは軽減を投げて貰ったからと言っても、バフを使わずに凌ぐには難しいレベルです。

 次にタン強が明確に防御バフを使う場面ですが、このゲームは詠唱直前や直後にも基本的にはAAが飛んできます。
 このAAが90レベル時点でのコンテンツだと、20000~30000程度でしょうか。絶では面白いくらいに飛んでくる場合もありますが、零式や極では詠唱から次の詠唱までのAAは大体2、3発程度が多いです。
 少なく見積もって2発だとしても、40000~60000にもなりますし、ILにもよりますが大体HPの半分ほどのダメージ量です。

 ここに妖精やカルディア、アビヒールのケアが入ったりすることで、そんなに痛いと思わない事もあると思いますが、実数値だけを見ると案外痛いです。
 
 つまり何が言いたいのかというか、軽減をきちんと炊ければPTDPSの火力増にもつながりますし、他にも負担を増やさずにいられるという事です。
 あと心臓に悪くないのも良いです。
 次は現実的なバフ回しについて話しましょう。

バフ回し

 防御バフは暗黒が一枚多く持っていますが、基本的には4つ持っていることはお話ししました。
 ではこのバフをどう回していくかをお話ししたいと思います。

 僕がガンブレメインなのもあり、防御バフの癖もないので今回はガンブレのバフを使って説明していきますが、考え方の差は基本的にはないので、これを基にお話ししていこうと思います。

 始めにレイドにおいて一番多く使うのは短バフです。
 理由としてはリキャストが他のバフと比べて短いので回転率が高いのもありますが、AAからタン強、果てには他人へのカバーなど応用が利き、タン強に限っては短バフ+他のバフというのが基本的にはデフォルトだからです。
 もちろん例外もありますが、その場合他で軽減率を積んだり、まずタン強自体があまり痛くない等、それ相応の理由があるので今回は省きます。

 この短バフは30%軽減に匹敵する性能ですが、暗黒のブラナイ以外は4秒の追加効果をタン強やAAなどにも充てる必要があります。
 それが出来なければ、90秒軽減やランパートよりも弱いです。

 ですが短バフだけや、それに近い性能と言った120秒軽減だけでタン強を防ごうとするのは無謀です。
 基本的には死にますし、生きたとしてもヒラからの厚いケアが必須です。
 例:天獄3層ディケー28万ダメージを30%軽減のみで耐えた場合、196000ダメージを受ける事となる。

 絶オメガのソーラーレイなどの一発のダメージが30万程だったりするタン強にはフルバフ、要は全てのバフを充てて軽減する事もありますが、普通にタン強を受ける際には、
・ランパート+90軽減+短バフ
(例:ランパート+カモフラージュ+コランダム)
・120軽減+短バフ
(例:ネビュラ+コランダム)
 このどちらかになる事が多いです。

 120軽減+短バフで大体50%の軽減率を積むことが出来、ランパート+90軽減+短バフでも同じくらいの軽減率を積むことが出来ます。
 なんならナイト、魔法に対する暗黒に関しては、90秒+ランパート+短バフの方が軽減率が高いです。
 合計で15万ダメージ入るとしても、これで約75000まで軽減できるので、差し込みヒールや短バフの効果で、大体は解決するはずです。

 例外として暗黒騎士はダークマインドの効果が魔法攻撃にしか利かないが、リキャスト60秒であるため、全てのタン強にダークマインド――つまり、120秒軽減にもランパートにもリキャが回って来る事もありますが、どのジョブも基本的にこのような回しになる事が多いはずです。

 そしてこれらの軽減率の差はほぼ誤差で、どちらを先に回そうと大丈夫ですが、ここで考えるべきはバフが必要な際に戦闘終了、もしくは痛い箇所から逆算して組み立てていく必要があるという事です。

 例えば絶バハ、最初のタニアフェーズのSTは始めのフラッテンを120秒軽減を使って受けたとしましょう。
 その後STはデスセンテンス、フラッテンを別々の時間で受ける必要がありますが、1回目のフラッテンから2回目までの間の時間は約100秒程度です。
 上の例のようにデスセンテンスをランパート+90秒で受けたとしたとき、次のフラッテンには120秒軽減が帰ってきません。
 ランパートと90秒軽減を別々に使っても良いですが、そうなると軽減率を削っていく事となります。
 ただしこれを逆に、1回目のフラッテンをランパート+90秒で受ければ、デスセンテンスを120秒、2回目フラッテンをランパート+90秒で受ける事が出来、被ダメージを減らすことが出来ます。

 もし攻略中、TLが分からないといった場合は軽減率を削ってでも、ランパート+ryを先に使えば、バフを早めに上げていく事が可能なので、一つの手として覚えておくと便利かもしれません。

 120秒軽減は30%軽減で1アビである事もあって、多く回したい防御バフではありますが、リキャストや効果時間をTLから考えなければ、ノーバフであったり痛い時間というのが出てきてしまいます。
 バフの効果時間中にAAを巻き込んで、被ダメをさらに減らすこともできますが、迂遠になるので次の項目で話したいと思います。

 それとこれは余談なのですが、緊急時でもない限りバフ回しは固定化しましょう。
 被ダメージの変わり方やリキャストの観点からもですし、硬い柔らかいよりもヒラへの負担にも繋がります。
 バフが間に合わなかった…よりは良いですが…。

・AAの巻き込み

 上でチラッと話しましたが、タン強だけではなくそれを含めて、バフの効果時間中にAAを巻き込められると、より被ダメを減らすことが出来ます。

 例えばタンク共通の軽減としてランパートの効果時間は20秒です。
 この20秒間はずっと20%の軽減が出来ている状態ですが、タン強一発だけを防いで終わりでは60点ではないでしょうか?

 STではスイッチした後に、MTにヘイトを戻す事も多いのでこの考えが薄かったりするかもしれませんが、タゲを持つこともあるので無関係ではありません。

 仮定として天獄零式1層を基に考えてみましょう。
 AA→AA→AA→タン強詠唱(スイッチ)→タン強着弾→タン強着弾→AA
 これは開幕のタン強直前直後を切り抜いたもので、初めのAA発生から最後のAA発生までの時間は19秒です。
 AAからAAの間の秒数は大体3秒程度ですが、これからダメージだけ抜き出してみましょう。

 AAが220000、タン強であるデストゥワイスが一発60000程度です。
 これを基に計算すると、合計で204000ダメージになります。
 もちろん乱数でぶれる事もありますが、これ全部にランパートの効果が乗ったとしましょう。
 そうするとランパートのみで40000ダメージを防いだことになります。
 次は大体詠唱中にバフを使ったとして、最後のAAと一緒に軽減したとしましょう。
 その場合は28000程度防いだことになりますが、約12000もの差があります。
 これを誤差として考えもらっても良いですが、この計算は飽くまで零式1層レベルでのものです。

 絶オメガではAAが約35000程度、天獄4層後半でも30000程あります。
 ダメージの低い後者だとしても、ランパートで1つAAを巻き込む度に6000も軽減することが出来ます。
 賢者のドルオコレが20000程度の回復ですので、3つもAAを巻き込めればそれのケアは必要なくなります。

 ヒラにもヒラの仕事がありますし、上のほうでも語った負担の軽減や火力増にもつながりますので、タゲを持つ際には考えましょう。

・短バフ

 短バフは一番リキャストが長い戦士、ガンブレを基準にすると基本的には25秒に一回使えます。
 各々バリアを貼るだけであったり、軽減+回復の種類が違ったりはありますが、ブラナイ以外は最初の4秒間は120秒軽減に匹敵する性能をしているので、最大回数使うのが正義です。

 ですが必要な場面から逆算せずに、リキャ撃ちのように使うのは意味がありません。
 ここでも仮想の3分間のTLを使って考えていきましょう。
 ()内の秒数は戦闘開始どのくらい経ったかを示すものです。

 戦闘開始→タン強(30秒)→ギミック(45秒)→タン強(100秒)→
 →ギミック(120秒)→戦闘終了(180秒)

 矢印の間とギミック中にはAAが挟まっているとします。
 また事前に使用したりでリキャストのズレはありますが、ここでは一旦タン強が来るときに使用したと仮定しましょう。
 実際にはこんなTLはありませんが、ここではこれを基に一度考えます。

 3分間あるので、最大8回短バフを使う事が出来ますが、それは必要な個所を無視した場合です。
 まずタン強には確定で短バフが必要ですので、ここでは使います。
 ですがこれらは戦闘開始から30秒後と100秒後にしか来ません。

 タン強からタン強までの間は70秒ありますが、1回目に使うと25秒のインターバルがあるので、使用可能となってからは45秒です。
 次のタン強を考えると使用できるのは1回のみなので、ここではAAをケアするために使えばいいですが、2回目のタン強から戦闘終了までは80秒あります。
 先ほどのように25秒を差し引いても55秒。リキャで使えば3回使用できませうが、現実問題AAを考えると2回が限度でしょう。

 戦闘開始時、または前にも一回使ったとして、通しで効果的に使える回数はこの3分間で6回でした。
 最大回数だけを使おうとすると8回なのにです。

 腐らせるのは一番ダメですが、リキャで撃つや効果的でない場面で使おうとすると、ここら辺が現実的かつ堅実なラインになります。
 実際には早めに使う事で軽減率は下がるが、効果の恩恵を1回でも多く受けようとする考えなどもありますが、今回は軽減率を保ったまま効果的かつ、最大回数扱う事を考えているので省きます。

 これも再三言っていますが、ヒラの負担を減らすことになるのでタンクの仕事です。
 おざなりにしないでください。

・効果時間とリキャスト

 天獄3層や4層後半ではタン強から次のタン強までの間が長く、無敵で処理する事も多いのでバフが余りがちです。
 そうなると先ほど語った様にAAのケアにバフを充てる事となりますが、ここでも効果時間やリキャストに目を配る必要が出てきます。
 短バフを多く回すのは勿論ですが、普通のバフも多く回せば回すほどお得です。使用回数を最大にしましょう。

 最初のタン強を無敵で処理した場合、次のタン強までの間はバフが余っている状況になります。
 コンテンツにもよりますが、タン強はフルバフの方が少ないですし、そうではない場合は1枚、もしくは2枚軽減が余っているはずです。
 もちろん痛いけどフルバフを使いたくない場合は、120秒+短バフのみではなく、プラスで固有軽減であったりランパートを焚いたりします。

 そうであった場合でも少なくとも1枚はバフが余りますよね。
 オーソドックスで癖のないランパートを今回は例に出しますが、効果時間20秒もあれば、一回のギミック中は丸々AAケアが出来ます。

 それとは別にタゲ持ちが一回受けて、その後スイッチといった場合もあります。そうなった場合は余計にバフが多く余っているはずです。
 タン強を受けない場合はAAケアに全て充てて良いですが、ここでもリキャストを考えてみましょう。

 例えば100秒間タゲを持つとします。
 その場合初めに120秒を使ってしまうと、それぞれ一回ずつしか使えません。

 ですが90秒軽減を初めに使うと、先ほどの例よりも1回多く90秒軽減が使えるはずです。

 効果時間も一緒です。
 ガンブレは固有軽減のカモフラージュが20秒ですが、他のタンクは10秒です。
 ランパートの方が長いので、10秒では足りない場合はランパートを
 10秒で事足りるなら固有軽減をなど、ケースバイケースではありますが、多く回したい方を先に使っていき、使用回数を増やしましょう。

 もちろんこういった場合は稀ですし、効果的な場面を考えるとそれぞれ1回ずつが限度という事もあります。
 ですが最大回数を使わない事は、最大限軽減できていない事と繋がります。
 考えがないのと、考えた上でしないのとでは雲泥の差がありますので、こういった事もあるんだなと思っていてください。

 これはおまけなのですが、ナイトはバフが着いた状態で、インタベを飛ばすと軽減効果がプラスされますよね。
 STが多いであろうナイトは強化された短バフを多く投げたいので、自分がバフを使うの場面から逆算して、タゲを持っていなくてもバフを焚いて投げてあげてください。
 最初はタン強に合わせるだけでいいです、次にAA、余裕があるならレンジやキャスにも投げてあげられれば格好いいです。
 絶竜詩や絶バハ、直近の零式だと天獄3層でそういった場面が多いですので、意識して投げてみましょう。

・早炊きと割り切り

 絶バハのST軽減について話した事とやや似通りますが、バフを被ダメを減らすよりも、必要なところできちんと充てるために早く炊いて、死なないようにしなければいけないという場面があります。

 直近なら構成や無敵の使いどころにもよりますが、絶オメガ最終フェーズのMTがランパートを早炊きする事で、1回目コスモダイブと2回目波動砲、どちらにも入れる必要があったりします。
 これは早めに焚くことで、AAに多く充てようという考えも出来ますが、必要な所で必要なバフを使う事の方が大事です。 
 最終的な被ダメが一番低かろうと、死ぬのは論外です。

防御バフだけの限界

 ガンブレがフルバフを焚いて得られる軽減率は約60%です。
 不屈がどれだけ積まれているかにもよりますが、6.57現在のガンブレがフルバフを焚いて耐えられるダメージは330000程度です。
 ここからタンクマスタリーなども考えると、実数値は41万程度です。

 ですがこれはILだけに留まらず、次にバフの使いどころがあるかどうかでも変わってきます。
 最近だと絶オメガの最終フェーズ、波動砲の頭割りがそれで、タンクだけのバフでの限界を感じられます。
 先頭で頭割りをするタンクは、350000のダメージをバフで耐える必要があります。ですがフルバフは使えません。

 もちろん構成や1つ前のフェーズの無敵の切り方にもよりますが、2回あるうちの1回は必ずバフ受けする必要があります。
 無敵が2つもあるジョブがあるなら別ですが。

 初めに語りましたが、オーソドックスなバフの炊き方をした場合、軽減率は約50%です。
 ですが適正装備込みのオメガでのタンクのHPは110000です。
 50%カットしたとして、175000ものダメージを耐えきるのは不可能です。

 ですがここにリプライザルやライト、ヴェールといった全体軽減もタンクは入れます。
 それでも割合軽減は積めば積むほど、一枚当たりの価値は相対的に下がっていきます。このゲームは累計ではなく、乗算をしているので。

 ですので実質的にタンクだけの手札だけでは耐えきるの不可能です。
 そうなると他の人からバフを投げて貰ったりするのですが、これは耐えきれない場合でもなく、その後のケアを考えてもこの考え方は必要です。

相方、もしくはタゲ持ちの硬さ

 タゲを持っているタンクの硬さは上のほうでのバフ回しでも語りましたが、それはタゲを持っているタンクが自身のバフを回しての限界です。 
 どこか大きく抜けていたり、出来ていなければもちろん柔らかいタンクの完成ですが、タンクの硬さは相方タンクが仕事を出来ているかでも決まります。

 短バフやオブレーション、オーロラなどは投げる事が出来ます。
 これはタゲを持ってないタンクが相方に効果的に、また複数回投げられているかでも大きくブレるという事です。
 暗黒のブラナイは割れないと火力減に直結しますが、ややこしいので一旦割愛します。

 80までの戦士以外は投げたとして、軽減以外の効果が基本的には付きませんでしたが、90から暗黒以外回復効果が付くようになりました。
 それが学者の深謀のようであったり、Hotであったりの差はありますが、ダメージを受ける時だけではなく、受けた後のケアもタンクが出来るようになったという事です。

 短バフを使う重要性は以前に語りましたが、それが二人分になれば30%軽減がもう一つ増えたようなものです。
 もちろん投げる側も必要なタイミングを覚え、TLから考える必要はありますが、短バフ2つで約16秒間もの軽減は、タンクの硬さを考えるにあたって、排除してしまうには大きすぎる要素でもあります。

 投げ方としては二つを同じタイミングに使うのではなく、片方が使った後、そのリキャストが回ってる間にもう一つ使うのが良いです。
 もちろんより痛いAAのタイミングで、回復量を見込める血煙やインタベを優先的に充てるなどもありますが、今回はシンプルに考えましょう。

 現時点で投げれる軽減はタンクそれぞれの短バフ、暗黒のオブレーションです。考え方としては多少の差異はありますが、それはHotやリゲインを最大限活かすがどうかなので今回は話しません。

 まず何故同時に使うよりも交互に使うかを説明します。
 AAは約3秒程度に1回飛んできます。
 これを短バフの時間内では2つまで軽減する事が可能です。
 実際には短バフ一つで3回軽減する事も可能なのですが、軽減効果の適用までのディレイを考えると、少し前に使うのが良いです。

 これを同時に使ってAAを軽減する、という場合も無いわけではないですが、AAというのはギミック中であったり詠唱前と詠唱後それぞれ使ってくることが多く、それを8秒間だけでどうにかするのは現実的ではありません。
 これは考えなくても想像がつくとは思いますが、一度考えやすいように説明します。

 詠唱の前後に二発ずつAAが入るTLがあるとします(煉獄4層前半)。
 AAの間隔は3秒、詠唱は5秒とします。また詠唱直後のAAは、詠唱が完了した瞬間に飛んできます。

AA→AA→詠唱→AA→AA

 図にするとこうですね。
 詠唱が5秒でAAが4つで12秒ですが、詠唱直後のAAは間隔がないので累計は14秒ですね。
 一旦AAのダメージを適当に30000とかにしておきましょう。
 また軽減率も考えやすいように、適当に最初の4秒間は10%が余計につき、8秒の効果も10%としましょう。

 まず同時に使った際の軽減率を考えましょう。
 最初の4秒間とその後の軽減率は35/19%です。
 同じタイミングで使っているため、30000をそれぞれ一回ずつ軽減率から計算します。
 それぞれ19500、24300ですね。
 後のAA2つ分と合わせて、合計ダメージは103800です。

 次に交互に、前半のAAと後半AA、それぞれにバフを分散させた場合を考えましょう。
 軽減率はともに最初の4秒間とその後が19/10%です。
 ダメージとしてはそれぞれ24300、27000ですね。
 この合計ダメージが102600です。
 1200の違いがありますが、これは計算しやすいように軽減率を低く考えているので、差はもっと大きくなります。
 強化インタベなら28/20%ですし、次に高いコランダムでも27.75/15%です。

 この差は割合軽減多く積めば積むほど、一つ辺りの軽減の価値が下がっていることに起因します。
 10%を2つ積んだからといって20%にならないので。

 もちろんこの軽減率の考え方もありますが、ブラナイ以外の短バフは回復効果が乗っています。それぞれ合計回復量は6.4時点でも20000くらいはあるので、それを考えても同時に使うのは過剰なのです。

 もちろんヒラはインタベやコランダム、純粋なHotのオーロラなどは考えずヒールワークを組んではいますが、あるかないかの違いは大きいです。
 例えばオーロラをスイッチしてタゲを移した後のタンクに投げられていれば、ケアの必要をなくすことも可能ですし、タゲを持っていてもAAへのカウンターヒールとして生きます。
 戦士の血煙でも勝手こそ違いますが同じことを出来ますし、学者の深謀と同じ効果を持つコランダムを仕込めれば、割れるまでの20秒間はタンクを見る必要が無くなります。

 軽減でも硬さは決まりますが、回復量が増えれば最終的に残るHPは増えます。
 これら全てをひっくるめてタンクの硬さを作り上げているので、サボらないように入れましょう。

・バフ交換

 短バフ、オブレーション、インタベは投げられることを説明しましたが、タン強がMTとST同時に来ることはよくある事です。
 そして投げた方が強い、また交換した方が効果量が高いバフやタイミングというのはあります。
 その代表例が戦士の血煙です。
 バリアと軽減とリゲインを相手に投げると同時に、自身にもリゲインが着きます。
 コランダムもバリア200を渡せますが、ちょっと薄いですね。
 こういったジョブがいる場合、バフの恩恵を多く受けられるので、交換した方がアドがありますが、タンクの構成やシチュエーションもあるので、これだけを信じるのは良くないです。

 そしてこのバフ交換、投げた方が強い戦士やガンブレが居たからするべきなのかというと、そうではありません。
 上で効果量が高いタイミングと書きましたが、これはタン強の種類やタンクの構成でも変わります。
 例えば煉獄1層零式でのタン強はDot付き、Dotの無いタン強の順番で攻撃してきます。
 Dotは受けた際の軽減率によってダメージが変わりますが、例えば軽減率の薄い血気、純粋なバリアのブラナイが受けると、Dotへのダメージはコランダムやシェルトロンに比べて大きくなります。

 そしてそれと近しいですが、戦士、また物理を受ける暗黒は軽減の特色から、軽減率を積むのに向いていません。
 それならより短バフ抜きで軽減を積みやすいジョブと交換した方がお得ですし、軽減を多く積んでる場合はバリア>割合の順で軽減が強いので、短バフの特性から考えてもクレバーです。

 これらはケースバイケースですし、バフ交換をしたところで得られるメリットというのも、ランパート等にAAを巻き込むほどは恩恵がデカくありません。
 脳死ではなく、よく考えてやりましょう。
 それと野良では急に言われても対応出来ない事もありますので、やるなら固定や相方タンクと相談してからやりましょう。
 やってたら、ちょっと玄人ポイです。
 ちなみにインタベも短バフも好きに使えるナイトと交換するメリットはほぼ無いので、その場合は自分で使いましょう。

リプライザルと全体軽減

 ランパートや短バフといった自己軽減もありますが、タンクがダメージを下げれる手札はそれだけではありません。リプライザルもありますし、ライトやミショナリーといった固有の全体軽減もあります。
 これらは基本的に全体攻撃や履行を軽減する事がもっぱらですが、痛すぎるタン強や使いどころがない場合は、AAに入れてしまっても大丈夫です。
 なんなら場合によってはタン強にも全体にも入れられる場合というのも、幾つもあります。
 大体の人はこれらの重要性は分かっているとは思いますが、一応記載しておきます。

 零式だと全体が多く、あまりリプなどをタン強に持ってくるというのは多くありませんが、絶では運動会などでリプが使いにくいであったり、タン強→全体の流れが短い秒数内で終わる事もあるので有用です。
 これは絶全般に言え、ヒラからのケアや牽制アドルといったDPS軽減も多く入りますが、腐らせるなんてもっての外です。

 またリプだけに限らず全体軽減をどうタン強にも全体にも入れろとはなりますが、これらの多くはヴェールやシェイクといった、30秒のバリア軽減が活きやすいです。
 オメガのP5はタン強→全体→ギミックというパターンを4回繰り返します。
 タンクはマスタリーや装備のおかげでメレーと比較してもずっと硬いので、軽減が他より1枚どころか、3枚抜けようと生きるなんてザラです。
 ですのでタン強前にバリアを事前に貼っておき、タン強と味方への軽減どちらもやれたら、リキャストと被ダメージを減らす両方の観点からアドが高いです。

 これらをバフ回しと一緒に行えると、被ダメージを多く減らせますので、出来たら少し格好いいですね。
 もちろん効果的な使いどころを見極める必要はありますが。

バフ回しと火力との付き合い方

 完璧なバフ回しは被ダメージを誰よりも下げる事だと、自分は思っていますが、現実問題としてほぼ不可能です。
 AA処理などの比較的スキル回しが暇な瞬間というのは、それだけを考えればいいですが、もっぱら60/120バースト中に来るタン強はバーストとバフどちらもこなさなければいけません。
 ジョブによってバーストが忙しい、そうではないの相対的な評価はありますが、バーストの操作量が多い場合は早めにバフを貼って、操作量を減らす事が多くあります。
 このゲームは時間切れという火力チェックがある都合上、火力の捻出が第一です。もちろん余裕なパーティやコンテンツというのは多くありますが、今回は装備が揃っていなかったり、現行のコンテンツではそうは言っていられません。
 バフ回しもスキル回しの一部だとは考えていますが、今回は考え方だけ綴ろうと思います。

 バーストの操作量を減らそうとすると、バースト中にバフを組み込むのではなく、ランパートや30%軽減を事前に焚いておき、タン強直前に短バフや固有軽減といった、効果時間が短いものを充てる事が多いはずです。
 それをすればこの話自体はお終いなのですが、もっと必要な事を考えてみましょう。

 基本的には詠唱完了直前にバフを焚くというのは、システムの観点から見てもよろしくないです。
 バフが適用されるまでのラグもありますし、バーストと一緒にバフを捌くのは、少なからず負担ではあります。
 ランパート等を使ってAAケアをする必要性こそ説きましたが、それで火力を落とすのはよろしくないですし、完璧な軽減で火力を落とすよりも、必要なバフ回しをしながら火力を出すことの方が大事です。

 また特に暗黒やガンブレはバースト中に軽減を多く挟んでいる暇は多くありません。
 バーストが始まったとにバフを焚き始め、最終的に全てを吐ききれたとして、スキルが幾つシナジーから漏れましたか?
 15秒のシナジーというのも多くありますし、バーストの多くは20秒です。
 この20秒をきちんと吐ききるのは前提ですが、15秒のシナジーに全てを入れるのも大前提です。

 軽減でケアをすればヒラが一発多く殴れるかもしれない。
 必要な軽減をしながら、自身の火力を落とさない。

 この二点がレイドなどのコンテンツに置いて、必須項目だと考えています。
 火力が足りないはスキル回しによるところも大きいですが、あと誰かが一発多く殴れれば、シナジー中にこのスキルが入れられれば可能性があった、なんて勿体ない事この上ないです、
 もちろん軽減は大事です。
 ですがそれと同じくらい、なんなら個人的には軽減以上に火力の方が大事だと考えます。余剰な火力はそのまま余裕に繋がりますので。
 ただそれで軽減をおざなりにするのはよろしくないですし、火力と軽減、ヒラへの負担やPTへの影響を考えて、それらを天秤に掛け、もしくはよい塩梅を探りましょうという話でした。

最後に

 一応確認したり、再度考えたりして書いてきましたが、これが絶対ではありません。
 もしかしたら間違えてる箇所というのも数多くあるかもしれませんし、僕の知識不足というのも無いとは言い切れません。
 ですが野良で零式を潜っていて、相方タンクが柔らかいのを見ると不安になるのは自分もですし、ヒラだけではありません。
 こんな考えが誰かの糧になれば幸いですし、一人でもこれで硬くなってくれれば、どこかでお会いしたときに、自分が読んでいるかどうかは知らなくても、ちょっと満足した気持ちになれます。

 それでは今更ジョブ解説か、黄金のレイドや釣り、もしくはDD?でお会いしましょう。
 ノシ



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